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第3話「飴玉(1)」
しおりを挟む「大丈夫?飴ちゃんいる?」
「あ、え、なんで」
「じゃねー、頑張って!」
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「きゃー!ちこくちこくぅー!」
そんなベタベタな展開。ほんとにあるの?あるんです!なぜなら今私がそうなってるから!
ドンッ!
「きゃっ、」
いったぁ、誰なのよぶつかってきたの!
「いったぁ…あ、ごめん大丈夫だった?」
か、かわいい…!なんて可愛いんだ!
「だ、大丈夫よ。あなたは?」
「ちょっと、膝をすりむいただけよ」
うわ、絆創膏渡さなきゃ。
「あ、絆創膏なら持ってます」
女子力高ーーっ!
もう私惚れちゃうわこの子に。
「あ、お詫びに飴ちゃんあげるね」
「え、あ、ありがとうございます(なんでくれたのかな)」
これぞ私の女子力!飴玉だ!
これさえあれば大抵乗り切れる。必需品だね。
「じゃあ、急いでるから、ごめんねほんとにー」ダダダダダダダダダッ
いやー、可愛い子だったなぁ。同じクラスだったらいいのに。
ふう、間に合ったわ…
ガラガラっ
「おはよー」
あれ?いるじゃん今朝の子。なんでだろ。
って、普通にクラスメイトじゃん!
向こうは気付いてるのかな?
まあいいや気にしてなさそうだし。
キーンコーンカーンコーン!!!!!!!!
ふぅー、やっと1時間目終わったー。
「留美ートイレ行こー」
「了解したでござる」
そうそう、自己紹介が忘れたね。私は留美よ。岡田留美。
ちなみにあの娘は…なんだったっけ。
思い出せない。また後で聞いとこう。
「おいー、お前ら席につけよー」
げっ、もう来てるじゃん!
ん?あの娘がいない?
「岡田ー、前を向けー」
なんでだろう。トイレかな?
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