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「ポーン(兵士)」
「PAWN」4
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ゲルと渡房太郎と風田哲也が、ソラと赤井義経と赤井隆などを連れ、ソラが風を使ってそれを加速し、水本耕二と私が時間の流れを歪ませた。
速さとしては亜光速にまで達していたのかもしれないが、時間の流れを歪ませていた影響か、「速い」ぐらいにしか感じなかった。
神たちからすれば、ガスで視界が奪われた瞬間に、私たちがカステル・デル・モンテに移動したとしか思えなかったのかもしれない。
兵も引き上げきれていない中ではあったが、私たちには時間がなかった。
それぞれの状況を説明すると、本来考えていた神を倒す方法へ近付けた。
とはいえ、「ポーン(兵士)」の状態にするには一人足りない。仮に4神を倒せたところで、土の神を倒す「ポーン(兵士)」の主人公がいないのだ…そして、その主人公の構想すら煮詰まってしまっている…
「どうする?…いや、答えは決まっているのだろ?」
ゲルが笑いながら問いかけてきた。
ゲルは話が早くて済むが、その方法は…
「いったいどうするつもりだ?」
「早くしないと、向こうから攻めてきますよ。」
「・・・」
「そう。神は待ってくれない。我々8人で水の神・火の神・木の神・金の神の相手をする必要がある。」
黙る私に代わり、ゲルが答える。
「それで肝心の土の神の対策は?」
「回復も時間操作も使えるんですよね?」
「そう…だ・か・ら、ここで!我々が戦っている間に、作者に考えてもらわないと…」
要は、水の神・火の神・木の神・金の神の決着が付く前に、土の神を倒せる手段とそれを倒せる主人公を考えつくように缶詰めしろということだ。
…ムリだ。
確かに、8日間出なかったアイデアが急にひらめくという事はある。主人公どころか土の神の構想も固まっていないため、既に土の神というものがいるのであれば、見てみたい上、見る事ができればアイデアの路線が固められるため、ひらめく可能性はある。
ひらめくまでの可能性はあるが、主人公の構想を固めたところで、今からその主人公をここ呼ぶ事は不可能だろう…
とはいえ、神が待つはずもないのも事実…
決着までを締め切りと考え、まとめ上げるしかないか…
***
カステル・デル・モンテの東側の2つの塔の上には、それぞれ風田哲也と海波洋一が立った。
五行で東といえば、木…青龍だ…
こちらに気付いた木の神が、こちらへと攻めてきた。
木の神は、既に伝えてある。無数の雷からエネルギーを行き来させる。
海波洋一は、塔の上であぐらを書き、ブラッドオレンジなどの果物を食べながら、「ステルメイト」と言い、自分ごと雷の時間の流れを停止させた。
本来、時間停止などの時間を操る能力には制限がかかり、あまり長時間停めることは難しいが、自分ごと時間停止させることで、そのタイムリミットを長引かせていた。
そして、時間が停止したものには攻撃できないが、本体の青龍の時間は停止しているため攻撃ができる。
「真美ちゃんのいた地獄を…ここで消してみせる!」
後は、五行の上でも、木と相性がいい火属性の風田哲也が焼き尽くせばいい。
手足どころか、怒りで全身をブルーフレイムに包みこんだ風田哲也が、木の神の本体である青い龍を攻撃した。
速さとしては亜光速にまで達していたのかもしれないが、時間の流れを歪ませていた影響か、「速い」ぐらいにしか感じなかった。
神たちからすれば、ガスで視界が奪われた瞬間に、私たちがカステル・デル・モンテに移動したとしか思えなかったのかもしれない。
兵も引き上げきれていない中ではあったが、私たちには時間がなかった。
それぞれの状況を説明すると、本来考えていた神を倒す方法へ近付けた。
とはいえ、「ポーン(兵士)」の状態にするには一人足りない。仮に4神を倒せたところで、土の神を倒す「ポーン(兵士)」の主人公がいないのだ…そして、その主人公の構想すら煮詰まってしまっている…
「どうする?…いや、答えは決まっているのだろ?」
ゲルが笑いながら問いかけてきた。
ゲルは話が早くて済むが、その方法は…
「いったいどうするつもりだ?」
「早くしないと、向こうから攻めてきますよ。」
「・・・」
「そう。神は待ってくれない。我々8人で水の神・火の神・木の神・金の神の相手をする必要がある。」
黙る私に代わり、ゲルが答える。
「それで肝心の土の神の対策は?」
「回復も時間操作も使えるんですよね?」
「そう…だ・か・ら、ここで!我々が戦っている間に、作者に考えてもらわないと…」
要は、水の神・火の神・木の神・金の神の決着が付く前に、土の神を倒せる手段とそれを倒せる主人公を考えつくように缶詰めしろということだ。
…ムリだ。
確かに、8日間出なかったアイデアが急にひらめくという事はある。主人公どころか土の神の構想も固まっていないため、既に土の神というものがいるのであれば、見てみたい上、見る事ができればアイデアの路線が固められるため、ひらめく可能性はある。
ひらめくまでの可能性はあるが、主人公の構想を固めたところで、今からその主人公をここ呼ぶ事は不可能だろう…
とはいえ、神が待つはずもないのも事実…
決着までを締め切りと考え、まとめ上げるしかないか…
***
カステル・デル・モンテの東側の2つの塔の上には、それぞれ風田哲也と海波洋一が立った。
五行で東といえば、木…青龍だ…
こちらに気付いた木の神が、こちらへと攻めてきた。
木の神は、既に伝えてある。無数の雷からエネルギーを行き来させる。
海波洋一は、塔の上であぐらを書き、ブラッドオレンジなどの果物を食べながら、「ステルメイト」と言い、自分ごと雷の時間の流れを停止させた。
本来、時間停止などの時間を操る能力には制限がかかり、あまり長時間停めることは難しいが、自分ごと時間停止させることで、そのタイムリミットを長引かせていた。
そして、時間が停止したものには攻撃できないが、本体の青龍の時間は停止しているため攻撃ができる。
「真美ちゃんのいた地獄を…ここで消してみせる!」
後は、五行の上でも、木と相性がいい火属性の風田哲也が焼き尽くせばいい。
手足どころか、怒りで全身をブルーフレイムに包みこんだ風田哲也が、木の神の本体である青い龍を攻撃した。
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