24 / 60
「悪川シリーズ」
「空白」
しおりを挟む
服部半蔵は「鬼火」作中で、徳川家康の事は上様と読んでいた。まあ、「鬼火」全部読み返せば、会話の流れで、あのお方と呼ぶコマもあったかもしれないが、思い出す限り無い。…という事は、やはり現れるのは、鬼ノ城に現れたという火の神…
「おい、作者!洗脳を解いてくれた事には感謝するが、火の神に勝つ勝算はあるのか?」
「質問に質問で返して申し訳ないが、水本…ちなみに君は今、水を操作できるが、時間も既に操れるのか?…その答えによって勝算は変わってくる。」
「水は水遁の術など忍者も使うため使いやすかったんだろう…時間は未だに時間が流体だという感覚すらない…」
「なら、勝算はゼロ…むしろ、マイナスと言ってもいいぐらいだ。」
「何!?」
水本耕二が、私の胸ぐらを掴み上げた。海波洋一といい、水の神の力を使うキャラクターはどうしていつもこうなのだろうか…
「手がないわけじゃない。水操作ができる今なら…その真の隠し湯を南アルプスの麓にある石室まで移動させれば、「空白」の主人公・ソラが蘇る。」
蘇るというのは正確には語弊がある。「鬼火」終盤、全ての魔物の力を手に入れた服部半蔵に追い詰められた赤井義経が、南アルプスの雪山で天井を崩しながら入った石室…そこにいたのが、「空白」主人公・ソラ…
ソラは既にボロボロの身体となりながら、南アルプスの石室が不完全なコールドスリープ状態になっていたようで、また、能力の源である八尺瓊勾玉によりエネルギーを得ていたソラは、冷凍睡眠から一時的に目覚めると、天叢雲剣により、服部半蔵に傷を付けると、身体に限界が来て粉となって消えて行った。
その後、ソラの身体から落ちた八尺瓊勾玉を取り込みパワーアップした赤井義経により、服部半蔵は倒され、自分が魔物になるのを感じた赤井義経が自害することで「鬼火」は幕を閉じる。
つまり、「鬼火」終盤までソラは生きていたことになる…
「正確な場所の目印は?」
「山の中のため、それはないが、石室内には、古い円鏡がある…君ならそれで場所が特定できるはずだ…」
「…」
水本は、無言のまま感知を頼りに、水の巨人を運んで行った。
***
水本が去って数分後…
巨大な炎の鳥の姿で、火の神が現れた。
「この火の神の計画を邪魔するとは…」
火の神に傷を付けたのは、「神西暦シリーズ」の主人公たち…その祖先は、この場にいるが、バット・ズーが満身創痍の今、状況はかなり異なっていた。
幸い、木の神まではいないようだったのが、救いではあったが…
「貴様がその首謀者か?」
火の神が私を見ながら問う。
確かに、私が状況を覆したし、根本から言えば、私が作った作品の中のため、首謀者と言えなくもない。しかし、私には、そんな問いに答える余裕はなかった。
「神西暦シリーズ」の祖先がいる状況…一見有利に思えるが、誰か1人でも欠ければこれまでの意味がなくなる…
「…答えぬか…多少面白そうだと思ったが残念だ。皆、ここで仲良く死ぬがいい!」
火の神が、羽ばたき、そこから熱風が上がっていった。
マズイ…この攻撃はマズイ…私が、かつて「VANE」で見開きで描いた火の神による全体攻撃…
熱風なんてものは序章…熱風は次第に温度が上がり、辺り一帯を火の海に変える。
私のキャラクターの耐えるとするなら、水を操る「キング」海波洋一か「ナイト」水本耕二、風を操る「空白」ソラか「VANE」渡房太郎…
実際、「VANE」では渡房太郎が防いでいるが、それも一撃がやっと…防御の後に反撃に出れる風田哲也や赤井隆がいたからであった。
このメンバーで風を操るのは、バット・ズーのみ…万全であれば防げたかもしれないが翼を負傷中…
サラマンダー・ズーは火…ウルフ・ズーは肉体強化のため属性無し…赤井義経や赤井義朝も肉体強化だが鬼のエネルギーを出すため属性的には火…
「鬼火」での描写からソラのいる場所に水本耕二が、今やっとたどり着いたぐらいのはず…
詰んだ…
「おい、作者!洗脳を解いてくれた事には感謝するが、火の神に勝つ勝算はあるのか?」
「質問に質問で返して申し訳ないが、水本…ちなみに君は今、水を操作できるが、時間も既に操れるのか?…その答えによって勝算は変わってくる。」
「水は水遁の術など忍者も使うため使いやすかったんだろう…時間は未だに時間が流体だという感覚すらない…」
「なら、勝算はゼロ…むしろ、マイナスと言ってもいいぐらいだ。」
「何!?」
水本耕二が、私の胸ぐらを掴み上げた。海波洋一といい、水の神の力を使うキャラクターはどうしていつもこうなのだろうか…
「手がないわけじゃない。水操作ができる今なら…その真の隠し湯を南アルプスの麓にある石室まで移動させれば、「空白」の主人公・ソラが蘇る。」
蘇るというのは正確には語弊がある。「鬼火」終盤、全ての魔物の力を手に入れた服部半蔵に追い詰められた赤井義経が、南アルプスの雪山で天井を崩しながら入った石室…そこにいたのが、「空白」主人公・ソラ…
ソラは既にボロボロの身体となりながら、南アルプスの石室が不完全なコールドスリープ状態になっていたようで、また、能力の源である八尺瓊勾玉によりエネルギーを得ていたソラは、冷凍睡眠から一時的に目覚めると、天叢雲剣により、服部半蔵に傷を付けると、身体に限界が来て粉となって消えて行った。
その後、ソラの身体から落ちた八尺瓊勾玉を取り込みパワーアップした赤井義経により、服部半蔵は倒され、自分が魔物になるのを感じた赤井義経が自害することで「鬼火」は幕を閉じる。
つまり、「鬼火」終盤までソラは生きていたことになる…
「正確な場所の目印は?」
「山の中のため、それはないが、石室内には、古い円鏡がある…君ならそれで場所が特定できるはずだ…」
「…」
水本は、無言のまま感知を頼りに、水の巨人を運んで行った。
***
水本が去って数分後…
巨大な炎の鳥の姿で、火の神が現れた。
「この火の神の計画を邪魔するとは…」
火の神に傷を付けたのは、「神西暦シリーズ」の主人公たち…その祖先は、この場にいるが、バット・ズーが満身創痍の今、状況はかなり異なっていた。
幸い、木の神まではいないようだったのが、救いではあったが…
「貴様がその首謀者か?」
火の神が私を見ながら問う。
確かに、私が状況を覆したし、根本から言えば、私が作った作品の中のため、首謀者と言えなくもない。しかし、私には、そんな問いに答える余裕はなかった。
「神西暦シリーズ」の祖先がいる状況…一見有利に思えるが、誰か1人でも欠ければこれまでの意味がなくなる…
「…答えぬか…多少面白そうだと思ったが残念だ。皆、ここで仲良く死ぬがいい!」
火の神が、羽ばたき、そこから熱風が上がっていった。
マズイ…この攻撃はマズイ…私が、かつて「VANE」で見開きで描いた火の神による全体攻撃…
熱風なんてものは序章…熱風は次第に温度が上がり、辺り一帯を火の海に変える。
私のキャラクターの耐えるとするなら、水を操る「キング」海波洋一か「ナイト」水本耕二、風を操る「空白」ソラか「VANE」渡房太郎…
実際、「VANE」では渡房太郎が防いでいるが、それも一撃がやっと…防御の後に反撃に出れる風田哲也や赤井隆がいたからであった。
このメンバーで風を操るのは、バット・ズーのみ…万全であれば防げたかもしれないが翼を負傷中…
サラマンダー・ズーは火…ウルフ・ズーは肉体強化のため属性無し…赤井義経や赤井義朝も肉体強化だが鬼のエネルギーを出すため属性的には火…
「鬼火」での描写からソラのいる場所に水本耕二が、今やっとたどり着いたぐらいのはず…
詰んだ…
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

最弱スキルも9999個集まれば最強だよね(完結)
排他的経済水域
ファンタジー
12歳の誕生日
冒険者になる事が憧れのケインは、教会にて
スキル適性値とオリジナルスキルが告げられる
強いスキルを望むケインであったが、
スキル適性値はG
オリジナルスキルも『スキル重複』というよくわからない物
友人からも家族からも馬鹿にされ、
尚最強の冒険者になる事をあきらめないケイン
そんなある日、
『スキル重複』の本来の効果を知る事となる。
その効果とは、
同じスキルを2つ以上持つ事ができ、
同系統の効果のスキルは効果が重複するという
恐ろしい物であった。
このスキルをもって、ケインの下剋上は今始まる。
HOTランキング 1位!(2023年2月21日)
ファンタジー24hポイントランキング 3位!(2023年2月21日)

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる