First desire ~初めてこんなに人を求めた ~

キャンチョメ

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付き合って1年後〜環境の変化〜

高校中退

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ある時から高校に行かなくなった。
マユには「学校早く来て」とは言われていたがその気になれなかった。
理由はいくつかある。
1つは夢を諦めるしかない環境だった。
当時行きたい専門学校があったが金銭的に無理なのは知っていた。
俺は真剣にプロサッカー選手になりたかった。
しかしお金がないと叶わないと分かり座席した。
そして考えた結果働いて稼ぎたいになった。
もともと裕福な家庭では無かった為、俺も働いて稼がないといけないって思いもあった。
そして学校も行かず家でゴロゴロしてる時の事だった。
お母さんがお兄ちゃんと妹を送り出した瞬間倒れたのだ。
とはいっても意識あり吐き気がして吐こうとしてるのがわかった。
まるで子供がいる時には倒れないって思っていたみたいに送り出した瞬間だった。
お母さんの体が良くないのを初めて知った。
尚更俺が働いて支えんとあかんって思った。
その事はマユにも話して相談した。
そして俺は決心した!
学校をやめて働く!
家にお金入れて兄弟にもお小遣い渡す!
お母さんに病院ちゃんと行ってもらう!
そう決めた次の日学校に行った。

周りには今日で学校をやめると伝えていた。
最終日はいつも通りマユと登校した。
そして昼休み。
いつもは友達といた昼休み。
その日は最終日って事もありマユもいた!
残り数分。
最後の昼休み。
俺はマユと2人の時間を選んだ!
友達に「ごめん。最後の昼休みマユと2人にしてほしい。」
そう言った!
最後の数分マユと2人で寄り添ってキスをした。
これが最後の昼休みだ。
そして放課後マユと一緒に帰る約束をしていた!
しかし担任に呼ばれた。
先生「シンヤ!今日で学校やめるって本気か?やっと学校来たのに!」
俺「やめます!休んだ期間ずっと色々考えて出した答えなんで変える気は無いです!」
先生「そうか。かなしいな。なんで先生に相談してくれんかったんや?」
俺「自分の事なんで自分で決めたかったんです!すいません。」
先生「シンヤ?最後の学校楽しかったか?」
俺「はい!めっちゃ楽しかったです!いい思い出が出来ました!」
先生「そう思ってくれてよかった。それだけでも嬉しい!仕事大変かもしれんけど頑張れよ!応援しとるからな!」
優しい先生だった。
そして最後の日マユと帰った。
もちろんマユは寂しがっていたが家庭の状況も知っているから止めたりはしなかった!
その日の夜正式に辞める為に学校に行き書類にサインと教科書を取りに行った!
廊下を歩いている時担任の先生が「シンヤ?なんとなくやめる理由は分かっとるから止めんかった!お母さん支えてあげろよ!」
その一言で色んな感情、溜めていたものが爆発しそうになり泣きそうになった。
そして最後に俺のわがままでマユの教室に入れてもらった。
もうこの場所でマユを見る事はできない。
物凄く寂しかった。
けど俺はもう後戻り出来なかった。
無事辞める事が出来、家に帰った!
家に帰った瞬間寂しさが溢れた。
もう学校に行けない
皆に会えない
マユに会えない
サッカー人生が終わった
色んな感情が込み上げ担任の先生に電話した。
そしてすべての感情を吐き出した。
お母さんが倒れたことも話した。
号泣しながら喋ったから多分まともに聞きとれていなかったと思う。
けど先生はずっとうなづいているのが分かった!
この電話で更に頑張ろと決意し、次の日には働き始めた!
マユのお母さんにも心配された。
色んな人を泣かせた。
もうやるしかない!
その気持ちだけが強かった。
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