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四章 一人ぼっちの君たちへ
第三十三話 奇策
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「カストディオ卿、今どんな気持ち?」
「流石に、ちと疲れたわい」
数百もの兵たちに囲まれて、カストディオはルイーヌと形式上の一騎打ちを行っていた。
一騎打ちと言えば聞こえはいいが、実際のところは周囲の魔騎兵たちがルイーヌに魔力をいくらか譲渡した状態のまま行われているので、結界内で自分のホームだとはいえ、カストディオは劣勢を強いられていた。
カストディオは難しげに、喉の奥で唸る。
その若さ故に、カストディオは確かにルイーヌを侮っていたのかもしれない。
(………俗に言う『天才』の人間のようじゃな)
そもそも人間が許容できる魔力量には、個人差はあるが上限が存在する。これは魔族も同じだが、魔族は自分の体でコントロールし魔力を生成しているのであまり問題はない。しかし人間の場合、外部から取り込むしか魔力を使用する方法が無いので、この上限に気をつけないといけないのである。この上限を超えてしまうと、失神したり酷い嘔吐感に襲われたり、最悪の場合には死に至るなど体中に何かしら悪影響のある症状が発生してしまうのだ。
しかしこのルイーヌは、その上限と言うのが存在しないのかと疑えるほど、多量な魔力を保有し、それを器用に扱ってみせる。
黒い靄が広がる方では、百名ほどの魔騎兵が大規模な魔力の壁で兵団を囲い、その中の靄を掃うことで、彼らの視界を確保していた。
つまり、今のルイーヌは残りの魔騎兵四百人弱の魔力を半分ほど分けてもらい戦闘をしていると考えることが出来る。
「つまり二百人強の魔力量を、一人で………ルイーヌよ、貴様には過ぎたる力じゃ」
「あそこまで大見得切った割には、随分と弱気な発言だね」
若返り、身長もグンと伸びて、赤い眼光は増々鋭さを増している。短かった白髪は真紅に染まり、腰まで伸びていた。加えて、その年代を感じさせるカストディオの乾ききった灰色の肌は、水も弾くかのようなハリが戻っている。
溢れんばかりの気力、まさにヴァンパイア。しかし、ルイーヌはさらにそれの上を行く。
カストディオは自身の魔力で死神の様な大鎌を生成し、それを大きく横に凪ぐ。ニコニコとルイーヌはそれを防御するでもなくただただ眺め、あっさりとその大鎌の餌食となった。
完全に手応えはあった、肉を割き骨を断ち、命を奪うその感覚が。カストディオの持つ大鎌にも、多少ながら人間の血で濡れていた。しかし、ルイーヌは全くさっきと変わらぬ笑顔で、どこも外傷なくカストディオの目の前で生きている。
斬られたらすぐに、魔力を使ってその切り口を一瞬で回復させていったのだ。
「これこそ、タネも仕掛けもないといったところか」
先ほどから、全くこれといった有効打が与えられていないカストディオ。このままでは、悪戯に時間を割いて、少しでも気を抜いた瞬間に殺られてしまう。気の抜けない状況が、精神的に疲労を溜めつつあった。
加えて、カストディオがこの姿になれるのはそれほど長い時間では無い。当初の計画では、多人数との戦闘を行っている間に、倒した敵の兵から血を吸っていればいいと考えていたのだが、現在の状況は一騎打ち。これを念頭に入れた上での一騎打ちだったのか、それともただ、自らの優秀さを大人数に見せつけたいだけなのか。しかしどちらにしろ、カストディオの劣勢は変わらない。
どれほどの時間が経ったか、カストディオはチラリと太陽の位置を確認する。
ルイーヌはその一瞬を見逃さない。
「っ!?」
ほんの瞬き程度の一瞬。その一瞬でルイーヌは姿を消して、カストディオの背後に回り込んでいた。
ポンと手の平をカストディオの背中に触れると、ルイーヌの魔力がたちまちの内にその四肢を十字架に張り付けたかのように拘束する。
「先ほどまであなたが見ていたのは、俺の『陽炎』です。あなたに出来て、僕が出来ないわけないですからね」
「こんな至近距離で、馬鹿な!?───ぬぅっ!」
持っていた大鎌を消し、ルイーヌの両腕を切り落とさんと、切り落とす寸前のところで出現させる。
「………あぶなっ、まさか、瞬間移動をここで使ってくるなんて」
しかし、カストディオの渾身の不意打ちも不発に終わった。ルイーヌの腕に刃が触れた瞬間、彼の腕から魔力の波動が放出され、大鎌は力無く空中に放り出される。
「自分の危機すら好機へと変える。いくら俺に回復能力が備わっていたとしても、腕を切り落とされたら、その回復に魔力を割かなければならなくなる。その間にあなたは拘束から抜け出して、攻撃に移ることも可能だ。なるほど、感服するね」
「そういった先見の明は出来るのか」
「流石カストディオ卿、こんな状況でもまだ軽口が叩けるなんてね」
いくらもがけど拘束が解ける気配は無し、先ほどの瞬間移動で魔力も大幅に削られて、手も足も出せないとはまさにこのことだと、カストディオは心の中で自分を嘲笑する。
「大丈夫です、殺しはしない。ただ、どうせだったら少ない元手で、全部を済ませてしまった方が早い」
ルイーヌが指を鳴らすと、カストディオの腹部に、突如現れたナイフが突きつけられた。
「傷を残すと、うちの大将に叱られちゃうからね。だけど、これくらいの刺し傷だったら治せるし。ウチの指揮官さんは、俺が手荒な手段をすることも見越して、俺にあなたの捕縛を頼んだんだろう。さて、じゃあ質問だ───魔族の生き残り全てがあなたのもとにいるとは考えにくい。どの地方で、誰が率いてるのか知らない?」
「グッ!?」
腹部に走る激痛、脳が容量を超えるほどの痛みを受け取り、体内でブチブチと神経が千切れていく音が聞こえる。
しかしカストディオは呻き声を漏らすだけで、質問に答えない。さらにナイフが体内組織を掻き回すように、グリグリとねじ込まれた。
「早く答えないと壊れちゃうよ?っと、さて、魔王軍の生き残りで最も有力なのはあなただ、だけど他の地方では誰が率いているのか分かっていない。空の騎士の異名を持つグリフォンの『サビオラ』。魔王軍幻影騎兵団の女副長、ガーゴイルの『アドリアーネ』。他に目ぼしい残党は………あぁ、魔王軍で下級魔族を束ねていた兵長のリザードマン『パフィト』なんてのもいましたね。他にも生き残りが確認されてる魔族っていましたっけ?」
さらに出現する数十本のナイフ。順々にゆっくりとカストディオの体へと突き刺さり、ぐちゃぐちゃと体の内部から気持ち悪い水音が響く。動かすことの出来ない手足が痙攣を起こしながら悲鳴を上げていた。
それでも彼が答えることは無い。もうすでに日は傾き始めている。
そして、老将は笑うのであった。
「………壊れたか?」
ルイーヌは首を傾げ、ナイフの動きを止める。その時だった。
突然、爆音と共に地上の砂が巨大な柱の様に巻き上がる。何本もだ。流石の異変にルイーヌも辺りを見渡す。
「ルイーヌ様っ!!」
一人の魔騎兵がルイーヌのもとへと駆け寄った。
「探知の結果、魔族の援軍、全方位から多数!その数はおよそ二千っ!!魔騎兵隊だけならまだしも、王政の騎兵団に魔族の相手は難しく、このままでは囲まれて大半の兵を失ってしまう可能性が!!」
「なっ!?」
加えて、下で待機していたはずの騎兵団の様子がおかしい。恐怖を孕んだ叫び声が上空にいる魔騎兵達の耳に届いてくる。
各所で足場が蟻地獄のようになっていて、逃げ惑う兵士たちに耐えきれず魔力の壁も崩壊。再び暗闇に包まれた世界の中で、悲痛な叫び声だけが響く。
「カストディオッ!貴様っ、何をした!?」
「………ハッ、言ったじゃろう、地の下には、水源があると………そこで地中から、爆発を起こせば、簡単に蟻地獄が出来上がるのじゃよ。そして儂の兵たちは、ただ、陽炎の為だけに待機させていたのではなく、方々から援軍を呼びに行く為、威嚇の意味も兼ねて一時的に待機させていたのじゃ。『新魔王様の誕生』、この言葉一つで優に二、三千の援軍は、下らんじゃろうて」
このままでは全滅。衰弱したカストディオを思い切り地面へ叩き落とし、ギリギリと歯を鳴らしながら、ルイーヌは悲痛な面持ちで号令を下す。
「全軍、撤退………殿は全魔騎兵、先陣は俺が行く………戻るぞ」
「流石に、ちと疲れたわい」
数百もの兵たちに囲まれて、カストディオはルイーヌと形式上の一騎打ちを行っていた。
一騎打ちと言えば聞こえはいいが、実際のところは周囲の魔騎兵たちがルイーヌに魔力をいくらか譲渡した状態のまま行われているので、結界内で自分のホームだとはいえ、カストディオは劣勢を強いられていた。
カストディオは難しげに、喉の奥で唸る。
その若さ故に、カストディオは確かにルイーヌを侮っていたのかもしれない。
(………俗に言う『天才』の人間のようじゃな)
そもそも人間が許容できる魔力量には、個人差はあるが上限が存在する。これは魔族も同じだが、魔族は自分の体でコントロールし魔力を生成しているのであまり問題はない。しかし人間の場合、外部から取り込むしか魔力を使用する方法が無いので、この上限に気をつけないといけないのである。この上限を超えてしまうと、失神したり酷い嘔吐感に襲われたり、最悪の場合には死に至るなど体中に何かしら悪影響のある症状が発生してしまうのだ。
しかしこのルイーヌは、その上限と言うのが存在しないのかと疑えるほど、多量な魔力を保有し、それを器用に扱ってみせる。
黒い靄が広がる方では、百名ほどの魔騎兵が大規模な魔力の壁で兵団を囲い、その中の靄を掃うことで、彼らの視界を確保していた。
つまり、今のルイーヌは残りの魔騎兵四百人弱の魔力を半分ほど分けてもらい戦闘をしていると考えることが出来る。
「つまり二百人強の魔力量を、一人で………ルイーヌよ、貴様には過ぎたる力じゃ」
「あそこまで大見得切った割には、随分と弱気な発言だね」
若返り、身長もグンと伸びて、赤い眼光は増々鋭さを増している。短かった白髪は真紅に染まり、腰まで伸びていた。加えて、その年代を感じさせるカストディオの乾ききった灰色の肌は、水も弾くかのようなハリが戻っている。
溢れんばかりの気力、まさにヴァンパイア。しかし、ルイーヌはさらにそれの上を行く。
カストディオは自身の魔力で死神の様な大鎌を生成し、それを大きく横に凪ぐ。ニコニコとルイーヌはそれを防御するでもなくただただ眺め、あっさりとその大鎌の餌食となった。
完全に手応えはあった、肉を割き骨を断ち、命を奪うその感覚が。カストディオの持つ大鎌にも、多少ながら人間の血で濡れていた。しかし、ルイーヌは全くさっきと変わらぬ笑顔で、どこも外傷なくカストディオの目の前で生きている。
斬られたらすぐに、魔力を使ってその切り口を一瞬で回復させていったのだ。
「これこそ、タネも仕掛けもないといったところか」
先ほどから、全くこれといった有効打が与えられていないカストディオ。このままでは、悪戯に時間を割いて、少しでも気を抜いた瞬間に殺られてしまう。気の抜けない状況が、精神的に疲労を溜めつつあった。
加えて、カストディオがこの姿になれるのはそれほど長い時間では無い。当初の計画では、多人数との戦闘を行っている間に、倒した敵の兵から血を吸っていればいいと考えていたのだが、現在の状況は一騎打ち。これを念頭に入れた上での一騎打ちだったのか、それともただ、自らの優秀さを大人数に見せつけたいだけなのか。しかしどちらにしろ、カストディオの劣勢は変わらない。
どれほどの時間が経ったか、カストディオはチラリと太陽の位置を確認する。
ルイーヌはその一瞬を見逃さない。
「っ!?」
ほんの瞬き程度の一瞬。その一瞬でルイーヌは姿を消して、カストディオの背後に回り込んでいた。
ポンと手の平をカストディオの背中に触れると、ルイーヌの魔力がたちまちの内にその四肢を十字架に張り付けたかのように拘束する。
「先ほどまであなたが見ていたのは、俺の『陽炎』です。あなたに出来て、僕が出来ないわけないですからね」
「こんな至近距離で、馬鹿な!?───ぬぅっ!」
持っていた大鎌を消し、ルイーヌの両腕を切り落とさんと、切り落とす寸前のところで出現させる。
「………あぶなっ、まさか、瞬間移動をここで使ってくるなんて」
しかし、カストディオの渾身の不意打ちも不発に終わった。ルイーヌの腕に刃が触れた瞬間、彼の腕から魔力の波動が放出され、大鎌は力無く空中に放り出される。
「自分の危機すら好機へと変える。いくら俺に回復能力が備わっていたとしても、腕を切り落とされたら、その回復に魔力を割かなければならなくなる。その間にあなたは拘束から抜け出して、攻撃に移ることも可能だ。なるほど、感服するね」
「そういった先見の明は出来るのか」
「流石カストディオ卿、こんな状況でもまだ軽口が叩けるなんてね」
いくらもがけど拘束が解ける気配は無し、先ほどの瞬間移動で魔力も大幅に削られて、手も足も出せないとはまさにこのことだと、カストディオは心の中で自分を嘲笑する。
「大丈夫です、殺しはしない。ただ、どうせだったら少ない元手で、全部を済ませてしまった方が早い」
ルイーヌが指を鳴らすと、カストディオの腹部に、突如現れたナイフが突きつけられた。
「傷を残すと、うちの大将に叱られちゃうからね。だけど、これくらいの刺し傷だったら治せるし。ウチの指揮官さんは、俺が手荒な手段をすることも見越して、俺にあなたの捕縛を頼んだんだろう。さて、じゃあ質問だ───魔族の生き残り全てがあなたのもとにいるとは考えにくい。どの地方で、誰が率いてるのか知らない?」
「グッ!?」
腹部に走る激痛、脳が容量を超えるほどの痛みを受け取り、体内でブチブチと神経が千切れていく音が聞こえる。
しかしカストディオは呻き声を漏らすだけで、質問に答えない。さらにナイフが体内組織を掻き回すように、グリグリとねじ込まれた。
「早く答えないと壊れちゃうよ?っと、さて、魔王軍の生き残りで最も有力なのはあなただ、だけど他の地方では誰が率いているのか分かっていない。空の騎士の異名を持つグリフォンの『サビオラ』。魔王軍幻影騎兵団の女副長、ガーゴイルの『アドリアーネ』。他に目ぼしい残党は………あぁ、魔王軍で下級魔族を束ねていた兵長のリザードマン『パフィト』なんてのもいましたね。他にも生き残りが確認されてる魔族っていましたっけ?」
さらに出現する数十本のナイフ。順々にゆっくりとカストディオの体へと突き刺さり、ぐちゃぐちゃと体の内部から気持ち悪い水音が響く。動かすことの出来ない手足が痙攣を起こしながら悲鳴を上げていた。
それでも彼が答えることは無い。もうすでに日は傾き始めている。
そして、老将は笑うのであった。
「………壊れたか?」
ルイーヌは首を傾げ、ナイフの動きを止める。その時だった。
突然、爆音と共に地上の砂が巨大な柱の様に巻き上がる。何本もだ。流石の異変にルイーヌも辺りを見渡す。
「ルイーヌ様っ!!」
一人の魔騎兵がルイーヌのもとへと駆け寄った。
「探知の結果、魔族の援軍、全方位から多数!その数はおよそ二千っ!!魔騎兵隊だけならまだしも、王政の騎兵団に魔族の相手は難しく、このままでは囲まれて大半の兵を失ってしまう可能性が!!」
「なっ!?」
加えて、下で待機していたはずの騎兵団の様子がおかしい。恐怖を孕んだ叫び声が上空にいる魔騎兵達の耳に届いてくる。
各所で足場が蟻地獄のようになっていて、逃げ惑う兵士たちに耐えきれず魔力の壁も崩壊。再び暗闇に包まれた世界の中で、悲痛な叫び声だけが響く。
「カストディオッ!貴様っ、何をした!?」
「………ハッ、言ったじゃろう、地の下には、水源があると………そこで地中から、爆発を起こせば、簡単に蟻地獄が出来上がるのじゃよ。そして儂の兵たちは、ただ、陽炎の為だけに待機させていたのではなく、方々から援軍を呼びに行く為、威嚇の意味も兼ねて一時的に待機させていたのじゃ。『新魔王様の誕生』、この言葉一つで優に二、三千の援軍は、下らんじゃろうて」
このままでは全滅。衰弱したカストディオを思い切り地面へ叩き落とし、ギリギリと歯を鳴らしながら、ルイーヌは悲痛な面持ちで号令を下す。
「全軍、撤退………殿は全魔騎兵、先陣は俺が行く………戻るぞ」
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