26 / 53
第26話 ジオの足跡
しおりを挟む
「改めましてジャック殿、我が息子の命を救って頂き感謝いたします。ジオ様、当ノースフォーヘンへ足を運んで頂き光栄でございます」
ユーリヒはこう言って謝意を表した。
そしてジャック達が疑問に思っているであろうことを説明し始めた。
「ジャック殿はこの屋敷をみて我々を貧乏貴族だと思ったのではないですかな?」
ユーリヒは自嘲しながらそう言った。
「とんでもありません。立派なお屋敷だと思います」
ジャックは図星を突かれ冷や汗をかいたが、表面上は当然こう言う他なかった。
「はははは。良いんですよ。実際私は貧乏貴族なのですから。しかし私は貧乏貴族であることを誇りにしているのです」
ユーリヒはジャックにとってやや意外なことを語り出した。どうやら当人、もしくはこの人の先祖が何か不始末をやらかした為に没落した訳ではなさそうだ。
「そのきっかけを作って頂いたのが、そこにいらっしゃるジオ様なのです」
ユーリヒはその後、三十四年も前のことをまるで自分が体験したことのように語り始めた。
どうやらジオが魔物と戦っている頃、ユーリヒの父である先代男爵は普通の貴族だったらしい。ジオが魔物を封じてからは町の復興に取り掛かった訳だが、先代男爵は当初、金を出して復興を命ずるだけだった。しかし、町は一向に元に戻らなかった。それどころか町民の士気は下がり、目からは生気が消え失せ、町には絶望感が漂っていた。
そんな時にジオはこの町を訪れ、自ら土にまみれて復興を手伝った。
町民はそれを見て「勇者様がここまでやっているのなら」と一致団結し、その後みごとに復興を成しとげたのだった。
その時先代男爵は、名声のある者は民衆の為に自ら何かを成す義務があるということを悟ったそうだ。
「貴族もある意味で名声を持っています。それも生まれつきに……です。ならば貴族は人々の為に奉仕する義務を生まれながらに負っていると言えるでしょう」
ユーリヒは先代からそう教えられてきたのだろう。その教えを守っていたら経済的には貧しくなったものの、心は豊かになったと言いたいのだろう。
そしてその教えはクラウスにも受け継がれていて、それによってクラウスは船でジオを助けたのである。
「じゃあ、ジオは過去の自分に助けられたってことになるんだ」
ピクシーは感嘆の声を上げた。
「世の中は……全てが循環しておるのじゃ」
既に何杯飲んでいるのか? ジオは今にも寝入ってしまいそうな虚ろな目をしながらそう言った。それだけを聞くと含蓄のある言葉に聞こえる……
しかし、実際船上で起こっていたことは、酔っぱらった爺さんが青年に無理やり船に括り付けられたというものだ。ジャックとピクシーはそれを思い出すと、お互いの顔を見ながら肩をすくめる位しかできなかった。
「私はこの町では出来ることも少なくなってきましたので、他の町にも行ったりしています」
それほど広範囲ではないものの、クラウスは町の外でも人の役に立つよう頑張っているらしい。その内の一つが船上での一件なのだろう。
そして、クラウスの次の発言にジャックは驚くと共に、非常に大きな興味を示した。
「立ち寄った町々ではジオ様の足跡を聞いて回ったりもしましたよ」
クラウスは尊敬する勇者ジオが、色々な町でどんなことをしていたのかを聞いて回ってもいたようだ。
これは間違いなく剣のヒントになるものが含まれているだろう。ジャックはその内容について尋ねた。
多少クラウスの想像による補足も入っているそうだが、どうやらジオは魔大陸に魔物を封じた後はしばらく辺境の町オスラに滞在していたようだ。そしてオスラとその周辺にある小さな村々の復興を手伝っていたらしい。
その後はここノースフォーヘンやサウスフォーヘン、その他国の南側にある大きな町に向かったようだ。しかしその辺りについてはまだ行ったことが無いのでクラウスには分からないらしい。
そこまで聞いてジャックは一番の関心事についてクラウスに質問した。
「剣ですか? 魔物と戦っていた時には当然持っていたはずですが、その後の復興事業で剣を使ったという話は聞いたことがありませんね」
クラウスはジャック達が剣を探しているのは知っていたが、自分の知る限りそのヒントになりそうな話は無いだろうと、無念さを滲ませていた。
「でも、復興の時に持ってなかったんだったら、オスラとかその周辺の村のどこかに置いてったって事になるんじゃない?」
閃いた! とばかりにピクシーは言った。
ジャックも戦うという前提が無い限りは剣を帯びることは無い。戦い以外では邪魔にしかならないものだから当然のことだ。ジオも魔物を封じた後は剣を持ち歩かなかったとしても不思議ではないとジャックは思った。しかし疑問も無い訳ではない。
「いくら不要とはいえ、大切な剣を置いてあちこち行けるものなのかな?」
ジャックは剣術が苦手だから実感は無いものの、普通剣士なら不要と分かっていても大切な剣を置いて旅に出ることなど出来ないという事は知っている。
「そういえば、関係ないかもしれませんが、ジオ様は結婚していたという話も聞きいたことがあります」
クラウスは既に酔って寝てしまったジオをチラッと見た後に、このような重大事をサラっと言った。
「えーー!!!」
真っ先に大声を上げて驚いたのはピクシーである。
ただ驚いたものの、同時に思い当たる節が無い訳でもなかった。
「そういえばニオンで受けたマテオとオリビアをくっつける依頼の時、ジオが何か思い出したように苦しんでた時あったよね? あの人の元に戻るんだーとか言ってたやつ」
ピクシーはジオに聞こえないよう、ジャックの耳元で囁く……つもりだった。しかし、興奮してついつい大きな声を出してしまい、言った直後に自分の口を手で押さえた。
その一件はジャックもはっきり覚えていた。
「もしかしたらそれが奥さんってことかも知れんな」
ジャックもジオを起こさないよう、ピクシーにだけ聞こえる小声で囁いた……つもりだったが、やはり興奮は隠しきれない。
何故奥さんの元を去ったかという謎は残るものの、大切な剣を預けられるという点では奥さんというのは合点のいく存在である。
「という事はその奥さんの居所を突き止めれば剣が見つかるかもしれない」
ここにきて任務遂行における重大なヒントを得たジャックは、興奮気味にピクシーとハイタッチしていた。
ところが、クラウスはそれ以上の話を知らなかった。そもそも元の情報からして「……らしい」という不確かなものだった。当然その奥さんが何処の誰で、今何処にいるのかは分からない。
「起きたら直接本人に聞いてみるか……」
とジャックは言ってみたものの、その線は期待薄であることを察している。
流石にそんな大事なことを思い出していたら、いの一番にそこに向かいたがるはずだからである。
ユーリヒはこう言って謝意を表した。
そしてジャック達が疑問に思っているであろうことを説明し始めた。
「ジャック殿はこの屋敷をみて我々を貧乏貴族だと思ったのではないですかな?」
ユーリヒは自嘲しながらそう言った。
「とんでもありません。立派なお屋敷だと思います」
ジャックは図星を突かれ冷や汗をかいたが、表面上は当然こう言う他なかった。
「はははは。良いんですよ。実際私は貧乏貴族なのですから。しかし私は貧乏貴族であることを誇りにしているのです」
ユーリヒはジャックにとってやや意外なことを語り出した。どうやら当人、もしくはこの人の先祖が何か不始末をやらかした為に没落した訳ではなさそうだ。
「そのきっかけを作って頂いたのが、そこにいらっしゃるジオ様なのです」
ユーリヒはその後、三十四年も前のことをまるで自分が体験したことのように語り始めた。
どうやらジオが魔物と戦っている頃、ユーリヒの父である先代男爵は普通の貴族だったらしい。ジオが魔物を封じてからは町の復興に取り掛かった訳だが、先代男爵は当初、金を出して復興を命ずるだけだった。しかし、町は一向に元に戻らなかった。それどころか町民の士気は下がり、目からは生気が消え失せ、町には絶望感が漂っていた。
そんな時にジオはこの町を訪れ、自ら土にまみれて復興を手伝った。
町民はそれを見て「勇者様がここまでやっているのなら」と一致団結し、その後みごとに復興を成しとげたのだった。
その時先代男爵は、名声のある者は民衆の為に自ら何かを成す義務があるということを悟ったそうだ。
「貴族もある意味で名声を持っています。それも生まれつきに……です。ならば貴族は人々の為に奉仕する義務を生まれながらに負っていると言えるでしょう」
ユーリヒは先代からそう教えられてきたのだろう。その教えを守っていたら経済的には貧しくなったものの、心は豊かになったと言いたいのだろう。
そしてその教えはクラウスにも受け継がれていて、それによってクラウスは船でジオを助けたのである。
「じゃあ、ジオは過去の自分に助けられたってことになるんだ」
ピクシーは感嘆の声を上げた。
「世の中は……全てが循環しておるのじゃ」
既に何杯飲んでいるのか? ジオは今にも寝入ってしまいそうな虚ろな目をしながらそう言った。それだけを聞くと含蓄のある言葉に聞こえる……
しかし、実際船上で起こっていたことは、酔っぱらった爺さんが青年に無理やり船に括り付けられたというものだ。ジャックとピクシーはそれを思い出すと、お互いの顔を見ながら肩をすくめる位しかできなかった。
「私はこの町では出来ることも少なくなってきましたので、他の町にも行ったりしています」
それほど広範囲ではないものの、クラウスは町の外でも人の役に立つよう頑張っているらしい。その内の一つが船上での一件なのだろう。
そして、クラウスの次の発言にジャックは驚くと共に、非常に大きな興味を示した。
「立ち寄った町々ではジオ様の足跡を聞いて回ったりもしましたよ」
クラウスは尊敬する勇者ジオが、色々な町でどんなことをしていたのかを聞いて回ってもいたようだ。
これは間違いなく剣のヒントになるものが含まれているだろう。ジャックはその内容について尋ねた。
多少クラウスの想像による補足も入っているそうだが、どうやらジオは魔大陸に魔物を封じた後はしばらく辺境の町オスラに滞在していたようだ。そしてオスラとその周辺にある小さな村々の復興を手伝っていたらしい。
その後はここノースフォーヘンやサウスフォーヘン、その他国の南側にある大きな町に向かったようだ。しかしその辺りについてはまだ行ったことが無いのでクラウスには分からないらしい。
そこまで聞いてジャックは一番の関心事についてクラウスに質問した。
「剣ですか? 魔物と戦っていた時には当然持っていたはずですが、その後の復興事業で剣を使ったという話は聞いたことがありませんね」
クラウスはジャック達が剣を探しているのは知っていたが、自分の知る限りそのヒントになりそうな話は無いだろうと、無念さを滲ませていた。
「でも、復興の時に持ってなかったんだったら、オスラとかその周辺の村のどこかに置いてったって事になるんじゃない?」
閃いた! とばかりにピクシーは言った。
ジャックも戦うという前提が無い限りは剣を帯びることは無い。戦い以外では邪魔にしかならないものだから当然のことだ。ジオも魔物を封じた後は剣を持ち歩かなかったとしても不思議ではないとジャックは思った。しかし疑問も無い訳ではない。
「いくら不要とはいえ、大切な剣を置いてあちこち行けるものなのかな?」
ジャックは剣術が苦手だから実感は無いものの、普通剣士なら不要と分かっていても大切な剣を置いて旅に出ることなど出来ないという事は知っている。
「そういえば、関係ないかもしれませんが、ジオ様は結婚していたという話も聞きいたことがあります」
クラウスは既に酔って寝てしまったジオをチラッと見た後に、このような重大事をサラっと言った。
「えーー!!!」
真っ先に大声を上げて驚いたのはピクシーである。
ただ驚いたものの、同時に思い当たる節が無い訳でもなかった。
「そういえばニオンで受けたマテオとオリビアをくっつける依頼の時、ジオが何か思い出したように苦しんでた時あったよね? あの人の元に戻るんだーとか言ってたやつ」
ピクシーはジオに聞こえないよう、ジャックの耳元で囁く……つもりだった。しかし、興奮してついつい大きな声を出してしまい、言った直後に自分の口を手で押さえた。
その一件はジャックもはっきり覚えていた。
「もしかしたらそれが奥さんってことかも知れんな」
ジャックもジオを起こさないよう、ピクシーにだけ聞こえる小声で囁いた……つもりだったが、やはり興奮は隠しきれない。
何故奥さんの元を去ったかという謎は残るものの、大切な剣を預けられるという点では奥さんというのは合点のいく存在である。
「という事はその奥さんの居所を突き止めれば剣が見つかるかもしれない」
ここにきて任務遂行における重大なヒントを得たジャックは、興奮気味にピクシーとハイタッチしていた。
ところが、クラウスはそれ以上の話を知らなかった。そもそも元の情報からして「……らしい」という不確かなものだった。当然その奥さんが何処の誰で、今何処にいるのかは分からない。
「起きたら直接本人に聞いてみるか……」
とジャックは言ってみたものの、その線は期待薄であることを察している。
流石にそんな大事なことを思い出していたら、いの一番にそこに向かいたがるはずだからである。
0
お気に入りに追加
25
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ズボラ通販生活
ice
ファンタジー
西野桃(にしのもも)35歳の独身、オタクが神様のミスで異世界へ!貪欲に通販スキル、時間停止アイテムボックス容量無限、結界魔法…さらには、お金まで貰う。商人無双や!とか言いつつ、楽に、ゆるーく、商売をしていく。淋しい独身者、旦那という名の奴隷まで?!ズボラなオバサンが異世界に転移して好き勝手生活する!
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる