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第四部
事実を基にしてでなければ
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私は、<対ゴヘノヘ用決戦兵器二号機の建造>と、<伍長による震電の養育>について、相通ずるものを感じていました。
結局、事実を事実として認めて、それに則した対処をしなければ満足いく結果を得られないというのは、どちらも同じだということです。
私達軍人もそうです。作戦行動は、事実を基にしてでなければ成立しません。
『こうであってほしい』
『ああであってほしい』
そんな希望的観測、いえ、<妄想>を基にして作戦なんか立てられないし、そんな作戦が上手くいったためしがありません。上手くいったとすれば、希望的観測がたまたま当たっていた時くらいのものでしょう。
仕事だってそうじゃないんですか? 事実を事実として捉えてそれに則した合理的な対処を行うからこそ上手くいくんじゃないんですか? その事実をはき違えていたらそもそも前提が成立しないじゃないですか。
子育てだってそのはずですよ? どこまでいっても人間でしかない子供について『人間以外の動物だ』とかいう妄想を前提に対処しててなんで上手くいくと思えるんですか? それだって、上手くいったとしてもどこかで誰かがフォローしてくれてたからじゃないんですか? 子供をちゃんと人間として扱ってくれた接してくれた誰かのフォローがあればこそたまたま上手くいっただけなんじゃないですか?
だけど伍長はそもそも震電を人間として扱っていました。<獣人という種>ではありますが、メイミィやラレアトを見てても分かる通り、地球人にも通ずるメンタリティも確かに持ってるんです。自身を敬い尊重してもらえればこそ満足感を得られるという点で、共通してる部分もあるんです。
伍長はそれを知っている。だから彼は、震電に対してそう接したんです。彼女を敬い尊重し、その上で経験が決定的に不足して未熟であるという事実に即して、彼女が学ぶべきことについて丁寧に詳細に、手本という形で教え諭していっただけでしかない。
自分を敬い尊重してくれて、知らないことを丁寧に詳細に教え諭してくれる相手にどうして反抗しなきゃいけないんですか? 自分をちゃんと人間として扱ってくれる接してくれる相手ですよ? そんな相手に反抗的になって失ったら損するだけじゃないですか。
対して、ただ『面倒臭い』というだけで、自分を人間として扱わない接してくれない、敬っても尊重してもくれない、大事なことを丁寧に詳細に教えようともしない、そんな相手に反抗したくなっても何もおかしくないでしょう?
結局、事実を事実として認めて、それに則した対処をしなければ満足いく結果を得られないというのは、どちらも同じだということです。
私達軍人もそうです。作戦行動は、事実を基にしてでなければ成立しません。
『こうであってほしい』
『ああであってほしい』
そんな希望的観測、いえ、<妄想>を基にして作戦なんか立てられないし、そんな作戦が上手くいったためしがありません。上手くいったとすれば、希望的観測がたまたま当たっていた時くらいのものでしょう。
仕事だってそうじゃないんですか? 事実を事実として捉えてそれに則した合理的な対処を行うからこそ上手くいくんじゃないんですか? その事実をはき違えていたらそもそも前提が成立しないじゃないですか。
子育てだってそのはずですよ? どこまでいっても人間でしかない子供について『人間以外の動物だ』とかいう妄想を前提に対処しててなんで上手くいくと思えるんですか? それだって、上手くいったとしてもどこかで誰かがフォローしてくれてたからじゃないんですか? 子供をちゃんと人間として扱ってくれた接してくれた誰かのフォローがあればこそたまたま上手くいっただけなんじゃないですか?
だけど伍長はそもそも震電を人間として扱っていました。<獣人という種>ではありますが、メイミィやラレアトを見てても分かる通り、地球人にも通ずるメンタリティも確かに持ってるんです。自身を敬い尊重してもらえればこそ満足感を得られるという点で、共通してる部分もあるんです。
伍長はそれを知っている。だから彼は、震電に対してそう接したんです。彼女を敬い尊重し、その上で経験が決定的に不足して未熟であるという事実に即して、彼女が学ぶべきことについて丁寧に詳細に、手本という形で教え諭していっただけでしかない。
自分を敬い尊重してくれて、知らないことを丁寧に詳細に教え諭してくれる相手にどうして反抗しなきゃいけないんですか? 自分をちゃんと人間として扱ってくれる接してくれる相手ですよ? そんな相手に反抗的になって失ったら損するだけじゃないですか。
対して、ただ『面倒臭い』というだけで、自分を人間として扱わない接してくれない、敬っても尊重してもくれない、大事なことを丁寧に詳細に教えようともしない、そんな相手に反抗したくなっても何もおかしくないでしょう?
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