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第三部
対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿
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そして、<対ゴヘノヘ用決戦兵器>と<ゴヘノヘ神輿>の準備をします。
「ウオオオオーッ!!」
トーナメントで優勝したダイガが、<対ゴヘノヘ用決戦兵器>に乗り込むことを選び、必然的にブオゴが<ゴヘノヘ神輿>に乗り込むことになります。
まあ、『乗り込む』と言っても、それ用の座席がちゃんと用意されているわけではないので、本人が好きな位置に陣取るというだけですが。
ダイガは、対ゴヘノヘ用決戦兵器の<大型杭打機>の脇に。
ブオゴは、ゴヘノヘ神輿の首の辺りに。
それぞれ乗り込んでいました。
対ゴヘノヘ用決戦兵器については、本来、ゴヘノヘと距離を取るために後方に長く伸ばした棒の先で操作する予定でしたが、それだと会場内に収まらないので、本体から二十メートルくらいの位置で棒に掴まって押す形に変更しています。ゴヘノヘ神輿と同じような形です。
祭の会場の奥で対峙する対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿は、その巨大さとも相まって異様なまでの迫力でした。それでも、きっと、実際にゴヘノヘを相手にした時にはもっと迫力があるんでしょうね。その際には、当然、緊迫感も伴うでしょうし。
対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿を操るのは、力自慢の猪人と、山羊人の若い雄達。操作方法を口頭でレクチャーしただけで、少しばかり前後に動かしただけで、実際にはほぼぶっつけ本番です。だから、どうなるか分からない。
一応、対ゴヘノヘ用決戦兵器の方も改めて補強したとはいえ、今回の喧嘩神輿で大破する可能性もあります。本当は、こちらが勝たないといけないんですが、こればっかりは時間をかけて設計建造を行ったゴヘノヘ神輿の方が明らかに有利なんです。
なお、<大型杭打機>と<大型弩砲>については、あくまで対ゴヘノヘ用の兵器なので、今回はもちろん使えるようにはしていません。とにかく正面切ってぶつかって、押し合うだけです。
まあ、対ゴヘノヘ用決戦兵器の方が有利になるように、人員は多く配置していますが。
もしこれで負けたら、ある意味では<大惨事>でしょうね。
いえ、軍人としての感覚を持つ私達はあくまで実際のゴヘノヘとの戦いに向けてのデータ収集という意味合いもあるので、負けたら負けたで今後に向けての改善点の洗い出しになるのでいいんですが、獣人達としては、期待もあるはずですから。
その期待を物語るように、集まってきた観客達の熱気は、大変なものでした。舞台に鈴なりになって見ている者や、屋台の上に登って見ている者達さえいたのでした。
「ウオオオオーッ!!」
トーナメントで優勝したダイガが、<対ゴヘノヘ用決戦兵器>に乗り込むことを選び、必然的にブオゴが<ゴヘノヘ神輿>に乗り込むことになります。
まあ、『乗り込む』と言っても、それ用の座席がちゃんと用意されているわけではないので、本人が好きな位置に陣取るというだけですが。
ダイガは、対ゴヘノヘ用決戦兵器の<大型杭打機>の脇に。
ブオゴは、ゴヘノヘ神輿の首の辺りに。
それぞれ乗り込んでいました。
対ゴヘノヘ用決戦兵器については、本来、ゴヘノヘと距離を取るために後方に長く伸ばした棒の先で操作する予定でしたが、それだと会場内に収まらないので、本体から二十メートルくらいの位置で棒に掴まって押す形に変更しています。ゴヘノヘ神輿と同じような形です。
祭の会場の奥で対峙する対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿は、その巨大さとも相まって異様なまでの迫力でした。それでも、きっと、実際にゴヘノヘを相手にした時にはもっと迫力があるんでしょうね。その際には、当然、緊迫感も伴うでしょうし。
対ゴヘノヘ用決戦兵器とゴヘノヘ神輿を操るのは、力自慢の猪人と、山羊人の若い雄達。操作方法を口頭でレクチャーしただけで、少しばかり前後に動かしただけで、実際にはほぼぶっつけ本番です。だから、どうなるか分からない。
一応、対ゴヘノヘ用決戦兵器の方も改めて補強したとはいえ、今回の喧嘩神輿で大破する可能性もあります。本当は、こちらが勝たないといけないんですが、こればっかりは時間をかけて設計建造を行ったゴヘノヘ神輿の方が明らかに有利なんです。
なお、<大型杭打機>と<大型弩砲>については、あくまで対ゴヘノヘ用の兵器なので、今回はもちろん使えるようにはしていません。とにかく正面切ってぶつかって、押し合うだけです。
まあ、対ゴヘノヘ用決戦兵器の方が有利になるように、人員は多く配置していますが。
もしこれで負けたら、ある意味では<大惨事>でしょうね。
いえ、軍人としての感覚を持つ私達はあくまで実際のゴヘノヘとの戦いに向けてのデータ収集という意味合いもあるので、負けたら負けたで今後に向けての改善点の洗い出しになるのでいいんですが、獣人達としては、期待もあるはずですから。
その期待を物語るように、集まってきた観客達の熱気は、大変なものでした。舞台に鈴なりになって見ている者や、屋台の上に登って見ている者達さえいたのでした。
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