獣人のよろずやさん

京衛武百十

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閑話休題

キャラ紹介<久利生遥偉>

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ビアンカと共にイオ方面軍から、第三百十八惑星探査チーム<コーネリアス>の防衛担当として出向していた軍人。出向時の階級は少佐。コーネリアス号では防衛主任の任に就く。軍にいた時もコーネリアス号に来てからもビアンカの直属の上官であり、その誠実かつ冷静でいて的確な判断力に加えて戦場では勇猛果敢な彼に、ビアンカは憧れていた。

しかし、彼の実家である<久利生くりう家>は、代々、軍人を中心に優秀な人材を輩出してきた名家であり、嫡男である彼も当然、家を背負っていくことを嘱望される立場であり、しかも、正式に決まってはいなかったとはいえ婚約予定の女性も(何人か)いたという、<超エリート>である。

だが、彼自身はそんな出自に驕ることない堅実な性格で、本当は自分の家柄を負担に感じていたりも。

ビアンカの<想い>に気付きながら応えられずにいたのも実はそれが原因である。

久利生くりう家の嫁>ともなれば、その負担は計り知れないものがあるがゆえに。

元々同じような家柄に育った女性であればその辺りも承知しているかもしれないとしても、一般的な家庭に育ったビアンカでは、理不尽とさえ言える<名家のしきたり>の数々には耐え切れないかもしれないと、彼は案じていたようだ。

けれど、<透明な体>という、本来なら有り得ない姿となり、

<人間とは認められない存在>

になったことで<地球人、久利生遥偉くりうとおい>ではなくなり、同時に<久利生くりう家の嫡男>でもなくなったことで、ビアンカの想いを拒む理由もなくなったようだ。

ただ、さすがに、まずは現在の暮らしを安定させることを優先しており、関係そのものは進展しているとは言い難いのも事実だったり。

何かと突っかかってくる相堂幸正しょうどうゆきまさを軽くいなす器を持ちながらも、本人曰く、

『僕は弱い人間だよ』

だそうで、そんな自分を歯痒く思っている一面も。

一人称は、<私>と<僕>を、状況によって使い分け、プライベートでは<僕>を使うことが多い。

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