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魔法使いの章
招いたもの
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千歳と入れ替わりに湯船に浸かった新伊崎千晶の顔は、どこか嬉しそうにも見えた。直接見た訳ではないが、本人も気付かぬうちにそういう気配を発していて、それが私に届いたのだ。
『本当にやれやれだな……』
だが私は、くだらぬ茶番に付き合わされたことにムカついていただけだった。
しかも千歳とは言えば、
「げ!? 何このガキっぽいアンダー。かんべんしてよもう」
とか、私が用意してやったイエロートライプデザインの下着にまでケチをつけていた。まったく、どこまでもふざけた奴だ。
しかしその後、何だかんだと文句を言いつつ、千歳は私のもう一つの家に居ついてしまった。仕方なく私は、そちらの家の方でも生活できるように家財道具を揃え、生活環境を整えてやった。
甘いと言えば甘いのだろうが、こんなものは金で片の付く程度のことだ。今でも私の口座では一ヶ月百万単位で金が増えている。どんどん使わないと経済が回らんだろう。なのでさらにもう一軒、家を買った。ただしこちらは他の連中には内緒だ。いずれ何かの役に立つかもしれんから、私の影を住まわせて維持管理させておくことにした。
豪勢な生活をしているように見えるかも知れんが、ただの人間として暮らしていた頃には<王>として莫大な富を自由にしていたこともある。それに比べればまだまだささやかなものだ。もっとも、何度かあった王としての生涯も、大抵は碌な最期じゃなかったがな。
その頃と比べても、私も随分と俗っぽくなったものだ。悪い気はしないが、
『クォ=ヨ=ムイとしてはどうかな……』
と思わなくもない。
でもまあ、それはさて置き、千歳の方はと言えば、一通り生活できる状態にしてやったにも拘わらず食事については私の本宅の方で食うのが当たり前になってしまっていた。なにしろ山下沙奈がまた張り切って用意するものだから、何も困らないのだ。
「あんた、うちの母親よりよっぽど料理上手いね」
千歳にそう言われたのも嬉しかったらしい。ただのお世辞かも知れないが、こいつ、そうやって人を操る才覚があるのかも知れん。上手く活かせば玉の輿とやらでも夢ではないかも知れんぞ。
ただ、食事はこちらで済ますものの、それ以外の生活については別宅の方でほとんど済ましていた。正確には、私の別宅と千歳自身の実家と言うべきか。
両親とは決して顔を合わさないものの、両親が留守中には実家の方に帰っているらしい。新伊崎千晶が自分に強く反発しなくなったことで、気持ちの余裕ができたようだ。
ふん、愚かな奴らだ。
だがある日、新伊崎千晶に騙された奴がまた、化生を伴って新伊崎家宅に現れた。
デゴショネレツァ。
<腐り蟲>とも呼ばれる、強力な毒を操ってあらゆるものを腐らせ溶かす、まあまあ厄介な奴だ。
「…な、何よあんた…?」
両親は仕事、新伊崎千晶は学校に行ってる間、自宅で一人寛いでいた千歳の前に、そいつは現れたのだ。家の鍵は掛けられていたが、金属さえ腐らせて溶かすデゴショネレツァには何の障害にもならなかった。しかし、部屋のドアノブを触れただけで腐らせ入ってきたそいつを見ても、千歳はただの強盗か乱暴目的の性犯罪者くらいにしか思わなかった。顔の組織が腐り落ちかけ、どう見ても生きた人間の姿には見えなくてもだ。ゾンビか何かの扮装をして顔を隠していると思ったらしい。
「警察呼ぶわよ!」
そう声を上げてスマホに伸ばそうとした手に、デゴショネレツァは毒の唾を吐きかけた。
「熱っっ!!」
熱さを感じ手を引っ込めようとした千歳の目に、見る間に色が変わり腐れ果てて溶け落ちる自分の手が見えた。
「な、なにこれぇっ!!?」
ここに来てようやく異常な事態だと認識したようだったが、それでもまだ幻覚を見ているのだと千歳は解釈した。
『ヤバイヤバイヤバイヤバイ、あたし、頭がおかしくなってる…!?』
凄まじい痛みを感じているにも拘わらず、考えているのはそんなことだった。
おかしくなってるも何も、私の別宅の窓と己の自宅の窓が繋がっている状態を何も考えないようにして受け入れてる時点でとうにまともではないが、ここまでくればむしろ大した奴だと関心さえしてしまう。
だが、今の千歳にとってはそれどころではない。残った左手で窓を開けて私の別宅の方に逃れようとしたが、
「ぴぎーっっ!!」
と、焼き印でも押された豚のような悲鳴を上げ、その場に倒れ込んだ。
足を毒の唾で溶かされ踏ん張れなかったのだ。
「…!?」
だがその時、腐れてほぼ機能を失いかけていたデゴショネレツァの目に、別の影が映っていた。反射的にそれに対して毒を吐きかけるが、動きが早くて捉え切れなかった。
壁に着地したことで一瞬動きが止まり、その姿を確認することができた。
巨大な蛙のような姿と鋭い爪を持った異形の怪物。ブジュヌレンだ。
ブジュヌレンはグパァっと口を開き、鞭のような舌をデゴショネレツァ目掛けて奔らせて腕に巻き付け、もぎ取った。が、デゴショネレツァの体はそれ自体が強力な毒である。それに触れたブジュヌレンの舌もたちまち腐り、千切れて落ちた。
「ゲェハァァアァッ!!」
そう叫びながらブジュヌレンはデゴショネレツァに飛び掛かり、鋭い爪を腹に突き立てて引き裂いた。その瞬間、デゴショネレツァの体が水風船のように弾け、飛び散った体液がブジュヌレンの全身に降り注ぐ。すると、見る間にブジュヌレンの体も溶けて崩れていったのだった。
そこに、また別の何かが表れた。そいつは窓の下に倒れて気を失い、しかも飛び散ったデゴショネレツァの体液を浴びて体が崩れ始めている千歳に向かって、
「お姉ちゃん!」
と叫んだ。新伊崎千晶だった。
だが私は、その新伊崎千晶に向かって強く命じた。
「触るな!」
デゴショネレツァの毒は強力だ。毒に侵されたものに触れただけでも腐れてしまう。実際、デゴショネレツァの足が触れたこの家の床も、既に腐れて穴が開き始めている。いちいち歩くたびに地面や床が溶けていては歩きにくくて仕方がないからとデゴショネレツァ自身が加減しているにも拘わらずだ。
体が弾けて最も多く体液が零れ落ちた部分の床にいたっては、完全に崩れ落ちて一階の床まで侵蝕し始めている。
だから私は、毒そのものを巻き戻して分解し、毒に変化する以前の無害なものに変え、それから毒に侵されたものの巻き戻しを行った。デゴショネレツァに憑かれて腐れ果てた末にブジュヌレンの爪を受けて弾け散った男もだ。
それは、高校生くらいの、これといって特徴のないありふれた気の弱そうな小僧だった。そいつの胸倉をつかんで引き起こし、バシバシと横っ面を張り倒して目を覚まさせる。
「…な…!? え…!?」
「目が覚めたか? 取り敢えず貴様が被った被害分程度は暴れて気が済んだだろう? これでとっとと帰ってすべてを忘れるなら見逃してやる。だが、これ以上やると言うなら今度は私が相手だ。OK?」
軽く狂悦の笑みを浮かべながらそう問い掛けてやると、小僧はガクガクと震えながら、
「ひぃ…は…はひ……!」
と言葉にならぬ声を漏らしながら何度も頷いた。
そこで私は小僧を外へと放り出してやる。這う這うの体で逃げていく男の姿を、私の別宅と繋がったそれとは別の窓から見送った私は、巻き戻されはしたがまだ気を失っている姉をベッドに寝かす新伊崎千晶の方へと向き直った。
「まあ、今までにも何度もあったことだが、これがお前のやらかしたことが招いたものだと改めて実感したろう? とうとう家族にまで被害が出た。これで満足か?」
「……」
私の問い掛けにも、新伊崎千晶は何も応えなかった。ただベッドで眠る姉の姿を見下ろしながら、唇を噛み締めていた。自分の愚かさを理解するならそれも良し。そうでないならこれからも勝手にするがいい。
私としては、暇潰しになるなら何でも構わんがな。
『本当にやれやれだな……』
だが私は、くだらぬ茶番に付き合わされたことにムカついていただけだった。
しかも千歳とは言えば、
「げ!? 何このガキっぽいアンダー。かんべんしてよもう」
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しかしその後、何だかんだと文句を言いつつ、千歳は私のもう一つの家に居ついてしまった。仕方なく私は、そちらの家の方でも生活できるように家財道具を揃え、生活環境を整えてやった。
甘いと言えば甘いのだろうが、こんなものは金で片の付く程度のことだ。今でも私の口座では一ヶ月百万単位で金が増えている。どんどん使わないと経済が回らんだろう。なのでさらにもう一軒、家を買った。ただしこちらは他の連中には内緒だ。いずれ何かの役に立つかもしれんから、私の影を住まわせて維持管理させておくことにした。
豪勢な生活をしているように見えるかも知れんが、ただの人間として暮らしていた頃には<王>として莫大な富を自由にしていたこともある。それに比べればまだまだささやかなものだ。もっとも、何度かあった王としての生涯も、大抵は碌な最期じゃなかったがな。
その頃と比べても、私も随分と俗っぽくなったものだ。悪い気はしないが、
『クォ=ヨ=ムイとしてはどうかな……』
と思わなくもない。
でもまあ、それはさて置き、千歳の方はと言えば、一通り生活できる状態にしてやったにも拘わらず食事については私の本宅の方で食うのが当たり前になってしまっていた。なにしろ山下沙奈がまた張り切って用意するものだから、何も困らないのだ。
「あんた、うちの母親よりよっぽど料理上手いね」
千歳にそう言われたのも嬉しかったらしい。ただのお世辞かも知れないが、こいつ、そうやって人を操る才覚があるのかも知れん。上手く活かせば玉の輿とやらでも夢ではないかも知れんぞ。
ただ、食事はこちらで済ますものの、それ以外の生活については別宅の方でほとんど済ましていた。正確には、私の別宅と千歳自身の実家と言うべきか。
両親とは決して顔を合わさないものの、両親が留守中には実家の方に帰っているらしい。新伊崎千晶が自分に強く反発しなくなったことで、気持ちの余裕ができたようだ。
ふん、愚かな奴らだ。
だがある日、新伊崎千晶に騙された奴がまた、化生を伴って新伊崎家宅に現れた。
デゴショネレツァ。
<腐り蟲>とも呼ばれる、強力な毒を操ってあらゆるものを腐らせ溶かす、まあまあ厄介な奴だ。
「…な、何よあんた…?」
両親は仕事、新伊崎千晶は学校に行ってる間、自宅で一人寛いでいた千歳の前に、そいつは現れたのだ。家の鍵は掛けられていたが、金属さえ腐らせて溶かすデゴショネレツァには何の障害にもならなかった。しかし、部屋のドアノブを触れただけで腐らせ入ってきたそいつを見ても、千歳はただの強盗か乱暴目的の性犯罪者くらいにしか思わなかった。顔の組織が腐り落ちかけ、どう見ても生きた人間の姿には見えなくてもだ。ゾンビか何かの扮装をして顔を隠していると思ったらしい。
「警察呼ぶわよ!」
そう声を上げてスマホに伸ばそうとした手に、デゴショネレツァは毒の唾を吐きかけた。
「熱っっ!!」
熱さを感じ手を引っ込めようとした千歳の目に、見る間に色が変わり腐れ果てて溶け落ちる自分の手が見えた。
「な、なにこれぇっ!!?」
ここに来てようやく異常な事態だと認識したようだったが、それでもまだ幻覚を見ているのだと千歳は解釈した。
『ヤバイヤバイヤバイヤバイ、あたし、頭がおかしくなってる…!?』
凄まじい痛みを感じているにも拘わらず、考えているのはそんなことだった。
おかしくなってるも何も、私の別宅の窓と己の自宅の窓が繋がっている状態を何も考えないようにして受け入れてる時点でとうにまともではないが、ここまでくればむしろ大した奴だと関心さえしてしまう。
だが、今の千歳にとってはそれどころではない。残った左手で窓を開けて私の別宅の方に逃れようとしたが、
「ぴぎーっっ!!」
と、焼き印でも押された豚のような悲鳴を上げ、その場に倒れ込んだ。
足を毒の唾で溶かされ踏ん張れなかったのだ。
「…!?」
だがその時、腐れてほぼ機能を失いかけていたデゴショネレツァの目に、別の影が映っていた。反射的にそれに対して毒を吐きかけるが、動きが早くて捉え切れなかった。
壁に着地したことで一瞬動きが止まり、その姿を確認することができた。
巨大な蛙のような姿と鋭い爪を持った異形の怪物。ブジュヌレンだ。
ブジュヌレンはグパァっと口を開き、鞭のような舌をデゴショネレツァ目掛けて奔らせて腕に巻き付け、もぎ取った。が、デゴショネレツァの体はそれ自体が強力な毒である。それに触れたブジュヌレンの舌もたちまち腐り、千切れて落ちた。
「ゲェハァァアァッ!!」
そう叫びながらブジュヌレンはデゴショネレツァに飛び掛かり、鋭い爪を腹に突き立てて引き裂いた。その瞬間、デゴショネレツァの体が水風船のように弾け、飛び散った体液がブジュヌレンの全身に降り注ぐ。すると、見る間にブジュヌレンの体も溶けて崩れていったのだった。
そこに、また別の何かが表れた。そいつは窓の下に倒れて気を失い、しかも飛び散ったデゴショネレツァの体液を浴びて体が崩れ始めている千歳に向かって、
「お姉ちゃん!」
と叫んだ。新伊崎千晶だった。
だが私は、その新伊崎千晶に向かって強く命じた。
「触るな!」
デゴショネレツァの毒は強力だ。毒に侵されたものに触れただけでも腐れてしまう。実際、デゴショネレツァの足が触れたこの家の床も、既に腐れて穴が開き始めている。いちいち歩くたびに地面や床が溶けていては歩きにくくて仕方がないからとデゴショネレツァ自身が加減しているにも拘わらずだ。
体が弾けて最も多く体液が零れ落ちた部分の床にいたっては、完全に崩れ落ちて一階の床まで侵蝕し始めている。
だから私は、毒そのものを巻き戻して分解し、毒に変化する以前の無害なものに変え、それから毒に侵されたものの巻き戻しを行った。デゴショネレツァに憑かれて腐れ果てた末にブジュヌレンの爪を受けて弾け散った男もだ。
それは、高校生くらいの、これといって特徴のないありふれた気の弱そうな小僧だった。そいつの胸倉をつかんで引き起こし、バシバシと横っ面を張り倒して目を覚まさせる。
「…な…!? え…!?」
「目が覚めたか? 取り敢えず貴様が被った被害分程度は暴れて気が済んだだろう? これでとっとと帰ってすべてを忘れるなら見逃してやる。だが、これ以上やると言うなら今度は私が相手だ。OK?」
軽く狂悦の笑みを浮かべながらそう問い掛けてやると、小僧はガクガクと震えながら、
「ひぃ…は…はひ……!」
と言葉にならぬ声を漏らしながら何度も頷いた。
そこで私は小僧を外へと放り出してやる。這う這うの体で逃げていく男の姿を、私の別宅と繋がったそれとは別の窓から見送った私は、巻き戻されはしたがまだ気を失っている姉をベッドに寝かす新伊崎千晶の方へと向き直った。
「まあ、今までにも何度もあったことだが、これがお前のやらかしたことが招いたものだと改めて実感したろう? とうとう家族にまで被害が出た。これで満足か?」
「……」
私の問い掛けにも、新伊崎千晶は何も応えなかった。ただベッドで眠る姉の姿を見下ろしながら、唇を噛み締めていた。自分の愚かさを理解するならそれも良し。そうでないならこれからも勝手にするがいい。
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