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日守こよみの章
月城こよみの不満
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「なんか最近、私の出番が減ってる気がする」
部活の後、いつものように私の家でたむろしていた時、月城こよみがいきなりそんなことを言いだした。
「随分とメタい発言をするじゃないか。だがまあ、お前の出番が減ってるのは確かだな。しかし、次々とこちら側に来る人間が増えてる以上、お前の話ばかりもしてられん。だいたいお前、最近大して活躍もしとらんだろうが」
「そりゃそうだけどさ…」
「人間に害をなす化生共を探し出してまで狩ることを諦めてしまった時点でお前の出番など減って当然だ」
「まあね……狩っても狩ってもキリがないってのはよく分かったよ…」
そう。こいつは、人間に害をなす化生共を探し出してまで狩ることを諦めてしまったのだ。まあ当然だがな。月城こよみも言ったとおり、いくらやってもキリがない。奴らは宇宙のあらゆるところから人間のいるところを目指してやってくる。終わりがない。精々、先日のように特に意識してなくても察知できるほど近くに現れた奴を始末するくらいにとどめておくくらいでちょうどいい。
だがそうなると偶にしかそんなものは現れん。だから今のお前の話ばかりしてても本当に日常ものになってしまう。これはあくまで<超常的な日常の話>なのだ。
「お前と肥土透は、黄三縞亜蓮とその子供の面倒を見てればいいのだ。無駄に欲をかくと身を滅ぼすぞ」
私の言葉に月城こよみは、
「それはそうだけどさ~、ぶーぶー!」
とぶーたれていた。そんな様子に肥土透と黄三縞亜蓮、山下沙奈は微笑ましそうに笑顔だったが、新伊崎千晶は相変わらず冷めた視線だった。まあそれでも毎日ここに来てるということは、内心では嫌ではないんだろうがな。さっさと素直になれば楽にもなれるものを。面倒な奴だ。
私がそんなことを思っていると、家の外から聞き覚えのある声がしてきたことに気付き、そちらに意識を向けてみた。一方は赤島出姫織で、もう一方は刑事の今川だった。喋ってはいないが広田もいるな。
「だからそれは私じゃありません。知りません!」
「そうですか? でも私が見たのは確かにあなたなんですよね。私ははっきりと見てるんです。あなたが白いワンボックスカーに乗せられるところを。人違いなんかじゃありません」
「見間違いでしょ? とにかく私じゃないから!」
「分かりました。まあいいでしょう。巻き込まれたくないという気持ちは分かります。ただ、ちゃんと被害者の方に被害届を出していただかないと、彼らの犯罪を立証できないんですよ。今のままじゃ、単に自動車を盗んだ窃盗と、道路交通法違反だけでしか訴追できないんです。中学生の女の子を乱暴目的で拉致するような外道を野放しにすることになってしまうんですよ。何とか協力してほしいと思うんです」
「何度言われたって知らないものは知りません! そんなことに巻き込まないでください!」
ああ、例の拉致監禁の件で、被害者がどこの誰かも分からない状態だから事件そのものが無かったことになりそうなのか。なるほど。それで今川と広田が被害者を見付けるために張ってたと。
確かに奴らがいることには気付いてたが、こんな時間になるとは、赤島出姫織め。宿題くらいして来いという感じか? だが、今川のしつこさも大概だな。
学校前で騒いでいたから、教師が出てきてしまった。もちろん今川と広田は本物の刑事だから何も恐れるところじゃない。が、教師の相手をしている間に赤島出姫織には逃げられてしまったようだが。
しかし、本人が確認できたら家の方にでも行くだろうな。学校側も、自宅でのことまでは口出しできないと言い訳できるし。
やれやれ、赤島出姫織も面倒に巻き込まれたものだ。今川《あれ》のしつこさは私も経験者だから分かる。厳密にはもう一人の私が相手してただけだが、同期した分の記憶だけでも十分に分かるというものだ。
私がそんなことを考えてるうちに、月城こよみらは、文句を言いながらもしっかりケーキまで食って帰りおった。私はまた一口で食ってしまったがな。
だがそんな私の様子を見るのも、山下沙奈にとっては嬉しいらしい。
「美味しかったですか? 先輩」
などと言いながら、少しでも早く慣れたいのか、やけに私に寄り添ってくる。新伊崎千晶が傍にいてもお構いなしだ。
夕食の用意をする時も上機嫌だった。鼻歌交じりで当たり前のように三人分を用意する。
特に感謝してくれる訳でもないが、それでも自分の料理を美味しいと言ってくれる新伊崎千晶の分を用意するのも楽しいらしい。以前の自分の家庭のことを思えば、まさに天国なのだろうな。
今日はカレーだった。ガツガツと品なく食らう新伊崎千晶に呆れながら、私は言った。
「お前、人参やらピーマンが駄目なんじゃないのか? このカレー、人参が入ってるぞ」
すると新伊崎千晶はカレーを口に入れたまま、
「そうなんだけどさ、なんか、山下が作る料理に入ってるのは食えるんだよ。不思議と」
と応える。
そんな様子にも、山下沙奈は嬉しそうだった。何やら料理のレシピやコツを調べながら、人参やピーマンといった好き嫌いが分かれそうな食材でも美味しく食べられるようにとあれこれ工夫してるらしい。
もっとも、それ以上に、新伊崎千晶自身の問題として、幼い頃に嫌いだったものを今でも嫌いだと思い続けているだけで、その頃とは自分の味覚が変わっていたことに気付いていなかっただけかもしれんが。だから実際には他の料理でも食べられるのだと思われる。煩く言わない私達と一緒だから食べられると思っているだけってところだな。
夕食の後で宿題を済ませると、また私と一緒に風呂に入ってきた。逆に、山下沙奈の方は、さすがにまだ一緒に風呂までは無理らしい。
『怖くて一人では風呂に入れない新伊崎千晶と、怖くて一緒に入れない山下沙奈、か。
ふむ、面白い。とにかく私を退屈させんでくれよ。退屈させたら何をしでかすか分からんぞ?』
などと髪を洗いながら考えていた私に、
「なあ、邪神の人生ってどんななんだ?」
と、湯船に浸かった新伊崎千晶が、今度はそんなことを訊いてきた。
「人生? 何を言ってる。人生ってのは人間が送るものだ。私達にそんなものは無い」
だがその言い方は新伊崎千晶には少々難しかったようだ。
「無いってことないだろ? なあ、教えてくれよ。そう言やあんた、娘がいるよな。もう一人のあんたが生んだ娘なんだから、あんたにとっても娘なんだろ? 知らない間に子供が出来てるってのはどんな気持ちだ?」
娘。ショ=クォ=ヨ=ムイの娘のショ=エルミナーレのことか。やれやれ。私にそんなことを訊いても意味がないということも理解できんとは。まあいい。
「どんなもこんなもない。子供と言ったところで私達のそれはお前達の言う子供とはまるで違う。私達の存在を起点に新たに存在を始めたものを、お前達にも理解できるように<子供>と称してるだけで、別に産んだ訳でも何でもない。勝手に存在を始めるのだ。意図的に生み出してるものは、子供と言うより自らの分身のようなものだ。力の一部に形を与えただけであって、生命などではない。例えるなら、抜いた髪の毛が自分で勝手に動き回っている感じだな」
と説明してみたが、やはりこれも理解できんかったようだ。
「何だよそれ、わけ分かんねえ」
それはそうだろう。私とてお前に理解させるつもりもない。お前ごときに理解などできる筈もない。理解はできずとも存在するのだ。お前達はただその事実を受け止めればいいだけだ。
しかし、そういう他愛ない話を聞いてくれることが、こいつにとっては嬉しいのだろう。こいつの親は、自分に都合の良い話にしか耳を傾けん奴らだからな。こいつが本心で思ってることを打ち明けようものなら、全力でそれを否定しようとする。それは、存在そのものを否定する行為だというのにな。
だが、私達は違う。こいつがどれほど下劣なことを口走ろうとも、眉をひそめることはあってもそれも含めてこういう奴だと認めるのだ。認めた上で、存在することが私達にとって障害になるのなら、容赦なく叩き潰す。無かったことにするのではなく、有るものを潰す。それだけのことだ。それは、そいつが存在することを認めるということに他ならん。
こいつは今、自分のことが認められてるという実感が嬉しくて仕方ないところなのだ。
部活の後、いつものように私の家でたむろしていた時、月城こよみがいきなりそんなことを言いだした。
「随分とメタい発言をするじゃないか。だがまあ、お前の出番が減ってるのは確かだな。しかし、次々とこちら側に来る人間が増えてる以上、お前の話ばかりもしてられん。だいたいお前、最近大して活躍もしとらんだろうが」
「そりゃそうだけどさ…」
「人間に害をなす化生共を探し出してまで狩ることを諦めてしまった時点でお前の出番など減って当然だ」
「まあね……狩っても狩ってもキリがないってのはよく分かったよ…」
そう。こいつは、人間に害をなす化生共を探し出してまで狩ることを諦めてしまったのだ。まあ当然だがな。月城こよみも言ったとおり、いくらやってもキリがない。奴らは宇宙のあらゆるところから人間のいるところを目指してやってくる。終わりがない。精々、先日のように特に意識してなくても察知できるほど近くに現れた奴を始末するくらいにとどめておくくらいでちょうどいい。
だがそうなると偶にしかそんなものは現れん。だから今のお前の話ばかりしてても本当に日常ものになってしまう。これはあくまで<超常的な日常の話>なのだ。
「お前と肥土透は、黄三縞亜蓮とその子供の面倒を見てればいいのだ。無駄に欲をかくと身を滅ぼすぞ」
私の言葉に月城こよみは、
「それはそうだけどさ~、ぶーぶー!」
とぶーたれていた。そんな様子に肥土透と黄三縞亜蓮、山下沙奈は微笑ましそうに笑顔だったが、新伊崎千晶は相変わらず冷めた視線だった。まあそれでも毎日ここに来てるということは、内心では嫌ではないんだろうがな。さっさと素直になれば楽にもなれるものを。面倒な奴だ。
私がそんなことを思っていると、家の外から聞き覚えのある声がしてきたことに気付き、そちらに意識を向けてみた。一方は赤島出姫織で、もう一方は刑事の今川だった。喋ってはいないが広田もいるな。
「だからそれは私じゃありません。知りません!」
「そうですか? でも私が見たのは確かにあなたなんですよね。私ははっきりと見てるんです。あなたが白いワンボックスカーに乗せられるところを。人違いなんかじゃありません」
「見間違いでしょ? とにかく私じゃないから!」
「分かりました。まあいいでしょう。巻き込まれたくないという気持ちは分かります。ただ、ちゃんと被害者の方に被害届を出していただかないと、彼らの犯罪を立証できないんですよ。今のままじゃ、単に自動車を盗んだ窃盗と、道路交通法違反だけでしか訴追できないんです。中学生の女の子を乱暴目的で拉致するような外道を野放しにすることになってしまうんですよ。何とか協力してほしいと思うんです」
「何度言われたって知らないものは知りません! そんなことに巻き込まないでください!」
ああ、例の拉致監禁の件で、被害者がどこの誰かも分からない状態だから事件そのものが無かったことになりそうなのか。なるほど。それで今川と広田が被害者を見付けるために張ってたと。
確かに奴らがいることには気付いてたが、こんな時間になるとは、赤島出姫織め。宿題くらいして来いという感じか? だが、今川のしつこさも大概だな。
学校前で騒いでいたから、教師が出てきてしまった。もちろん今川と広田は本物の刑事だから何も恐れるところじゃない。が、教師の相手をしている間に赤島出姫織には逃げられてしまったようだが。
しかし、本人が確認できたら家の方にでも行くだろうな。学校側も、自宅でのことまでは口出しできないと言い訳できるし。
やれやれ、赤島出姫織も面倒に巻き込まれたものだ。今川《あれ》のしつこさは私も経験者だから分かる。厳密にはもう一人の私が相手してただけだが、同期した分の記憶だけでも十分に分かるというものだ。
私がそんなことを考えてるうちに、月城こよみらは、文句を言いながらもしっかりケーキまで食って帰りおった。私はまた一口で食ってしまったがな。
だがそんな私の様子を見るのも、山下沙奈にとっては嬉しいらしい。
「美味しかったですか? 先輩」
などと言いながら、少しでも早く慣れたいのか、やけに私に寄り添ってくる。新伊崎千晶が傍にいてもお構いなしだ。
夕食の用意をする時も上機嫌だった。鼻歌交じりで当たり前のように三人分を用意する。
特に感謝してくれる訳でもないが、それでも自分の料理を美味しいと言ってくれる新伊崎千晶の分を用意するのも楽しいらしい。以前の自分の家庭のことを思えば、まさに天国なのだろうな。
今日はカレーだった。ガツガツと品なく食らう新伊崎千晶に呆れながら、私は言った。
「お前、人参やらピーマンが駄目なんじゃないのか? このカレー、人参が入ってるぞ」
すると新伊崎千晶はカレーを口に入れたまま、
「そうなんだけどさ、なんか、山下が作る料理に入ってるのは食えるんだよ。不思議と」
と応える。
そんな様子にも、山下沙奈は嬉しそうだった。何やら料理のレシピやコツを調べながら、人参やピーマンといった好き嫌いが分かれそうな食材でも美味しく食べられるようにとあれこれ工夫してるらしい。
もっとも、それ以上に、新伊崎千晶自身の問題として、幼い頃に嫌いだったものを今でも嫌いだと思い続けているだけで、その頃とは自分の味覚が変わっていたことに気付いていなかっただけかもしれんが。だから実際には他の料理でも食べられるのだと思われる。煩く言わない私達と一緒だから食べられると思っているだけってところだな。
夕食の後で宿題を済ませると、また私と一緒に風呂に入ってきた。逆に、山下沙奈の方は、さすがにまだ一緒に風呂までは無理らしい。
『怖くて一人では風呂に入れない新伊崎千晶と、怖くて一緒に入れない山下沙奈、か。
ふむ、面白い。とにかく私を退屈させんでくれよ。退屈させたら何をしでかすか分からんぞ?』
などと髪を洗いながら考えていた私に、
「なあ、邪神の人生ってどんななんだ?」
と、湯船に浸かった新伊崎千晶が、今度はそんなことを訊いてきた。
「人生? 何を言ってる。人生ってのは人間が送るものだ。私達にそんなものは無い」
だがその言い方は新伊崎千晶には少々難しかったようだ。
「無いってことないだろ? なあ、教えてくれよ。そう言やあんた、娘がいるよな。もう一人のあんたが生んだ娘なんだから、あんたにとっても娘なんだろ? 知らない間に子供が出来てるってのはどんな気持ちだ?」
娘。ショ=クォ=ヨ=ムイの娘のショ=エルミナーレのことか。やれやれ。私にそんなことを訊いても意味がないということも理解できんとは。まあいい。
「どんなもこんなもない。子供と言ったところで私達のそれはお前達の言う子供とはまるで違う。私達の存在を起点に新たに存在を始めたものを、お前達にも理解できるように<子供>と称してるだけで、別に産んだ訳でも何でもない。勝手に存在を始めるのだ。意図的に生み出してるものは、子供と言うより自らの分身のようなものだ。力の一部に形を与えただけであって、生命などではない。例えるなら、抜いた髪の毛が自分で勝手に動き回っている感じだな」
と説明してみたが、やはりこれも理解できんかったようだ。
「何だよそれ、わけ分かんねえ」
それはそうだろう。私とてお前に理解させるつもりもない。お前ごときに理解などできる筈もない。理解はできずとも存在するのだ。お前達はただその事実を受け止めればいいだけだ。
しかし、そういう他愛ない話を聞いてくれることが、こいつにとっては嬉しいのだろう。こいつの親は、自分に都合の良い話にしか耳を傾けん奴らだからな。こいつが本心で思ってることを打ち明けようものなら、全力でそれを否定しようとする。それは、存在そのものを否定する行為だというのにな。
だが、私達は違う。こいつがどれほど下劣なことを口走ろうとも、眉をひそめることはあってもそれも含めてこういう奴だと認めるのだ。認めた上で、存在することが私達にとって障害になるのなら、容赦なく叩き潰す。無かったことにするのではなく、有るものを潰す。それだけのことだ。それは、そいつが存在することを認めるということに他ならん。
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