137 / 255
押しが強い
しおりを挟む
『明日は私もご一緒させていただきますので、重ねてよろしくお願いいたします』
待って待って!、星谷さんは石生蔵さんの親戚でもなんでもないんでしょ!?。それが保護者代わりとして付き添うってこと!?。
昔なら近所のお姉さんが保護者代わりに付き添うなんてのも別に珍しいことじゃなかったかもしれないけど、今時、他人の子にそこまでする!?。
とか思って、でも同時にハッと気付いた。
そうか…、私だって沙奈子ちゃんの為ならそれくらいはするよね。って。
ただ、さっきの様子を見てたら、彼女と山下さんが直接顔を合わすのは今日が初めてって感じだったよね。それで、高校生の女の子が、子供同伴だからって独身男性の部屋に行く?。
しかも、星谷さんは、呆然としてる山下さんの返事も聞かずに、連れの女の子と一緒に校門から出て行った。
「…なんか、丁寧そうだけどすごい強引な感じの子ですね」
玲那が呆気にとられた感じで言った。だから私も、
「押しが強いと言うか圧力が違うって言うか…」
って、呟く感じで声を漏らしてた。
「ああ…、そうだね……」
山下さんはようやくそれだけを口にできたってかんじだったかな。
すると玲那が、拳を握り締めて言う。
「これはやっぱり、私たちも参加せねば!」
それにつられて私も両手を握り締めつつ、
「そうね!、負けてられない!」
とかなんとか。
……。
でも、冷静に考えたらこの時の私達も相当に強引だったと思う。山下さんがすごく困惑してたのが、あとから冷静になってみると分かる。
それに、山下さんのあの部屋に、彼と私と玲那と星谷さんと沙奈子ちゃんと石生蔵さんが集まるということだから、けっこう混雑する感じ、かな?。
ああでも、大人四人に子供二人って感じだからそれほどでもないかも。
何にしても、いろいろな意味で大人の目があるに越したことはないと思う。
それにこれは、沙奈子ちゃんの友達関係とかを把握するチャンスかもしれないし。
もし私か玲那が彼と結婚するとなったら、こういう形で沙奈子ちゃんの友達が家に遊びに来るようなことだってある筈だ。その為の予行演習と考えてもいいんじゃないかな。
あと、あの星谷さんっていう子がどういう子なのかを知る必要もあるかもしれない。
本人の表情とかを見る限りでは山下さんのことを意識してるとかいう印象はなかったにせよ、万が一ということもあり得る。ポーカーフェイスが得意とか。
もしかしたら強力なライバル出現ってことかも!?。
そういう意味でもうかうかしてられないと思ったのだった。
待って待って!、星谷さんは石生蔵さんの親戚でもなんでもないんでしょ!?。それが保護者代わりとして付き添うってこと!?。
昔なら近所のお姉さんが保護者代わりに付き添うなんてのも別に珍しいことじゃなかったかもしれないけど、今時、他人の子にそこまでする!?。
とか思って、でも同時にハッと気付いた。
そうか…、私だって沙奈子ちゃんの為ならそれくらいはするよね。って。
ただ、さっきの様子を見てたら、彼女と山下さんが直接顔を合わすのは今日が初めてって感じだったよね。それで、高校生の女の子が、子供同伴だからって独身男性の部屋に行く?。
しかも、星谷さんは、呆然としてる山下さんの返事も聞かずに、連れの女の子と一緒に校門から出て行った。
「…なんか、丁寧そうだけどすごい強引な感じの子ですね」
玲那が呆気にとられた感じで言った。だから私も、
「押しが強いと言うか圧力が違うって言うか…」
って、呟く感じで声を漏らしてた。
「ああ…、そうだね……」
山下さんはようやくそれだけを口にできたってかんじだったかな。
すると玲那が、拳を握り締めて言う。
「これはやっぱり、私たちも参加せねば!」
それにつられて私も両手を握り締めつつ、
「そうね!、負けてられない!」
とかなんとか。
……。
でも、冷静に考えたらこの時の私達も相当に強引だったと思う。山下さんがすごく困惑してたのが、あとから冷静になってみると分かる。
それに、山下さんのあの部屋に、彼と私と玲那と星谷さんと沙奈子ちゃんと石生蔵さんが集まるということだから、けっこう混雑する感じ、かな?。
ああでも、大人四人に子供二人って感じだからそれほどでもないかも。
何にしても、いろいろな意味で大人の目があるに越したことはないと思う。
それにこれは、沙奈子ちゃんの友達関係とかを把握するチャンスかもしれないし。
もし私か玲那が彼と結婚するとなったら、こういう形で沙奈子ちゃんの友達が家に遊びに来るようなことだってある筈だ。その為の予行演習と考えてもいいんじゃないかな。
あと、あの星谷さんっていう子がどういう子なのかを知る必要もあるかもしれない。
本人の表情とかを見る限りでは山下さんのことを意識してるとかいう印象はなかったにせよ、万が一ということもあり得る。ポーカーフェイスが得意とか。
もしかしたら強力なライバル出現ってことかも!?。
そういう意味でもうかうかしてられないと思ったのだった。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
亡くなった王太子妃
沙耶
恋愛
王妃の茶会で毒を盛られてしまった王太子妃。
侍女の証言、王太子妃の親友、溺愛していた妹。
王太子妃を愛していた王太子が、全てを気付いた時にはもう遅かった。
なぜなら彼女は死んでしまったのだから。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる