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充実した時間
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金曜日の朝。私が朝食の用意をしてると、達さんが起きてきた。目が合うと、当たり前みたいにキスをする。
なのに、初めてした時よりもドキドキする気がするのは何故?。初めての時の方がなんだか平然とできてた気がする。それがだんだん、ドキドキするようになっていって、顔が熱くなって、体が熱くなって、奥の方で何かがジュンってなる気がする。
結婚する前よりも、結婚してからの方が気恥ずかしい。こういうのって、普通なのかな。
…ううん。普通とか普通じゃないとか、そんなのどうでもいいのか。私達は私達だもんね。元々普通じゃないんだからさ。
今日は祝日。そして沙奈子ちゃんは冬休み初日。
「おはよう」
「おはよう」
沙奈子ちゃんが目を覚ましてきて、達さんと声を揃えてそう言ったら、彼女も「おはよう」って笑顔になってくれた。それからおねしょしたおむつを脱いでそれをゴミ箱に捨てて、服を着替える。その当たり前の光景が見られるのが嬉しい。
私はこの光景を見る為に生まれてきたんだって素直に思える。そう思おうとしてるとか、カッコつけとか、そういうんじゃなくて本当に素直に。
私がいて、達さんがいて、沙奈子ちゃんがいて、玲那がいて。
これが、私達にとっての<当たり前>。
ぬぼ~っとした感じで玲那が起きてきて、四人で一緒に朝食にして、それが終わったら全員で掃除と洗濯をしてってするのが楽しい。家事はあまり好きじゃなかった筈の玲那でさえ、ううん、家事をすること自体が辛くて苦しかった頃のことを思い出して苦痛だった筈の玲那でさえ、楽しそうにそれができてる。
それは、私達四人だからなんだろうな。
掃除と洗濯を終わらせると、今度は沙奈子ちゃんの勉強。今日はいつもの自主勉強じゃなくて、冬休みの宿題をする。思った以上に多い気がするけど、彼女はそれをものともせずに次々と片付けていく。
二年生から、四年生になる筈の頃まで二年間以上、学校にも通わせてもらえなかった沙奈子ちゃん。それが、もう、殆ど苦も無く問題を解いていってる気がする。二年間の遅れを、たった半年ちょっとで取り戻したってことなんだね。
それがどれほどのことなのかは、私には正直、実感としては分からない。私の場合は逆に母親に強制されてずっと先まで進んでたから。だけど勉強を楽しいと思った記憶なんてない。でも今、私の目の前で宿題を進める沙奈子ちゃんは、楽しそうに勉強してる。それがすごい。
そして、そうやって楽しそうな沙奈子ちゃんを囲んで私達が一緒にいられることが、何より満たされてる気がするんだ。
なのに、初めてした時よりもドキドキする気がするのは何故?。初めての時の方がなんだか平然とできてた気がする。それがだんだん、ドキドキするようになっていって、顔が熱くなって、体が熱くなって、奥の方で何かがジュンってなる気がする。
結婚する前よりも、結婚してからの方が気恥ずかしい。こういうのって、普通なのかな。
…ううん。普通とか普通じゃないとか、そんなのどうでもいいのか。私達は私達だもんね。元々普通じゃないんだからさ。
今日は祝日。そして沙奈子ちゃんは冬休み初日。
「おはよう」
「おはよう」
沙奈子ちゃんが目を覚ましてきて、達さんと声を揃えてそう言ったら、彼女も「おはよう」って笑顔になってくれた。それからおねしょしたおむつを脱いでそれをゴミ箱に捨てて、服を着替える。その当たり前の光景が見られるのが嬉しい。
私はこの光景を見る為に生まれてきたんだって素直に思える。そう思おうとしてるとか、カッコつけとか、そういうんじゃなくて本当に素直に。
私がいて、達さんがいて、沙奈子ちゃんがいて、玲那がいて。
これが、私達にとっての<当たり前>。
ぬぼ~っとした感じで玲那が起きてきて、四人で一緒に朝食にして、それが終わったら全員で掃除と洗濯をしてってするのが楽しい。家事はあまり好きじゃなかった筈の玲那でさえ、ううん、家事をすること自体が辛くて苦しかった頃のことを思い出して苦痛だった筈の玲那でさえ、楽しそうにそれができてる。
それは、私達四人だからなんだろうな。
掃除と洗濯を終わらせると、今度は沙奈子ちゃんの勉強。今日はいつもの自主勉強じゃなくて、冬休みの宿題をする。思った以上に多い気がするけど、彼女はそれをものともせずに次々と片付けていく。
二年生から、四年生になる筈の頃まで二年間以上、学校にも通わせてもらえなかった沙奈子ちゃん。それが、もう、殆ど苦も無く問題を解いていってる気がする。二年間の遅れを、たった半年ちょっとで取り戻したってことなんだね。
それがどれほどのことなのかは、私には正直、実感としては分からない。私の場合は逆に母親に強制されてずっと先まで進んでたから。だけど勉強を楽しいと思った記憶なんてない。でも今、私の目の前で宿題を進める沙奈子ちゃんは、楽しそうに勉強してる。それがすごい。
そして、そうやって楽しそうな沙奈子ちゃんを囲んで私達が一緒にいられることが、何より満たされてる気がするんだ。
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