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疑い
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来支間って人が間違いなく玲那を侮辱して鼻で笑ったのを感じて、私は、全身の血が逆流するのを感じてた。私が愛してる大切な人をそんな風に嘲る人物に対して、はっきりと怒りを覚えた。それが強すぎて逆に頭が働かなくて言葉が出てこない。
すると来支間って人は言ったんだ。
「そうですか…。でも、こうやって女性を何人も部屋に上げているというのは、教育上、あまり好ましい環境とは言えない気がします」
『…それって、どういう意味……!?』
私がそう言いかけた時、来支間って人は続けて言いた。
「はっきり申し上げます。山下さん。あなたは沙奈子さんに対して性的虐待を行っているという疑いがあるんです」
「……!?」
な…?。え?。…え?。性的…?、性的虐待って…!?。彼が…?。沙奈子ちゃんに……?。
するとそれまで黙ってた達さんの口からも、
「はあ!?」
って声が漏れた。私も同じ声が出そうになってた。
なのに来支間って人は畳みかけるように言う。
「あなたは、沙奈子さんと一緒にお風呂に入っていますね?」
「!!」
え…?。なんでそんなこと知って……?。確かに今でも週末以外は彼と沙奈子ちゃんは一緒にお風呂入ってるけど、何でこの人がそんなこと知ってんの……!?。
さすがに呆気に取られて固まってしまった私の前で、達さんは、
「…はい」
って答えた。するとその瞬間、来支間って人は勝ち誇ったみたいにニヤアって笑った。ものすごく嫌らしい、<悪魔>ってそれこそこんな顔してるんじゃないのかなって感じの顔だと思った。そしてそのままやっぱり勝ち誇ったみたいに言う。
「やはり。それが性的虐待に当たる可能性があるということなんです」
……!!。
そ…それは……。
「府の条例では、銭湯などで異性のお子さんを連れて入浴できるのは、そのお子さんが六歳になるまでとなっています。これに基づいて、七歳以上の年齢のお子さんが異性と一緒にお風呂に入るのは、性的虐待に当たる可能性がある案件として注視すべきと、当児童相談所では規定しています」
…そんな……。確かに役所の規定ではそうなってるかも知れないけど、彼はそんなつもりで沙奈子ちゃんと一緒に入ってるんじゃない……!。
『もう我慢できない…!!』
と、反論しようとした私達に対して来支間って人が投げかけた言葉は、だけどもっと信じられないものだった。
「しかも、それだけじゃありません。ちょうど関係者である女性も一緒にいらっしゃるということなので、この際ですからはっきりと申し上げましょう。あなた方は、沙奈子さんの前で性行為をしているという証言もあるんです。これは、明確な性的虐待に当たります」
……!?。
「…な、あ…っ!?」
すると来支間って人は言ったんだ。
「そうですか…。でも、こうやって女性を何人も部屋に上げているというのは、教育上、あまり好ましい環境とは言えない気がします」
『…それって、どういう意味……!?』
私がそう言いかけた時、来支間って人は続けて言いた。
「はっきり申し上げます。山下さん。あなたは沙奈子さんに対して性的虐待を行っているという疑いがあるんです」
「……!?」
な…?。え?。…え?。性的…?、性的虐待って…!?。彼が…?。沙奈子ちゃんに……?。
するとそれまで黙ってた達さんの口からも、
「はあ!?」
って声が漏れた。私も同じ声が出そうになってた。
なのに来支間って人は畳みかけるように言う。
「あなたは、沙奈子さんと一緒にお風呂に入っていますね?」
「!!」
え…?。なんでそんなこと知って……?。確かに今でも週末以外は彼と沙奈子ちゃんは一緒にお風呂入ってるけど、何でこの人がそんなこと知ってんの……!?。
さすがに呆気に取られて固まってしまった私の前で、達さんは、
「…はい」
って答えた。するとその瞬間、来支間って人は勝ち誇ったみたいにニヤアって笑った。ものすごく嫌らしい、<悪魔>ってそれこそこんな顔してるんじゃないのかなって感じの顔だと思った。そしてそのままやっぱり勝ち誇ったみたいに言う。
「やはり。それが性的虐待に当たる可能性があるということなんです」
……!!。
そ…それは……。
「府の条例では、銭湯などで異性のお子さんを連れて入浴できるのは、そのお子さんが六歳になるまでとなっています。これに基づいて、七歳以上の年齢のお子さんが異性と一緒にお風呂に入るのは、性的虐待に当たる可能性がある案件として注視すべきと、当児童相談所では規定しています」
…そんな……。確かに役所の規定ではそうなってるかも知れないけど、彼はそんなつもりで沙奈子ちゃんと一緒に入ってるんじゃない……!。
『もう我慢できない…!!』
と、反論しようとした私達に対して来支間って人が投げかけた言葉は、だけどもっと信じられないものだった。
「しかも、それだけじゃありません。ちょうど関係者である女性も一緒にいらっしゃるということなので、この際ですからはっきりと申し上げましょう。あなた方は、沙奈子さんの前で性行為をしているという証言もあるんです。これは、明確な性的虐待に当たります」
……!?。
「…な、あ…っ!?」
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