私が異世界物を書く理由

第三幕

＜人間って生き物＞はさ、＜社会の庇護の下でしか生きられない生き物＞なんだよ。そして＜社会＞は、＜ルールによって成立している仕組み＞なんだ。だ

＜人間って生き物＞はさ、＜社会の庇護の下でしか生きられない生き物＞なんだよ。そして＜社会＞は、＜ルールによって成立している仕組み＞なんだ。だから社会の中で生きていくにはルールを守る必要があるんだよね。それが嫌だって言うんだったらそれこそ、

『人間が使う一切合切を捨てて野生として生きる』

必要があると思うけど？　

『ルールに縛られたくない』

とか言いながら、

『人間社会という仕組みの中で守られて生きたい』

なんて、どんだけ甘ったれたいの？　これも、

『ルールは守りなさい』

って言いたいわけじゃないんだよね。そうじゃなくて、

『あなたは人間なんだから人間社会の中でしか生きられないでしょ？』

って話なだけ。

『人間として人間社会の中で生きるんだったらルールは守らなきゃ社会そのものが成立しなくなっちゃうじゃん』

というだけの話。つまり＜倫理観の話＞じゃなくて、＜生きるか死ぬかの話＞なんだよ。