上 下
976 / 1,109
第三幕

自分以外の誰かが、趣味を含めた自分のことを完璧に理解してくれるなんてのを期待せずにいられないのは、結局はそれだけ精神的に余裕がないという証拠

しおりを挟む
自分以外の誰かが、趣味を含めた自分のことを完璧に理解してくれるなんてのを期待せずにいられないのは、結局はそれだけ精神的に余裕がないという証拠だと思うんだ。

じゃあなんで余裕がないんだろうね? その原因は?

私にその余裕があるのは、必ずしも完璧に理解してくれてるわけじゃなくても、確かに受け止めようとしてくれてる実感がある人がいるからだと思う。それがさくらでありダンナなんだ。

そういう人がいるという実感が精神的な余裕を生んでくれてるというのは間違いなくある。

私はこうして生きていられるのは私一人の力じゃないっていう証拠でもあるかな。

そういうことについてもあれこれ詭弁を並べて否定しようとする人はいると思うけど、どう考えようと それ自体を否定するつもりはないけど、他人にストレスを転嫁せずにいられないほどに生きづらさを感じてるのなら、それには何か原因があるはずなんだけどな。

で、その原因を<他人の所為>にして、ストレスを転嫁しようとしてるんじゃないの?

そんなことをしてる理由を<他人の所為>にすることなく どう説明するって?

何をどう屁理屈をこねくり回しても私にはそんなことできなかったんだよね。じゃあ、その現実を受け止めてその上で自分には何ができるかって考えなきゃね。

なんだかんだ言ったって、現実を見ずに適切な対応ってのはできないと思う。

もちろん、いつでもどんな場合でもただただ現実を突き付けるってのも違うんだろうなとは思うけどさ。誰もが現実と真正面から向き合えるわけじゃないってのも事実だとは思うし、何よりそれ自体が現実ってもんだしね。

特に子供のうちはそこまでする必要もないだろうしさ。わざわざそんなことしなくても日常生活の中で嫌でも現実を突き付けられるでしょ? だけどそのショックを一緒に受け止めてくれる人がいれば、<現実を受け止める練習>になるんじゃないかな。そうして徐々に現実を受け止められるようになっていくんだろうなと思うんだ。

私の子供達はそうだったよ。私とダンナが、現実を突き付けられてショックを受けてる子供達を支えることで、少しづつ自分でも現実と向き合えるようになっていった。

そういうもんなんじゃないかなって気がする。

そう考えるとさ、現実と向き合うことができない人って、子供の頃に そういう経験ができなかった人なんじゃないかな って気がするんだよね。何のフォローもなくただ現実を突きつけられたり、逆に現実と向き合う機会を与えてもらえなかった人かもね。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

【完結】私は悪い父と母の、娘だった。かつてのお人形は救われたのでしょうか?

BBやっこ
大衆娯楽
以前とガラっと変わった生活。 わたしは、パパとママの隠していたお人形を見た。 店の倉庫、奥の部屋。代わって祭事に出席してあげると、わたしは健康で過ごせるんだって。 お人形を投げて、倒すのもワザワイを払うためでパパとママがやってた。 秘密にしないといけないお人形。悪いものを代わってもらえて、わたしたちは幸せになる。 …そう教わったとおりではなかったと分かったのは成長してからだった。※序盤、むなくそ悪い展開注意

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

人違いで同級生の女子にカンチョーしちゃった男の子の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

獣人の里の仕置き小屋

真木
恋愛
ある狼獣人の里には、仕置き小屋というところがある。 獣人は愛情深く、その執着ゆえに伴侶が逃げ出すとき、獣人の夫が伴侶に仕置きをするところだ。 今夜もまた一人、里から出ようとして仕置き小屋に連れられてきた少女がいた。 仕置き小屋にあるものを見て、彼女は……。

処理中です...