967 / 1,097
第二幕
高齢者施設を<現代の姥捨て山>として利用してるってのが明らかに感じられる<子供>もいるって、実際に施設の職員として働いてる人の実感だったりも
しおりを挟む
高齢者施設を、
<現代の姥捨て山>
として利用してるってのが明らかに感じられる<子供>もいるって、実際に施設の職員として働いてる人の実感だったりもするってね。
昔話で語られる<姥捨て山>にしたって、美談として扱われるものについては、本当にそうするしかなくて親を捨てるものがほとんどみたいだけど、でも、そうやって語られない事例の中には、<闇>も少なくないんじゃないかな。
『それこそ喜んで親を捨てていった』
なんて事例もあるんじゃないかな。そういう事例は、何でそんなことになったんだろうね。
生んでくれたとか育ててくれたとかそういうのを抜きにしても、それなりの時間を一緒に暮らしてきたらいくらかでも情が移ったりするもんじゃないの?
たとえただの顔見知りにすぎない相手であっても、死ぬしかないのが分かってるような場所に放り出していける?
まともな感覚の持ち主なら躊躇するよね。
少なくとも喜んで放り出して行ったりはできないと思うけど?
<苦情の決断>
ということならまだ分かるんだよ。今ほど社会保障みたいなのが整ってなかった頃には、
『共倒れを防ぐためにはそうするしかなかった』
というのもあったんだろうなとは思う。だからこそ、
『泣く泣く親を捨てて行った』
なんていう美談も成立するんだろうしさ。
でもね、本心から親を<ただの邪魔者>だと思ってる人だって現に今でもいるんだよ。
私自身がまさにそう。
子供達の手前、そこまではしないけど、逆を言えば、子供達がいなかったらたぶん、私はあの人らを捨てるよ。
これは、<イキリ>でも何でもない。マジの本心。私にとってあの人らはただの加害者だからね。
『昔のことをいつまでも根に持つな!』
って言うんなら、復讐なんか認めるのはおかしいし、犯罪者だっていつかは許されなきゃおかしいよ。
でもまあ、昔のことをいつまでも根に持って囚われ続けるのも損だっていうのは私自身も感じてるから、さすがにある程度は割り切らなきゃとも思うけどさ。
加えて、子供達に対して、
『理由さえあれば何をしてもいい』
なんてのを実践して見せるわけにもいかないし、そういう部分をちゃんと自制してる親の姿を手本として示さなきゃ子供達もそういうのを学びようがないよね。
『自分の感情ばっかりを優先してるわけにはいかない』
ってのをさ。
『言いたいことも言えない世の中なんて!』
みたいなことを口にする人は多いけど、そんなことを言う人に限って自分以外の人が言いたいこと言うのを許さない傾向がある気がするんだよね。
<現代の姥捨て山>
として利用してるってのが明らかに感じられる<子供>もいるって、実際に施設の職員として働いてる人の実感だったりもするってね。
昔話で語られる<姥捨て山>にしたって、美談として扱われるものについては、本当にそうするしかなくて親を捨てるものがほとんどみたいだけど、でも、そうやって語られない事例の中には、<闇>も少なくないんじゃないかな。
『それこそ喜んで親を捨てていった』
なんて事例もあるんじゃないかな。そういう事例は、何でそんなことになったんだろうね。
生んでくれたとか育ててくれたとかそういうのを抜きにしても、それなりの時間を一緒に暮らしてきたらいくらかでも情が移ったりするもんじゃないの?
たとえただの顔見知りにすぎない相手であっても、死ぬしかないのが分かってるような場所に放り出していける?
まともな感覚の持ち主なら躊躇するよね。
少なくとも喜んで放り出して行ったりはできないと思うけど?
<苦情の決断>
ということならまだ分かるんだよ。今ほど社会保障みたいなのが整ってなかった頃には、
『共倒れを防ぐためにはそうするしかなかった』
というのもあったんだろうなとは思う。だからこそ、
『泣く泣く親を捨てて行った』
なんていう美談も成立するんだろうしさ。
でもね、本心から親を<ただの邪魔者>だと思ってる人だって現に今でもいるんだよ。
私自身がまさにそう。
子供達の手前、そこまではしないけど、逆を言えば、子供達がいなかったらたぶん、私はあの人らを捨てるよ。
これは、<イキリ>でも何でもない。マジの本心。私にとってあの人らはただの加害者だからね。
『昔のことをいつまでも根に持つな!』
って言うんなら、復讐なんか認めるのはおかしいし、犯罪者だっていつかは許されなきゃおかしいよ。
でもまあ、昔のことをいつまでも根に持って囚われ続けるのも損だっていうのは私自身も感じてるから、さすがにある程度は割り切らなきゃとも思うけどさ。
加えて、子供達に対して、
『理由さえあれば何をしてもいい』
なんてのを実践して見せるわけにもいかないし、そういう部分をちゃんと自制してる親の姿を手本として示さなきゃ子供達もそういうのを学びようがないよね。
『自分の感情ばっかりを優先してるわけにはいかない』
ってのをさ。
『言いたいことも言えない世の中なんて!』
みたいなことを口にする人は多いけど、そんなことを言う人に限って自分以外の人が言いたいこと言うのを許さない傾向がある気がするんだよね。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ショタパパ ミハエルくん
京衛武百十
キャラ文芸
蒼井ミハエルは、外見は十一歳くらいの人間にも見えるものの、その正体は、<吸血鬼>である。人間の<ラノベ作家>である蒼井霧雨(あおいきりさめ)との間に子供を成し、幸せな家庭生活を送っていた。
なお、長男と長女はミハエルの形質を受け継いで<ダンピール>として生まれ、次女は蒼井霧雨の形質を受け継いで普通の人間として生まれた。
これは、そういう特殊な家族構成でありつつ、人間と折り合いながら穏当に生きている家族の物語である。
筆者より
ショタパパ ミハエルくん(マイルドバージョン)として連載していたこちらを本編とし、タイトルも変更しました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる