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第二幕

もう一度言うよ? 『自分の意見を述べる』だけなら、誰かを侮辱し蔑み貶す必要なんてまったくないってさ。それは紛れもない現実だよ。なのにわざわざ

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もう一度言うよ? 『自分の意見を述べる』だけなら、誰かを侮辱し蔑み貶す必要なんてまったくないってさ。それは紛れもない現実だよ。なのにわざわざそんなことをするってのはやっぱりただの<甘え>でしかないよね。

で、結局、同じ話をすることになるんだけど、何の関係もない赤の他人には、そんな甘えを無制限に受け止めなきゃいけない義務も義理もないんだよね。

その一方で、<親>としては、自分の勝手で子供をこの世に送り出しちゃった責任は間違いなくある。

親にその責任がないんなら、この世の誰にも<子供に対する責任>なんかあるわけないでしょ。

ましてや何の関わりもない赤の他人にそんなものがあるはずないよ。てか、あったらおかしい。

だからさ、生きてる限りはどうしたって生じる不平不満については、まずは親にぶつけるべきでしょ。私はその覚悟してるし、私の子供達は実際に、何かあればまずは私かダンナに言ってくれるよ。

ましてや子供達自身が持って生まれた特徴についてどこかの誰かに八つ当たりするようなこともない。そんなことは私が許さない。許す理由もない。

言論の自由は確かに保証されてるし、意見を述べるだけならとやかく言われる筋合いもないと思う。

けどね、

<意見を述べるってことにかこつけて誰かを侮辱して蔑んで嘲る権利>

なんて、誰にもあるはずないんだよ。だってそれは、

<他の誰かの権利を侵害する行為>

だからね。

少し考えたら分かるでしょ?

<他の誰かの権利を侵害する行為を正当化する権利>

とか、なにをどう言い訳したっておかしいってさ。

『権利なんてものは他の誰かの権利を侵害しないことを前提に保証される』

はずだよ?

私はこれもちゃんと子供達に教えなきゃと思ってる。そもそも親が子供にそれを教えないとか、他の誰かが教えてくれるのを期待してるとか、意味が分からないって。

法律もルールも自分の都合で勝手な解釈加えて捻じ曲げて、それを正当化するための言い訳ばかり考えてて、親としての役目を果たす時間を作れてないんじゃないの?

いや、マジ有り得ないって。そんなだから、

『大衆は愚かだ』

みたいに言われるんじゃないの?

『法律やルールをただ守ってるだけの奴は脳死だ』

みたいなことも散々言われてるけどさ、いやいや、

<法律やルールを蔑ろにすることで生じる悪影響>

を考慮してない時点で、

『ちゃんと考えてるなんて微塵も言えない』

からね?

てか、『ちゃんと考えてる』ならリスクについても考えてるはずでしょうが。

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