私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
926 / 1,207
第二幕

とにかく大人が自分を正当化しようとするばっかりで、日常的にそんな<悪い見本>を子供に示してて、なんで真っ当に育つと思えるのかが理解できない。

しおりを挟む
とにかく大人が自分を正当化しようとするばっかりで、日常的にそんな<悪い見本>を子供に示してて、なんで真っ当に育つと思えるのかが理解できない。そんなご都合主義がまかり通ると考えられるのかが理解できない。

その帳尻合わせのための躾に躍起になるもんだから、ますます歪みがひどくなる。自分にばっかり都合のいい子を作り上げようとして、結果、外面だけ取り繕ってればいいと考える人間が出来上がってく。

その場凌ぎさえできれば許されると考える人間が出来上がってく。

帳尻さえ合わせられれば過程はどうでもいいって考える人間が量産されてく。 

結局そういうことだと思うんだけどなあ。

せめて自分とは関係ないどこかの誰かに粘着するんじゃなくて、そんなことしてる時間を使って自分のすぐ身近にいる人をきちんと受け止めてあげられればまだフォローもできるかもだけど、それすらしないんじゃねえ。

ましてやどこかの誰かに対して偉そうに言ってる内容がまんま当人に跳ね返ってきてるような様子見てたら、そりゃ信頼も尊敬もされるはずないでしょ。

まあそれでも<賛同してくれる人><共感してくれる人>ってのはこの世にはいて、ネットってのはそういう人を見付けるには本当に都合のいいツールだよね。

<自己肯定感>や<承認欲求>をお手軽に満たせるよね。そりゃ依存しちゃうわけだわ。

だけどそれは同時に、自分の考えとはとことん合わない相手とも簡単に出会えちゃう、自分を攻撃してくる相手に見付かっちゃうということでもある。

その両面について私はちゃんと子供達に教えておいてあげなきゃと思ってる。

仮にも人生の先輩だしね。

そうなんだよね。親はあくまで、

<子供にとって最も身近にいる人生の先輩>

でしかない。決して<創造主>てもなければ<絶対神>てもないんだよ。どこまでいってもたたの人間の一人でしかない。

その現実とも向き合えないで、

『現実を見ろ』

なんて、とんでもないブーメランだよね。

私はそれをちゃんとわきまえないといけないと思ってる。<現実と向き合おうとする姿勢>についても、口であれこれ言うんじゃなくて、自分の普段の振る舞いで手本として示していかなきゃと思ってるんだ。

まあ、言葉としても一応は示すけどさ。でも あんまり偉そうな感じで言うと、私自身がロクでもない人間だから、説得力がないどころか完全に反発されるだけだからね。

自分がそういう人に反発するのを分かってるから、子供らに反発されるのも簡単に想像がつくよ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

異世界修学旅行で人狼になりました。

ていぞう
ファンタジー
修学旅行中の飛行機が不時着。 かろうじて生きながらえた学生達。 遭難場所の海岸で夜空を見上げれば、そこには二つの月が。 ここはどこだろう? 異世界に漂着した主人公は、とあることをきっかけに、人狼へと変化を遂げる。 魔法の力に目覚め、仲間を増やし自らの国を作り上げる。 はたして主人公は帰ることができるのだろうか? はるか遠くの地球へ。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

英雄一家は国を去る【一話完結】

青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

処理中です...