私が異世界物を書く理由

第二幕

世の中にはさ、派遣やアルバイトをバカにして見下す風潮みたいなのがあるけどさ、私は結局それが＜バイトテロ＞みたいなのを生み出す原因の一つになっ

世の中にはさ、派遣やアルバイトをバカにして見下す風潮みたいなのがあるけどさ、私は結局それが＜バイトテロ＞みたいなのを生み出す原因の一つになってるんだろうなって思うんだよ。

『そうやってバカにされる程度の仕事だから悪ふざけしたって構わない』

そんな風に思っちゃうんじゃないのかなって。

 そういうのがあったとしても悪ふざけなんかしちゃだめだっていうのは大前提としてあるよ？　あるけどさ、間違いなく心理的なハードルが下がるよね 。

で、こう言うと、

『世の中の所為にするな！』

『他人の所為にするな！』

ってキレるけどさ、あのね？　

『他人様の職業をバカにする』

『職業で他人様を見下す』

なんてのは本来なら、

＜好ましからざる振る舞い＞

なの。

＜諫められるべき振る舞い＞

なの。

＜非礼極まる愚かな振る舞い＞

なの。そんなことをしてるような人がどの口で『世の中の所為にするな！』『他人の所為にするな！』とか言っちゃうっての？　自分のその振る舞いを、

『みんなそうしてるから』

『社会が派遣やアルバイトを下に見てるから』

と、＜他人の所為＞＜社会の所為＞にしてんでしょうが？　

んん？

自分はそうやって＜他人の所為＞＜社会の所為＞にして他人様をバカにしておいて、『世の中の所為にするな！』『他人の所為にするな！』って、恥ずかしいったらありゃしない。

だからね、私は自分の子供達の前で、『派遣だから』『アルバイトだから』ってバカにしたり見下したりしないんだよ。バカにされたり見下されたりするような仕事なんかじゃ真面目に働くのもバカバカしくなってくるでしょ？　親がそんなことしててどうすんの？

正直、バイトテロなんかするような人って、親がアルバイトをバカにしたり見下したりしてたんじゃないの？って思っちゃうかな。

それ自体は何の根拠もないただの妄想だけどさ、でも、親がそうやってアルバイトとかをバカにしたり見下したりしてたら、子供だってそんな風に思うようになっちゃってもなにもおかしくないよね？とは思うんだよね。

だからとにかく私は、正社員だろうが非正規雇用だろうが、どちらも＜労働者＞なのは間違いないってことをちゃんと示したいんだよ。

そもそも、職業でバカにされるとかってなったら、＜ラノベ作家＞なんてそれこそ色眼鏡で見る人だって多いしね。ましてや私なんて、＜未婚の母＞で＜ラノベ作家＞だよ？　そういうカテゴリで人を括ってバカにする人らからしたら、格好の的じゃん。

そんな私が他人様の職業をどうこうとか、おこがましいにもほどがある。