私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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第二幕

<権利の衝突>って言ったら、喫煙についてのあれこれもまさしくその典型だよね。確かに市販されてる煙草を吸うことは<個人の自由>でしょうよ。でも

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<権利の衝突>って言ったら、喫煙についてのあれこれもまさしくその典型だよね。

確かに市販されてる煙草を吸うことは<個人の自由>でしょうよ。でもね、それで迷惑を被る事例があんまりにも多かったから制限される羽目になったんでしょ? 喫煙者が自分の権利ばっかり自由に行使できるのが当たり前って振る舞ってきたからその反動が今になってきたってことでしょ?

だいたい、<大人の嗜好品>だってんなら、

<大人として節度をわきまえた振る舞い>

の上で楽しむものでしょうに、路上でプカプカ煙草ふかしてんのとか、客観的に見ると、

『路上で酒をかっくらってる』

のと同じだからね? 『そういう風に見える』ってのも現にあんの。それなのに自分の権利ばっかりが認められて甘やかしてもらえるってしてるから、

『いい加減にしなさい!』

ってなっちゃったってことでしょ? で、現に『いい加減にしなさい!』って思う人が、実際に社会の制度とかを作る上で多数派になっちゃったから、どんどん規制が進んでっちゃった。

ということじゃないの? 

『いつでもどこでも好き勝手に煙草が吸えて当然』

って考えてる人らが実際に社会の制度とかを作る上で多数派だったらこうはなってなかったでしょうが。

大人だったらその程度のことくらい分かると思うんだけど?

そういう現実と向き合うことさえせずに不合理な屁理屈や詭弁ばっかり並べて自分を正当化しようとするからますます立場が悪くなるんでしょうが。

これもまさしく、

『自分の権利ばっかりが一方的に守られるわけじゃない』

っていう典型例でしょうが。

私は別に、

『今すぐ煙草なんて全面禁止にすればいい』

とは思ってないんだよ。

<煙草が吸いたいという気持ち>

だってただただ無視していいとは思ってない。あくまで節度をわきまえてくれるのなら、お酒と一緒で、

『それを楽しむ上で時と場合をわきまえてくれる』

なら好きにすればいいと思ってる。だけど私のこの言い方にさえキレるのがいるんでしょ?

『権利の侵害だ!』

とか声を荒げるのがいるんでしょ? そういうところが<印象悪い>っていう話だと思うんだけどね。

まあ今は<ジェンダー>についての話がまさしくそれと同じ構図になってる気もするかな。

私は、<ジェンダー>についても何も否定するつもりはないんだよ。いろんな人がいて当たり前だと思ってる。だけどそこではどうしても<権利の衝突>が起こるでしょうね。

男性が女子トイレや女風呂に入るのは、正直いい気はしないってのも嘘偽りない気持ち。

けどね、だからって『そういう存在を認めない』と言いたいわけでもないんだ。

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