私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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第二幕

ダメージを与えるのを目的にやるのは<批判>じゃなくて<攻撃>だよね? <批判>って言うなら相手の至らない点を改めてもらうためにするんでしょ?

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ところでさ、ダメージを与えるのを目的にやるのは<批判>じゃなくて<攻撃>だよね? <批判>って言うなら相手の至らない点を改めてもらうためにするんでしょ? だったら亡くなってる人を批判して何が改まるって? もう亡くなってるんだから何も改められないよね?

それで亡くなった人を貶めるようなことをして『正当な批判だ!』とか、ちゃんちゃらおかしいっての。もう亡くなってる人が何を改めるっての?  ねえ、何を改めるのか教えてよ?

答えられるんでしょ? 自分のしてることが<正当な批判>だってんならさ。何が問題でどうすればいいのか分かってるからこそ<正当な批判>ができるんでしょ? まさかそれすらできないのに『正当な批判だ!』とか言ってんの?

ホントにさあ、そうやって自分以外の誰かを厳しく責めるクセに、どうしてそこまで自分自身には甘いの?

これこそが、

<他人に厳しい人>

の正体だよね。自分にばかり甘いから他人に対して厳しくなるだけのさ。

もう亡くなってる相手を攻撃するとか、さぞかし気持ちいいでしょうね。なにしろ絶対に反撃してこないもんね。だけど、

『死者を鞭打つ』

ことが疎まれるのは、

『相手に反撃の機会が決して訪れないから』

っていうのもあるんじゃないかなって気がするんだよね。

相手が生きてれば反撃の機会もあるかもしれないからまだしも、亡くなってたらそれは未来永劫訪れない。そんな状態で一方的に責めるとか、普通に最低じゃん。

そんな人が<正当な批判>?

意味不明すぎるって。

だったらその<死者に鞭打つ振る舞い>に対しても<正当な批判>はあって当然だよねえ。

『正当な批判は甘んじて受けるべき』

なんでしょ? そう考えてるからそんなことしてんでしょ?

もっとも、<亡くなった人>に対して『正当な批判は甘んじて受けるべき』だとか、冗談にしても悪趣味すぎるけどね。

私はそこまで悪趣味な冗談は言う気はしないなあ。

聞く気もしないし。

とにかく、

<批判>ってものは何のためにするものなのか、冷静になってじっくりとよ~く考えてみたら?

私はいっつも考えるよ。誰かの振る舞いに対して批判的なことを述べる時にはね。自分自身がそれを述べるのは果たしてどういう意味があるのかってことについても。

私は基本的に、自分自身を省みるためにするんだよね。その人の振る舞いを批判的に見る時に、自分も同じことをしちゃってないかね。

そして同時に、自分の身近な人が同じことしちゃってないか、もししちゃってたら、自分はそれにどう対応するべきかをさ。

だから別に当人に直接<批判>を届ける必要もないんだ。

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