私が異世界物を書く理由

第二幕

『自分の妄想が自分にとって都合のいい結果しか招かない』みたいな考え方って、いわゆる＜性暴力＞を肯定する人らの考え方でもあるんじゃないのかなあ

『自分の妄想が自分にとって都合のいい結果しか招かない』

みたいな考え方って、いわゆる＜性暴力＞を肯定する人らの考え方でもあるんじゃないのかなあ。

『相手も喜んでるはずだ』

『自分のしてることは許されるはずだ』

みたいに考えてる人らのさあ。

だってそうでしょ？　

『法律やルールなんて必ずしも守らなくていい』

って考えてるっていう点じゃ一緒じゃん。

で、こう言うと、

『自分のは誰かに被害を与えてるわけじゃない！』

とか言うんだろうけど、いやいや、暴力振るってるのは論外としても、

『自分の無責任なその考え方と振る舞いがどんな影響を与えるのか全く考えてない』

っていう点じゃ何一つ違わないからね？

＜程度の差＞で済ましていい話じゃないんだよ。

とにかく、

＜狡い人が得をする社会＞

なんてのが何で成立するのかってのをよ～く考えてみようよ。それって結局は、法律もルールも自分に都合よく捻じ曲げて蔑ろにしようという発想が招いてることじゃないの？　

別に、

『法律やルールさえ守ってれば素晴らしい社会になる』

なんて言わないよ。なるほどそんなことを信じ込んでるようじゃ確かに『ちゃんと考えてない』のかもしれない。

大事なのは、

『法律やルールをただ守ることじゃなく、それを自分勝手な解釈で捻じ曲げていいわけじゃないというのを理解する』

ということだと私も思う。

まさか、＜ちゃんと自分の頭で考えられる人＞がそのニュアンスの違いも理解できないとは言わないよね？　それってしっかり違ってると思うんだけど？　この上さらに詳細に説明しなきゃ、解説しなきゃ、理解できないってことはないよね？

法律やルールの方がおかしいことは確かにあると思う。今とはまったく違う社会状況の中で作られたそれだと、もう現実にはそぐわなくなってきてることもあるかもしれない。

だけどね、それは個人が勝手に判断していいことじゃないんだ。それがまかり通るのは、＜法治国家＞じゃなくて＜人治国家＞ってヤツだよね。

しかも、人治国家でさえ、権力の座にない人がそんなことを勝手にしたら、罰せられたりもするじゃん。

てか、現実世界にもそういうのがあったりするよね？　人治国家で＜やったもん勝ち＞がまかり通ってるような事例がさ。

そういう人達は、それこそ『ちゃんと自分の頭で考えてる』つもりなんだろうなあ。

ねえ、そんな国が理想だっての？

私はそういうのは勘弁してほしいな。

とにかく、自分の勝手な都合で法律もルールも捻じ曲げていいっていう考えの行きつく先は、そういうことじゃないの？