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第二幕

ところで、いまだにお酒の力に頼らなきゃコミュニケーションが取れないようなのを正当化しようとする人がいるみたいだけど、あのね? それって普通に

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ところで、いまだにお酒の力に頼らなきゃコミュニケーションが取れないようなのを正当化しようとする人がいるみたいだけど、あのね? それって普通に<コミュ障>ってもんだと思うけど? 本当にまともなコミュ力があるなら、お酒に頼らずにできるでしょうが。

『酔わせないと相手が腹を割って話してくれないだろ!』

って?

いやいや、それって単に相手から信頼されてないだけでしょ?

それにさあ、お酒の力に頼らないと職場の人間ともまともにコミュニケーションが取れないような人って、家に帰っても家族とちゃんとコミュニケーション取れてんの? その辺り激しく疑問なんだよね。

ましてや自分の子供とまともに話とかしてる?

<飲みニケーション>なんてものに頼ってる親が自分の子供とまともにコミュニケーションを取れるという印象がまるでないんですけど?

って言うかさあ、自分の子供と普通に話ができる人なら、職場の後輩とか部下とも普通にコミュニケーションがとれるんじゃないの?

自分のコミュニケーション能力の低さを<飲みニケーション>なんて言葉で誤魔化すのはもうやめたらどう?

そうやって誤魔化そうとしてんのに偉そうにするから煙たがられるんじゃないの?

自分のダメなところと向き合おうとしてない人が偉そうに説教してきたってそりゃされた方はいい気しないでしょうよ。

『お前だって自分のダメなところ認めようとしてないクセに偉そうに説教してるだろ!』

って?

いや、だからそう思うんなら、

『自分のダメなところを棚に上げて偉そうに説教してくる人がなぜ好かれないのか?』

っていう話の答そのものじゃん。

自分の子供とさえまともに話ができないとか職場の後輩や部下とまともに話ができないとかって、要するに相手を人間だと認めてないってことだと思うんだけど? 相手も自分と同じ人間だと思ってれば、何がしか<共通の話題>ってあるんじゃないの? 人間として生きてきたんならさあ。

そういう努力を放棄してただただ古い因習にすがっているだけの自分を正当化して、自分よりも経験が浅い相手を、

『最近の子供は』

『今時の若い奴は』

とただ見下して、バカにしているだけじゃなにも解決しないはずだけどねえ。

私だってこんな風に言ってるだけじゃ問題は何も解決しないと思うからこそ、自分にできることをしようとしてるんだよ。

『こっちの都合に合わせない相手が悪い!』

って『他人の所為』にしてるだけじゃなくて、

『自分のやり方は本当に適切なのかな?』

ってのを考えんの。

そのためには古い因習を盲信してるだけじゃダメなんだって分かるんだけどなあ。

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