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第二幕

躾、躾、って言ってる人って、基本的に我慢強くなんかないよね? 自分にとって気に入らないことがあったってだけですぐにキレるしさ。だから私は

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躾、躾、って言ってる人って、基本的に我慢強くなんかないよね? 自分にとって気に入らないことがあったってだけですぐにキレるしさ。だから私は、<躾>って言葉を好んで使う人のことは信用しないんだ。厄介だし。

これまた何度も何度も何度も何度も言うことだけど、<躾>なんてものをしなくても、別に社交界デビューとかするんじゃなかったら、親が日常的な振る舞いを丁寧に手本として見せてればだいたい大丈夫なはずなんだよねえ。

スーパーとかでギャーギャー騒いだりしてる子供の様子をよく見ててごらん? たいていが、親に構ってもらおうとしたり話し掛けたりしてるのを無視されたとか、子供だけで遊ばせておこうとしてるからそうなってるんだってのが分かるから。

つまり、

<親の手抜き>

が原因になってるってこと。最初から言葉に耳を傾けて相手をして、子供だけで遊ばせたりしてなけりゃそこまではならない場合が多いからさ。

もちろん、<例外>はあると思うよ? だけどそれも、

<スーパーとかで騒がずにいられない理由>

ってのがあるはずなんだよねえ。てか、それがなけりゃ騒ぐ必要もないんだよ。子供の側にもさ。

当たり前だよ? 子供だって人間なんだから。理由もなく騒ぐとか、漫画やアニメや小説の<舞台装置としてのキャラ>じゃないんだからさあ。

<舞台装置としてのキャラ>は、そういうシチュエーションを作るためだけに存在してるんだとしても、現実の人間はそうじゃないからね? 子供も含めて。

ましてや自分を<可哀想な悲劇の主人公>として演出するために子供を使ってるんだとしたら、本当に情けないよね。

『なんで親になったの?』

とさえ思う。いや、別に責めてるんじゃないんだよ。ただ疑問なだけ。ただただひたすら『なんで?』って思うだけ。

ねえ、なんでなのさ?

自分の選択に自分で責任を負えないってんならまあそれはそれで当人の人生なんだから好きにすればいいんだろうけどさ、だけどそんな親の姿を見て育った子供が、ちゃんと自分で自分に対して責任を負えるような人間になれるとか、そんなムシのいい話があると思えるのがまた理解できないんだよね。

トンビはタカを生まないの。トンビの子はトンビなの。自分の選択に対して自分で責任を負おうとしない親を見て育った子供がもし<自分の選択に対して自分で責任を負える人間>になれたとしたら、それは他の誰かがたまたまそのきっかけを作ってくれただけでしかないし、そんなのを期待するならそれこそ親としての責任を放棄してる以外の何ものでもないじゃん。

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