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第二幕

ところで、私の知り合いの作家さんも実は別名義で小説投稿サイトに投稿したりするんだけどさ、それがまた私に輪をかけて本音ぶちかましてんの。商用

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ところで、私の知り合いの作家さんも実は別名義で小説投稿サイトに投稿したりするんだけどさ、それがまた私に輪をかけて本音ぶちかましてんの。商用じゃないからまるっきり遠慮がない。

ただ、私と同じで言葉は選ぶようにしてるってのは確かにある。だからか、その人の投稿用のペンネームを検索かけようと最初の何文字かを入力するだけでサジェストの上位に挙がってくるくらいなんだけど、不思議なくらいその人に関するあれこれが引っかかってこないんだよね。

なんかまるで、

『名前を出してはいけない』

的な感じで触れられないみたい。まあ、分かるけどさ。その人、ものすごく丁寧な言葉でものすごく容赦のないこと言ってくるからね。しかも、基本的に引かないんだ。自分が間違ってたら謝罪もするんだけど、同時に、自分の表現とかについては読者の意見で変えたりしないんだよ。

それはまあ、その場のノリとか気分だけで言葉や表現を選んでるわけじゃなくて考えた上で敢えてそれをチョイスしてるからなんだろうね。

その人も、不法行為や、今の時代では眉を顰められるような考え方についても、作品の世界観の中で必要だと思ったら描写するしさ。

社会制度とか、かつては当たり前で今じゃまったく通用しないものとかあるじゃん。だけど作中でそういうのが当たり前だった世界を描写する時にはやっぱりないとおかしいだろうから、私もそれには共感する。

何度か作品内の表現とかについてコメントされても、本人が、

『なるほどその方がしっくりくる』

と感じない限りは一切、取り入れないからね。これも私もだけどさ。

だからか、いかにも炎上しそうな内容の作品でも、コメントはほとんど付かなかったりする。もちろんランキングとかの上位に来ないから知られてないというのもあるんだとしても、今時、フォロワーも大していないようなアカウントが発した言葉についても晒し上げられたりするのに、その人ももう何年もやってるのにそれがないんだよね。

まさに、

『名前を出してはいけない』

的に思われてる印象かな。

炎上覚悟でやっててもそれというんじゃむしろ狙いは外してるのかもだけど、ま、覚悟の上でやってる人の場合だとダメージにならないしねえ。

誰かを叩こうなんて考えてる輩は、それが相手にとってダメージになると思ってるからやるんでしょ? 本当に『世の中のため』とか『それが社会にとって有益だから』とか思ってるなら、相手にとってダメージになるかどうか関係なくやるべきじゃんねえ。

つまり、『世の中のため』とか『それが社会にとって有益だから』なんてのは、所詮は自分を正当化するための詭弁でしかないってことかな。

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