私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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第二幕

ある大御所漫画家さんが、『読者は作品を批判する自由を持ってる』みたいに言ったらしいけど、あのねえ、それ、大前提として、『<批判>と<罵詈雑言

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ある大御所漫画家さんが、

『読者は作品を批判する自由を持ってる』

みたいに言ったらしいけど、あのねえ、それ、大前提として、

『<批判>と<罵詈雑言>や<悪態>を混同していい』

とは言ってないと思うんだけど?

<批判>というものを<罵詈雑言>や<悪態>にすり替えることに利用するのはやめたら?

『言いたいこと言うべきことを言えないのはおかしい』

というのと、

『言いたいこと言うべきことを好き勝手に言いたいように言っていい』

のとはイコールじゃないって言ってんの。それをイコールだと思うなら、自分が他の誰かから何を言われても受け止めなきゃいけないでしょうが。

そうやって言いたいように言ってても、私みたいに大して堪えないけどすごく面白い作品を作れるわけじゃないのばっかりが残ってどうすんの?

例えばある創作者さんが、ヒットを飛ばしてたくさんお金を稼いだから自分の作品に飽きちゃって雑に完結させたとする。

これって、すごく人間らしい人間臭い話だと思うんだよね。つまり、

『多くの人に人気が出るような作品を作れる人でも実際はごく普通の人間だ』

ってことじゃないの? 

『どんな批判を浴びても罵詈雑言をぶつけられてもメゲずに面白い作品を次々生み出すことができる』

なんて、そんな人がこの世にどれだけいるっての? そういうチート主人公みたいな創作者さんの作品だけが認められるべきで、それ以外はゴミだとでも言いたいの?

はあ? いったい何様?

前にも言ったけどさ、出版社と契約して出版社を通して作品を作ってる<プロ>にとっての直接の<クライアント>はあくまで出版社であって、読者じゃないんだよ? だからこそ<原稿料>とか<印税>とかいう形で出版社を通して収入を得てるんでしょうが。読者から直接お金をもらってるわけじゃないでしょうが。

だからね?

『お客だから何を言ってもいい』

なんて理屈もそもそも成立してないんだよ。

読者をお客としてるのは出版社。まあ、同人誌とか配信で、読者や視聴者から直接金銭を受け取ってるような場合は、確かに読者や視聴者が<お客>だけどさ。

たとえそれでも、<批判>と<罵詈雑言>や<悪態>を混同していいとは私は思わないし、自分の子供達にもそういうのはちゃんと気を付けるように言いたいと思ってる。

とにかく、<批判>と<罵詈雑言>や<悪態>の区別を付けられるように教え諭してくれなかったのならそれは親の怠慢だよ? <親の所為>。

ま、その<親>自身がネットにはまって<罵詈雑言>や<悪態>垂れ流してたりするのが今の世の中みたいだけどさ。

いやはや、ホントに情けないよね。

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