私が異世界物を書く理由

第二幕

なんかさあ＜弱者男性＞ってのが最近よく言われてるみたいなんだけど、そもそもそういう言葉を作る神経が私には謎なんだけど、同時に気にしすぎるのも

なんかさあ＜弱者男性＞ってのが最近よく言われてるみたいなんだけど、そもそもそういう言葉を作る神経が私には謎なんだけど、同時に気にしすぎるのもどうかと思うんだよね。

私の周りにも外見とかは必ずしもイケてるとは言い難い人もいるけど、そういう人だって普通に結婚してたりするよ？　彼女いたりするよ？

まあそういう人の特徴としては、

『些細なことにいちいち過剰反応しない』

ってのがおおむね共通点かな。『すごくお金を持ってる』とかいう人も確かにいるにはいるんだけどさ、でも別に全員ってわけじゃないんだよね。

＜弱者男性＞なんて言葉にもいちいち反応しないんだ。あと、＜度量＞とか＜器＞って言葉にもいちいち反応しないかな。それに過剰反応してる時点で度量も器も小さいっていう証拠だもんね。

で、そういうのに過剰反応する人って、リスクが高いんだよ。付き合う上でさ。恋人とか以前に＜友人＞としても付き合いにくいんだ。そういう人ってこっちが気遣っても慮っても思いがけないところで感情的になったりするし気にしたりするのに加えて、自分は相手を気遣おうとも慮ろうともしないんだよ。自分だけが一方的に気遣ってもらって慮ってもらいたがるんだ。

ねえ、そんな相手と関わりたいと自分なら思うの？　思わないならそれが答でしょ。

私は別にそれをバカにしたいわけじゃないんだ。ただ、あくまで、

『自分自身がチャンスを遠ざけてるだけ』

だって話をしたいだけ。私も昔はそうだったしさ。自分に自信がなくて周りの人らが自分をバカにしてるんじゃないか？ってのをやたら気にして、

『優しくしてほしい』

ってのを一方的に願ってた。

だけど、それって簡単じゃないんだよね。自分が誰かに対して『優しくする』ってのを想像してみたら分かるんじゃないかな。＜優しくできる相手＞と＜優しくしたいと思えない相手＞って間違いなくいるよね？

で、

『一方的に自分だけが優しくされたい』

と思ってる相手のことって、そんなに当たり前みたいに優しくできる？　

できないんじゃないかなあ。最初はできたとしてもそれがずっとってなったら、付き合いきれる？　人間ってそんなに強い生き物じゃないよ？　一方的に気遣い慮るのを続けられるほどはね。

私の場合は、自分の子供達くらいかなあ。あとは精々、さくらの子供達くらいかな。

それができる相手は限られるんだよ。人間だから。

だとしたらさ、一方的に自分だけが気遣われたい慮ってほしいってのは、それができる相手と巡り合える確率なんて、ないに等しいと思った方がいいんじゃないかなあ。

だからね、私は自分の子供達が自分自身を肯定できるようになるまで手本を示さなきゃって思ってるんだよ。

それをしてもらえなかったの？