私が異世界物を書く理由

第二幕

なんかさあ、＜他所様のマナーに煩い人＞って、マナーがいいとは感じないんだよね。たいていが自分のことは棚に上げてる印象しかないしさ。私もね

なんかさあ、

＜他所様のマナーに煩い人＞

って、マナーがいいとは感じないんだよね。たいていが自分のことは棚に上げてる印象しかないしさ。

私もね、『あ～……』って思う人は見掛けるよ？　だけど自分がそもそもマナーが完璧かって言われたらまったくそうは思わない。私がこうしてあれこれ語ってるだけでも不快に感じる人はいると思う。それについても、

『マナー違反だ！』

って感じる人はいるでしょうね。だから面と向かっては言わない。自分がこんなだから。それよりはさ、自分の子供達に、

『こういうのはあんまり褒められたことじゃないから気を付けようね』

って話すだけ。

電車とかバスに乗っててもさ、『これはちょっと……』って感じる人は決して少なくない。でもさ、その具体例を挙げていくと、猛然と正当化してくる人っているよね？

もうその行為自体があんまり気分良くないそれなんだよ。特に他所様のマナーに対して煩く言ってるような人がそういうことをしてるとさ。

最近は特にそんな感じのが多いよね。ネットを通じて気軽に発信できるようになったからなんだろうけど。

『自分の好みに合わないから』って理由で誰かの作品がコキ下ろされてたりしたらすっごい残念な気分になる。ましてや自分の好みに合わない作品を楽しんでる人らに対して悪態吐いてるのとか見ると、

『私の子供達がこんなことしてたらお説教ものだな』

って思っちゃう。

ねえ？　なんでそんなことをしてるの？　そんなことをしてる人らの親は何をしてたの？　何を自分の子供に教えてきたの？　世の中の方が自分に合わせてくれるのが当然で、そうじゃなかったら悪態吐いていいって教えたの？

他所様のマナーを品評するような行いもそう。子供達が私の前で、

『今日はこんなことがあった』

的に話してくれるだけなら別にいいけど、ただその人を貶めるためにネットに発信したりするのはお説教ものだよ。

あくまで『自分は気を付けなきゃ』って形で活かせばいいだけ。

私は子供達のそういう話にも耳を傾けるようにしてるからだいたいはその時点で気が収まるみたいでさ、いつまでも引きずるようなことはないんだよね。

ネットとかでそういうのを発信する人って、自分の話に耳を傾けてくれる人がいないの？　親はそういうのに耳を傾けてくれないの？

さくらの子供達はさ、今はそれぞれ大学行ってバイトとかしてたりするんだけど、そこで困ったお客とかに遭遇したりした話をさくらにしてるんだよ。さくらもちゃんと耳を傾けてくれる。傾けた上で、

「大変だったね」

って労ってくれるんだ。

そんな風にしてくれないの？