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第二幕

人間の親って、ホントどうして『親は間違わない。親は正しい。親は失敗しない。親は何も改めなくていい。親は何も反省しなくていい』みたいに思い込め

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人間の親って、ホントどうして、

『親は間違わない。親は正しい。親は失敗しない。親は何も改めなくていい。親は何も反省しなくていい』

みたいに思い込めるんだろうね? 『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』なんて思い込みで、

『親がそう思うんだからそれが正しい』

とか考えてそれを大前提にしちゃって、

『子供の駄々にどう対処すればいいのか?』

ってえ、<子供の所為>にすることから考えるんだから、そりゃ根本的にズレちゃうって。

でもね、実際はそうじゃないんだよ。そもそも『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』って大前提からして間違ってんの。子供の<駄々>は、後天的な学習によって身に付ける振る舞いだと考えれば、もっと具体的で確実な対処法があるのにさ。とにかく、

『親は悪くない』

ってことにしたいがために、スタート地点からしてズレちゃってんだよね。

だけどさ、親だってただの人間なんだよ。間違いもするし失敗もするし正しくないこともする。その当たり前のところから始めなきゃ問題の本質は見えてこない。

<子供が駄々をこねるのは、親がやってることの真似>

だとまずは認めようよ。

<酷い駄々をこねない子供>

もいるんだよ。子供の前で、大人が、

<大きな声を出して言うことを聞かせようとする振る舞い>

を見せてこなかったら、それを学びようもないんだ。で、こう言ったら、

『そんなわけない!』

と、

『大きな声を出して相手を自分の言いなりにさせようとする』

でしょ? それがもう<答>じゃんねえ。

自分の振る舞いを省みるんじゃなくて、まず『相手が間違ってる』ってことにしようとする。もうそこで問題解決の糸口を潰しちゃってんの。

そんな人達もいるよねえ? 

『間違ってるのは自分じゃなくて相手の方だから、自分達は何一つ反省しない』

って感じの人達がさあ。

『謝罪しろ!』

『対応しろ!』

『救済しろ!』

とか一方的に大きな声を上げて自分の言いなりにさせようとする人達がさあ。

だけどもうそれ自体が言いがかりだから問題を解決するどころか『問題を作ってる』だけ。

それと同じだよ。『子供が駄々をこねるのは当たり前のこと』じゃないんだ。

『子供が駄々をこねる原因を作ってるのは誰?』

『<駄々>という振る舞いの手本になる行いを子供に示してるのは誰?』

まずはそこからちゃんと考えなきゃ、いくら、

『駄々をこねたら言うことを聞いてもらえたという成功体験をさせない』

とか言ったところで、そもそも手遅れだよ。<成功体験>については親の側が子供に対して示しちゃってるんだからね。

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