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第二幕

『自分は完璧だ』『自分は何も間違わない』そんな風に思ってたら、上手くいってる間はいいけど、上手くいかなくなってきたらもうどうにもならなくなる

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もう一度言うよ。

『自分は完璧だ』

『自分は何も間違わない』

そんな風に思ってたら、上手くいってる間はいいけど、上手くいかなくなってきたらもうどうにもならなくなるじゃん。『自分は完璧だ。何も間違ってない』って思ってんだから、直すところなんてないはずでしょ?

『直すところがある』というのは完璧でもないし間違ってるところがあったってことだからね。

私はむしろ、そう思える人の方がちゃんとしてるし、自分もそうありたいと思ってる。実際にはそうなれてなくても、『そうなろうと努力する』のは大事なはずなんだ。

なのに、オカルトに傾倒して、

『自分だけは正しい』

『自分だけは間違わない』

とか、ただの子供だよ。

そんな調子じゃ、上手くいかなくなってきたらもう立て直すこともできないでしょうね。

自分のやり方が時流に合ってないのに、『自分は正しい。間違ってない』って考えてるんだからさ。

そうなると当然、<お払い箱>ってことになる。だって自分のやり方が適切じゃないことを認めることもできないトップと共倒れするわけにはいかないじゃん。経営者がそのままオーナーでもある企業ならともかくさ。

株式を公開している企業ならなおさら、株をゴミにされたらたまらないしね。

なのにそれでも自分が適切な対処ができるように状況に適応できなくなってもその事実さえ認めようとしないなんて、自分自身を省みる人ができる人の行いって言えんの?

私にはとてもそうは思えないんだけどな。

もう一度言うよ?

空想するのは構わない。その空想を本人だけが信じ込むのも自由にすればいいと思う。だけどその空想を他の誰かに押し付けるのはやめなさいって言ってるだけ。

で、こう言うと、

『お前も空想を押し付けるのはやめろ!』

って言うでしよ?

それが<答>だって言ってんの。

それに私は<謎の秘密組織>とか<秘密政府>の存在を肯定したりはしてないよ? そんなものの存在を裏付ける物証なんて私は持ってないし。<生まれ変わり>とか<転生>とか<天国>とか<あの世>とか<神の意志>とかみたいな裏付けも取れないものは、フィクションの中でしか扱わないよ。

そんなものについて私は責任なんか負えないし。けどね、

『子供達をこんな世界に送り出してしまったのは私の勝手』

『子供達に生まれる前に承諾をもらった事実は存在しない』

『子供達を育ててるのは、私自身の行いに対する贖い』

程度のことは、科学者でなくても、自分が子供を生んでみたら、ううん、自分が親に対して『生んでくださいとお願いした事実はあるのか?』って考えてみたらすぐに分かることじゃん。

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