私が異世界物を書く理由

第二幕

親なんてのはね、資格試験があるわけでもなんてもない、子供さえ生んじゃえば誰にでもなれるようないい加減なものなんだよ。それをさもありがたいもの

改めて言うよ。

『親なんてのはね、資格試験があるわけでもなんてもない、子供さえ生んじゃえば誰にでもなれるようないい加減なものなんだよ。それをさもありがたいものに見せかけようとしてるその性根が卑劣極まりないっての』

ってさ。

これも何度も言うことだけど、自分が親になって子供を生んで育ててるからこその実感なんだよ。私みたいなダメ人間でさえ＜親＞にはなれるんだ。よく言われてるじゃん。

『なんで子供もまともに育てないような親の下にはポンポン子供が生まれて、ホントに子供を欲してる人のところには来ないの？』

みたいなことがさ。つまり、

『親になるには資格なんか要らない。子供さえ生んじゃえばどんなロクデナシでも親になれる』

ってことでしょうが。なのに、＜親＞ってだけで『敬われるべき』だとか、ちゃんちゃらおかしいっての。自分が親になればこそ、それが改めて実感できたっての。

しかも、自分に＜至らない点＞があったことを認めたくないから、

『不平不満も口にするな』

とか、どんだけ臆病で卑怯なんだよ？　おかしいでしょ。

あ～、そんな臆病で卑怯な親の姿を見て育つから、最近言われてる＜弱者男性＞みたいなのが出てきちゃうのかなあ。

『自分からは積極的にアプローチできないけど生殖はしたいから自分に女をあてがえ！』

みたいな感じだったりするのがいるんでしょ？　『臆病かつ卑怯』。そのまんまじゃん。

私の息子やさくらの息子は、恋愛とかには今のところぜんぜん興味はないみたいだけど、だからって、『自分に女をあてがえ』みたいなことはまったくおくびにも出さないんだよね。単に、

『深く親しくなりたい女性とまだ出逢えていない』

だけって感じ。かと思うと、上の娘はダンナの親戚に、下の娘はさくらの上の息子にそれぞれ『お熱』だから、女の子の方が積極的なのはあるよね。

かく言う私は、かつてはフィクションのキャラにお熱だったりしたけどさ。

そんな私でもダンナを見付けて子供まで生んで＜親＞になってるんだよ？　これもまた、親なんて大した存在じゃない何よりの証拠じゃん。

要は、いいと思った相手に対して誠実にアプローチできるかどうかだけの問題でしょ？　私がダンナと親しくなれたのも結局はそれだし。

それ以前に、『この人だ！』って思える相手に出会えないと話にならないけどさ。

だけどそれ自体、自分から行動しないとねえ。チャンスは誰かが用意してくれるものじゃないんだよ？　てか、＜お見合い＞でさえ、相手に気に入ってもらわなきゃOKもらえないわけで。

人間として魅力なきゃ、あてがってもらった女性にさえOKしてもらえなくて当然でしょ。