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第二幕

私はとにかく、カルト宗教にはまることを責めるよりも、『どうして自分の家族や家庭よりもカルト宗教を選んじゃったのか、その理由について、変な予断

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私はとにかく、カルト宗教にはまることを責めるよりも、

『どうして自分の家族や家庭よりもカルト宗教を選んじゃったのか、その理由について、変な予断を挟まず、先入観に囚われず、きちんと考えた方がいい』

と思ってるんだよね。

特に、

『イジメはイジメられる側に原因がある』

とか、何か事件があった時に、

『被害者にも隙があったのが原因だ。事件を誘発するようなことをしたのが原因だ』

とか言っちゃうような人らは、『原因を作った方が悪い』とか言うのなら、それこそ原因についてきちんと考えるべきだと思うよ?

そうじゃなきゃ、それこそ『口先だけ』ってことになるじゃん。自分が加害者になった時に責められないようにと話を逸らそうとしているだけでしかないじゃん。

そういうの、本当に卑怯だよね。

って言うか、自分の親や家族がそんな人だったら、一緒にいたくないだろうなってすごく思うよ。だって、そう考えてるってことは、家族を虐げても、

『原因を作ったお前が悪い』

みたいに言うだろうなってのがすごく分かるじゃん。『悪いのはいつだって自分じゃなく自分以外の誰か』って考えてるのが分かるじゃん。てか、DV加害者とか虐待加害者とかモラハラ加害者には特に多いんじゃないかな。そういうタイプ。

そんな風にされてたところに甘い言葉をかけられたら、そりゃ、コロッと騙されたって無理ないと思うけど?

ホントに、いつだって『自分は悪くない。悪いのは自分以外の誰か』みたいに考えてるのって、他者を不幸にする呪いだよね。

だってそうじゃん? 結局、それが回り回って、

『もしかしたら自分が悪かったのかも』

と考えちゃうようなタイプの人に責任を全部押し付けちゃうことになるんだからさ。

そうやって追い詰められてる人に、

『あなたは悪くない』

って言ってくれる人が近付いたら、それに縋りたくなっちゃったりすると思わない? しかもその人が追い詰められる原因を作った側は、

『自分は何も悪くない』

とか思ってるんだよ? それこそ逃げ道ないじゃん。そこに逃げ道を提示されたら、逃げ込んだって何も不思議じゃないじゃん。

私みたいに、

『自分に原因があったんだろうな』

って考えてもだいたい平然としてられる的なタイプの人ばっかりじゃないんだからさあ。

ただ、昔は私も、『自分が悪かったのかなあ……』とか思っちゃうと気持ちが沈む時期があったのも事実だからさ、そういう時にカルト宗教に甘い言葉を掛けられてたらヤバかったかもしれない。

だからこそ、

『どうして私は今の私になれたのか?』

ってのも考えるようにしてるんだ。

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