上 下
703 / 1,109
第二幕

『義憤じゃなく単なる家族への想いで事件を起こすのは幼稚』みたいな言い方だと、まるで、『義憤で事件を起こす分には構わない』って言ってるように

しおりを挟む
『義憤じゃなく単なる家族への想いで事件を起こすのは幼稚』

みたいな言い方だと、まるで、

『義憤で事件を起こす分には構わない』

って言ってるように感じるよね。こう言うと、

『勝手な解釈をするな!』

って言うんだろうけどさ。

いや、別に発言を曲解して貶めたいわけじゃないんだ。ただ、

<弁舌を用いて結果を得ようとする仕事>

の場合だと、

<それを聞いた相手に自分の意図が極力正確に伝わること>

が重要だよね? だとしたらそれを怠るのは単なる<甘え>だと思うけど?

自分がそうやって強烈に甘えておいて、他所様に対して『甘えるな』とは、ほんともはや、よく口にできるものだと感心するよ。

私は動機の正当性や重大性に関係なく『暴力は否定する』だけだよ。私の家族が事件に巻き込まれてそれで私が復讐に走ったとしても、そんな自分を正当化してほしいとは思わない。間違ったことは間違ったこととして断罪されるべきだと思ってる。

むしろ、自分が断罪されることを分かった上で抑えられないものが<復讐>ってもんじゃないのかな。自分を正当化して許されたいなんて思ってる間は我慢できる程度のことじゃないの?

って、話がちょっと逸れちゃたか。

とにかく、動機の問題じゃなくて<許されない行い>だってことが重要のはずなのになあ。動機の是非を語り出したら横道に逸れていくだけだと思う。動機を云々するのは裁判上での情状酌量を検討する時だけで十分でしょ。

けどまあ、『動機の是非を語る』ってのも私がよくやってることだけどさ。

ただ、弁舌を語ってる相手に意図しない印象を与えちゃってたらそれは致命的なミスってもんじゃないのかな。裁判官や裁判員に同情してもらえるようにしなきゃいけない仕事で逆に反感買うようなことしちゃったらダメじゃん。

あと、

『結局、そんな風に思いながら仕事してるんだな』

とか思われちゃったら、自分自身にとってもマイナスじゃん。仕事をする上で。

そういうことを考えられない大人って、子供にとっていい手本になれるのかなあ。まあ、テレビとかでそういう大人を見かけたら、

『これは悪い見本だから』

と子供達には注釈入れるけどさ。<悪い見本>として反面教師にしてもらわないといけないし。

そう考えると、<反面教師にしなきゃいけない大人>が多すぎる気もするけどね。

自分は法律も守らないクセに、自分が勝手に決めたマイルールに子供が従わなかったらキレる大人とか、

『いやいや、まず自分が法律守りなさいよ!』

としか思わないんだよねえ。

『ルール守ってないのお前じゃん!』

って話だしさ。

とかなんとか、また話が逸れちゃってるけど、ネタになったからまあいいや。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

ぽっちゃりOLが幼馴染みにマッサージと称してエロいことをされる話

よしゆき
恋愛
純粋にマッサージをしてくれていると思っているぽっちゃりOLが、下心しかない幼馴染みにマッサージをしてもらう話。

王女、騎士と結婚させられイかされまくる

ぺこ
恋愛
髪の色と出自から差別されてきた騎士さまにベタ惚れされて愛されまくる王女のお話。 性描写激しめですが、甘々の溺愛です。 ※原文(♡乱舞淫語まみれバージョン)はpixivの方で見られます。

私に姉など居ませんが?

山葵
恋愛
「ごめんよ、クリス。僕は君よりお姉さんの方が好きになってしまったんだ。だから婚約を解消して欲しい」 「婚約破棄という事で宜しいですか?では、構いませんよ」 「ありがとう」 私は婚約者スティーブと結婚破棄した。 書類にサインをし、慰謝料も請求した。 「ところでスティーブ様、私には姉はおりませんが、一体誰と婚約をするのですか?」

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

保健室の秘密...

とんすけ
大衆娯楽
僕のクラスには、保健室に登校している「吉田さん」という女の子がいた。 吉田さんは目が大きくてとても可愛らしく、いつも艶々な髪をなびかせていた。 吉田さんはクラスにあまりなじめておらず、朝のHRが終わると帰りの時間まで保健室で過ごしていた。 僕は吉田さんと話したことはなかったけれど、大人っぽさと綺麗な容姿を持つ吉田さんに密かに惹かれていた。 そんな吉田さんには、ある噂があった。 「授業中に保健室に行けば、性処理をしてくれる子がいる」 それが吉田さんだと、男子の間で噂になっていた。

【短編】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです

白崎りか
恋愛
 もうすぐ、赤ちゃんが生まれる。  誕生を祝いに、領地から父の辺境伯が訪ねてくるのを心待ちにしているアリシア。 でも、夫と赤髪メイドのメリッサが口づけを交わしているのを見てしまう。 「なぜ、メリッサもお腹に赤ちゃんがいるの!?」  アリシアは夫の愛を疑う。 小説家になろう様にも投稿しています。

「知恵の味」

Alexs Aguirre
キャラ文芸
遥か昔、日本の江戸時代に、古びた町の狭い路地の中にひっそりと隠れた小さな謎めいた薬草園が存在していた。その場所では、そこに作られる飲み物が体を癒すだけでなく、心までも癒すと言い伝えられている。店を運営しているのはアリヤというエルフで、彼女は何世紀にもわたって生き続け、世界中の最も遠い場所から魔法の植物を集めてきた。彼女は草花や自然の力に対する深い知識を持ち、訪れる客に特別な飲み物を提供する。それぞれの飲み物には、世界のどこかの知恵の言葉が添えられており、その言葉は飲む人々の心と頭を開かせる力を持っているように思われる。 「ささやきの薬草園」は、古の知恵、微妙な魔法、そして自己探求への永遠の旅が織りなす物語である。各章は新しい物語、新しい教訓であり、言葉と植物の力がいかに心の最も深い部分を癒すかを発見するための招待状でもある。 ---

処理中です...