上 下
668 / 1,095
第二幕

世の中にはさ、自分の家族に対する愚痴とかが溢れてるけど、確かに親兄弟姉妹については自分で選べないけど、<自分で選んだ結婚相手>について

しおりを挟む
世の中にはさ、自分の家族に対する愚痴とかが溢れてるけど、確かに親兄弟姉妹については自分で選べないけど、<自分で選んだ結婚相手>については、その人を選んだ自分にも責任があるんだからね? 子供にとっての親とは全然違うよ?

それでどうして、

『自分を敬ってくれない! 労ってくれない!』

と一方的に被害者ぶることができるんだろうね。誰かに勝手に決められた結婚相手だったら別だけどさ。

とにかく相手ばっかりが一方的に悪いみたいな感じになってるよね。そういう愚痴を見てると。でも、そうやって相手ばかりに責任があると考えるような人だからこそ、相手も同じように、

『自分は悪くない!』

みたいな感じになるんじゃないの? 

ただ、だからって、イジメと同じで法に触れるような行いが正当化されるわけじゃないのも事実だからさ。DVとかについては、

<そういう相手を選んだ責任と報い>

については被害を受けた時点でもう受けてるわけだからまあ、相手の犯罪が正当化されるわけじゃないのは当然としても、犯罪とも言えないような範囲についてはさすがに一方的に被害者ぶるのは違うと思うけどね。

そうやって自分に<その人を選んだ責任>があることについてさえ自分でそれを負うこともできない人だから、それこそもう本当に一方的に身勝手にこの世に送り出した子供に対しても、

『自分の勝手でこの世に送り出したという事実さえ認められない』

なんてことになるんじゃないの? 私はなぜそれが認められないのかが不思議で仕方ないんだよ。自分が子供を勝手にこの世に送り出したという、何をどうしたって覆すことのできない明確な事実を認めることの何がそんなに怖いの? 

それを認めたって、別に子供の奴隷になったりはしないよ? むしろ子供を自分とは違う一人の人間なんだって素直に認められるようになって、そう接していたら子供からもちゃんと一人の人間なんだって思って接してもらえるようになったしさ。私のしてることが私に返ってきてるんだよ。

ってことは、

『自分が子供を勝手にこの世に送り出したことを認めてしまったら、自分は子供の奴隷になってしまうかもしれない』

なんて感じるのは、自分が子供を<奴隷>だと思ってるからじゃないの? 自分が好き勝手に扱うことのできる、<隷属すべき存在>だとさ。そう思ってそう扱ってるから、それが自分に返ってくると不安になっちゃうんじゃないの?

確かに子供が小さいうちは、なかなか大変だったりするよ。こっちの言ってることは理解してくれないしさ。だけどそれは、人間としてどう振る舞えばいいのかを学んでいる真っ最中だからだよ。

ちゃんと教われば、だいたい同じようにできるんだけどなあ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが

マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって? まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ? ※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。 ※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私

紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。 10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。 婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。 その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。 それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー? 【作者よりみなさまへ】 *誤字脱字多数あるかと思います。 *初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ *ゆるふわ設定です

ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました

杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」 王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。 第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。 確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。 唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。 もう味方はいない。 誰への義理もない。 ならば、もうどうにでもなればいい。 アレクシアはスッと背筋を伸ばした。 そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺! ◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。 ◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。 ◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。 ◆全8話、最終話だけ少し長めです。 恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。 ◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。 ◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03) ◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます! 9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

処理中です...