私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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第二幕

なんて言うかさ、『スカートを穿くことで女性らしい格好になる』的な思い込みって、<かつて貴族の女性達に憧れた庶民の羨望のなれの果て>なんじゃ

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なんて言うかさ、

『スカートを穿くことで女性らしい格好になる』

的な思い込みって、<かつて貴族の女性達に憧れた庶民の羨望のなれの果て>なんじゃないかなって気がする。もしくは、

<どこでもトイレでしかない裾が広がったスカートというものを『女性らしい格好だから』って言葉で誤魔化してきた産物>

なんじゃないの? って思ったりするんだよね。じゃなきゃあんなもの、別に大して機能的でもないじゃん。むしろただ無防備なだけだし、それこそパンツで直に椅子とかに座る子もいたけど、普通に『汚い』でしょ。あれ。パンツだよ? パンツで直に椅子に座っちゃうんだよ? 汚いじゃん。

しかもトイレに行った時なんかさ、気を付けてないとスカートの裾がトイレの床に付いちゃったりもするんだよ? 下手したら便器の中に裾が入り込んじゃったりもする。

ねえ、そんなもののどこが魅力的なの? 現実を見ようよ。

なるほど短いスカートだったらトイレを気にする必要はなくても、今度はそれこそパンツで椅子に直座りだったりとかで、まあもう、バッチイ!

日本人で<女性らしさ>ってのに拘るんだったらそれこそ<着物>に戻っちゃえばいいじゃん。政治家とかでも『女性らしさ』云々を口にする女性議員は、普段から着物を着たらどうなの? ねえ?

私はまっぴらごめんだけどさ。洋服の手軽さに慣れちゃったら、浴衣を着るのさえもメンドクサイ。

それは事実だよ。

『女性らしさ』

なんて根拠がものすごく曖昧模糊で、所詮は特定の誰かの性的嗜好が反映されてるだけのものでしかないとしか思わないね。

結局、そう思い込まされてるものでしかないんだ。

誰かに振り向いてもらいたいならその相手の気持ちを惹き付けるような格好をする必要もあるのかもしれなくても、そうじゃなかったらどうでもいいじゃん。てか、好きでもない相手をなんで惹き付けなきゃいけないの? 好きな相手の前でだけそういう恰好するだけで十分だと思うけど?

<制服姿の女子生徒>

に魅力を感じてるのなんて、それ、個人的な性的嗜好でしかないよね? 私、好きでもない相手からそんな目で見られること自体、いい気がしないんですけど?

ダンナの前では今でも<女の子>でいたいと思うけどさ。

だけどそれも結局は『ダンナの前だから』ってだけ。どうでもいい相手の前では<女の子>でいたいとも思わない。そういう恰好してもらいたいなら、

『あなたの前では可愛い女の子でいたい』

って思わせられるようになるべきだよね。

少なくとも、好きでもない教師や生徒の前で女の子らしくいたいとは思わないんだよねえ。

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