私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
659 / 1,205
第二幕

それはさておき、最近、制服でスラックスを選ぶ女の子が地味に増えてきてるらしいね。いいことだと私は思う。だって、『私服のボトムはほとんどズボン

しおりを挟む
それはさておき、最近、制服でスラックスを選ぶ女の子が地味に増えてきてるらしいね。いいことだと私は思う。

だって、

『私服のボトムはほとんどズボン』

『社会人になったらほとんどスラックス』

って女性も多いじゃん。なのになんで、

『学校の制服はスカートじゃないとダメ』

なの? それ、誰の<拘り>なの? ねえ?

私服でスカートを穿かない女性は女を捨ててるの? 仕事でパンツスーツを選ぶ女性は女を捨ててるの? ジェンダー云々の話を抜きにしたって、

『スカートは嫌い』

っていう女性だっているんだよ? 私もその一人だったし。

残念ながら私が中学高校の頃はまだ女子のスラックスは校則で認められてなかったから仕方なくスカートを穿いてたけど、ホント、ゴミだったよね。冬は寒いし夏だって言うほど涼しくもない。だからスカートの中を下敷きで扇いでる女子もいたじゃん。たぶん、空気がこもるんだよ。スラックスは肌に密着してるから汗を吸えばその場で蒸発し始めて熱も奪ってくれるんだろうけど、スカートはただ中の空気を澱ませるだけだからね。蒸れるし臭いんだ。あと、熱せられた空気が地面からスカートの中に上がってきても、逃げ道がない。

『それでもスカートの方が可愛いから着たい!』

って思う子は着ればいいんだ。『ファッションは我慢だ』という人もいるし、なにより『みんな私に合わせろ』とは言わない。加えて、

『制服を着るというのは、いちいちコーディネートを考えなくて済むから楽』

という事実はありつつも、せめてスラックスを選ばせてほしかったなとはしみじみ思う。

ただ、考えてみればしっかり校則を確認したわけじゃないから、もしかするとスラックスもOkだった可能性も……いや、<女子の服装>って欄で、

『学校指定のスカート』

って書かれてた覚えはあるから、それを額面通りに受け取れば、

『女子の制服はスカート』

という意味になるかな。

とにかく、私は、

『女を捨ててるからスカートを穿きたくない』

ってわけじゃなくて、ただただ『スカートが嫌い』なんだ。たまに浴衣とかを着る分にはいいけど、あれって男性もおおむね形は同じだよね。合わせと柄が違うってだけで。

なんだ。昔だってそうだったんじゃん。『ズボンとスカートだった』わけじゃないじゃん。ズボンを作る技術が十分じゃなかった頃には、結局、体に巻き付ける感じだったり羽織るだけって感じだったりしたんでしょ? それがいつの間にかズボンとスカートってことになった。

なんでだろね? 貴族とかが来てたドレスに憧れたから? だけど貴族が着てたような裾の広がったスカートって、あれ、

<どこでもトイレ>

だったんじゃなかったっけ?

女性らしさなんて関係ないじゃん……

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

月宮殿の王弟殿下は怪奇話がお好き

星来香文子
キャラ文芸
【あらすじ】 煌神国(こうじんこく)の貧しい少年・慧臣(えじん)は借金返済のために女と間違えられて売られてしまう。 宦官にされそうになっていたところを、女と見間違うほど美しい少年がいると噂を聞きつけた超絶美形の王弟・令月(れいげつ)に拾われ、慧臣は男として大事な部分を失わずに済む。 令月の従者として働くことになったものの、令月は怪奇話や呪具、謎の物体を集める変人だった。 見えない王弟殿下と見えちゃう従者の中華風×和風×ファンタジー×ライトホラー ※カクヨム等にも掲載しています

今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。

柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。 詰んでる。 そう悟った主人公10歳。 主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど… 何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど… なろうにも掲載しております。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

処理中です...