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第二幕

そういえばさ、『親は子供と一緒に成長していくものだ』っていう話あるじゃん? 私もそれはまあそれだと思うんだけど、でもさあ、そこで何か具体的な

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そういえばさ、

『親は子供と一緒に成長していくものだ』

っていう話あるじゃん? 私もそれはまあそうだと思うんだけど、でもさあ、そこで何か具体的な<手本>みたいなものを示してもらえるわけじゃないよね?

仕事とかみたいに、指導係的な人がついてくれてあれこれ教えてくれるわけじゃないよね?

確かに、<オムツの替え方>とか<ミルクの作り方>とか<授乳の後のゲップ>とか、そういうことについては教えてもらえたりもするかもしれないにしたってさ、一番肝心な<子供との接し方>とかは教えてもらえないよね?

<オムツの替え方>とか<ミルクの作り方>とか<授乳の後のゲップ>とかについては一日二日教わればなんとかなるにしても、<子供との接し方>で躓く親が一番多いんじゃないの? 親との関係性に悩む人が多いっていうのはそういうことだよね?

しかも子供を育て上げた後の、<成人した我が子>との関係性が上手くいってない事例があるっていうのはどういうこと?

子供も成長した。だから親も成長してるはずなのに、

『成人した我が子との関係性が上手くいっていない』

なんて、おかしいじゃん。子育てについて『親に頼れない』『頼りたくない』『関わってほしくない』と思うっていうのは、

『自分の親の子育ての仕方は当てにならない』

と、がっつり我が子に思われちゃってるってことじゃん。違う?

そこで答が出ちゃってるよね?

しかも<我が子>だけじゃない。パートナーに選んだ<愛する人>を育て上げてくれた人に関わられるのが嫌だと感じる配偶者がいるというのがもう、答なんじゃないの?

私としてはダンナを育て上げたお義母さんにはお会いしたかったと思う。お会いしていろいろとアドバイスをもらいたかったと思う。残念ながらお義母さんはもう鬼籍に入ってらっしゃるからそれは叶わないけど、旦那のお母さんについてはそう思える方なんだ。

対して、私の両親は、絶対に無理。絶対に関わって欲しくない。だって間違いなくうちの家庭をメチャクチャにする人達だから。それこそ死んでも関わってほしくない。はっきり言ってそのレベル。

<まっとうな手本>もないのに、まったくの手探りでそれで、

<ちゃんと子供と一緒に成長できる親>

がこの世にどれだけいるっての? 見当違いなことをしてても適切なアドバイスしてくれる人もいないんだよ? それで必ず上手く行くとか、どんなご<都合主義展開>?

フィクションだったら確かに成功した事例を描けばいいでしょうよ。だけど現実はそうじゃない。上手くいかなかった事例なんて、自分の身の回りだけでもいくらでもあるんじゃないの?

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