635 / 1,097
第二幕
私の子供達は、そんなに強い好き嫌いはないんだけど、『好んでは食べない』というものは確かにあって、私も別に無理に食べさせようとは思わなかった
しおりを挟む
私の子供達は、そんなに強い好き嫌いはないんだけど、『好んでは食べない』というものは確かにあって、私も別に無理に食べさせようとは思わなかったんだよね。
だってそうじゃん? 無理に食べさせたところで、必ず食べられるようになる保証なんて何もないんだよ? そりゃたまに、
『おかげで何でも食べられるようになりました』
とか言う人もいるけど、自分の周りに本当に好き嫌いがない人なんてそんなにいる?
『食べたくはないけど無理して食べてる』
みたいな人も結構いるんじゃないの? それどころかいい歳をして『野菜が嫌いで肉しか食べない』なんて人だって結構いると思うんだけど? いくら『魚は体にいい』と言われても魚を食べない人だっているよね?
それとかさ、家族が作ってくれた料理を、
『味が好みじゃない』
とか言って食べないのだって、それ、れっきとした<好き嫌い>だと思うけど?
とにかく、一部の<声の大きい人>の言ってることを真に受けて、
『無理やりでも食べさせれば好き嫌いは治る』
なんて、何の根拠もないことを押し付けるのはやめたほうがいいと思うんだけどね。
だいたいさあ、<日本の食文化>ってことに限ったって、<慣れ寿司>とか<イナゴの佃煮>とか<ハチノコ>とかあったりするんだよ? なるほど後から食べられるようになる人もいるだろうけど、別に、全員が全員、食べられるようになるわけじゃないでしょ?
ましてや今は、アレルギーってもんがあるのも分かってきてる。ただの好き嫌いかと思ってたら実はアレルギーで、『口の中が痛くなったり気分が悪くなったりするから食べたくない』なんて事例もあったりするんじゃないの? アレルギーがあるのに無理に食べさせてたらもっとひどくなったり、それこそ命に関わったりということだってあったんじゃないの?
とにかく昔は分からなかったことが今になって分かってきたということも色々あるんだし、『無理にでも食べさせれば好き嫌いは治る』なんて、何の根拠もない根性論精神論は、見直すべき時期に来てるはずだけどね。
だいたいさ、
『子供だってれっきとした人間だ。人間以外の動物じゃない』
という現実とも向き合うことのできないような人がいくら根性論や精神論を並べたところで何の説得力もないと思うけど?
とにかく、無理に好き嫌いを矯正されたはずの高齢者が、施設で『あれは食べたくない。これは嫌』とか駄々をこねて職員を困らせたりしてるのを見て、どう思うの? 好き嫌い治ってないじゃん。
だってそうじゃん? 無理に食べさせたところで、必ず食べられるようになる保証なんて何もないんだよ? そりゃたまに、
『おかげで何でも食べられるようになりました』
とか言う人もいるけど、自分の周りに本当に好き嫌いがない人なんてそんなにいる?
『食べたくはないけど無理して食べてる』
みたいな人も結構いるんじゃないの? それどころかいい歳をして『野菜が嫌いで肉しか食べない』なんて人だって結構いると思うんだけど? いくら『魚は体にいい』と言われても魚を食べない人だっているよね?
それとかさ、家族が作ってくれた料理を、
『味が好みじゃない』
とか言って食べないのだって、それ、れっきとした<好き嫌い>だと思うけど?
とにかく、一部の<声の大きい人>の言ってることを真に受けて、
『無理やりでも食べさせれば好き嫌いは治る』
なんて、何の根拠もないことを押し付けるのはやめたほうがいいと思うんだけどね。
だいたいさあ、<日本の食文化>ってことに限ったって、<慣れ寿司>とか<イナゴの佃煮>とか<ハチノコ>とかあったりするんだよ? なるほど後から食べられるようになる人もいるだろうけど、別に、全員が全員、食べられるようになるわけじゃないでしょ?
ましてや今は、アレルギーってもんがあるのも分かってきてる。ただの好き嫌いかと思ってたら実はアレルギーで、『口の中が痛くなったり気分が悪くなったりするから食べたくない』なんて事例もあったりするんじゃないの? アレルギーがあるのに無理に食べさせてたらもっとひどくなったり、それこそ命に関わったりということだってあったんじゃないの?
とにかく昔は分からなかったことが今になって分かってきたということも色々あるんだし、『無理にでも食べさせれば好き嫌いは治る』なんて、何の根拠もない根性論精神論は、見直すべき時期に来てるはずだけどね。
だいたいさ、
『子供だってれっきとした人間だ。人間以外の動物じゃない』
という現実とも向き合うことのできないような人がいくら根性論や精神論を並べたところで何の説得力もないと思うけど?
とにかく、無理に好き嫌いを矯正されたはずの高齢者が、施設で『あれは食べたくない。これは嫌』とか駄々をこねて職員を困らせたりしてるのを見て、どう思うの? 好き嫌い治ってないじゃん。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
ショタパパ ミハエルくん
京衛武百十
キャラ文芸
蒼井ミハエルは、外見は十一歳くらいの人間にも見えるものの、その正体は、<吸血鬼>である。人間の<ラノベ作家>である蒼井霧雨(あおいきりさめ)との間に子供を成し、幸せな家庭生活を送っていた。
なお、長男と長女はミハエルの形質を受け継いで<ダンピール>として生まれ、次女は蒼井霧雨の形質を受け継いで普通の人間として生まれた。
これは、そういう特殊な家族構成でありつつ、人間と折り合いながら穏当に生きている家族の物語である。
筆者より
ショタパパ ミハエルくん(マイルドバージョン)として連載していたこちらを本編とし、タイトルも変更しました。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる