620 / 1,095
第二幕
とにかく、<体罰できない教師を舐める子供>なんて、そもそも親に問題があるんだって。『人間を人間として扱う接するという意識を学ばせていない』
しおりを挟む
とにかく、
<体罰できない教師を舐める子供>
なんて、そもそも親に問題があるんだって。
『人間を人間として扱う接するという意識を学ばせていない』
だけだから。そして学校はそんな親の不始末や手抜きの尻拭いするための機関じゃないから。
『クソガキは殴らなきゃ分からない』
とか言ってる当人が、
<他所様の子供を『クソガキ』とか言っちゃう、礼節を理解してない人間>
だから。とにかく、
『自分の思い通りにならない相手は、脅して殴って言うことを聞かせればいい』
なんてことを子供に学ばせれば、いくら外面を綺麗に整える方法を身に付けさせたって、見えないところで<自分にとって気に入らない相手><都合の悪い相手>を虐げるような人間になるだけじゃないの? 思い当たる節は本当にないの?
私にはありすぎて笑えてくるけどね。両親や兄だけじゃなく、私が通ってた学校でもそんな人は何人もいたよ。教師の前ではいい子のふりをして、でも、教師の目の届かないところでは、イジメをしまくってた人とかね。
ああ、そうだ。<体罰の欠陥>はまだあったね。
『外面を取り繕うのが巧くて自分の本性を見せない人には使えない』
っていうさ。
あはは。やっぱり結局、
『狡い人が得をする』
ってことじゃん。
外面を取り繕っていい人ぶるのが下手な人は体罰を受けて、外面を取り繕っていい人ぶるのが巧い人は体罰を回避できる。なんてさ。
私の兄も、学校じゃ外面を取り繕うのが巧くて教師にはウケが良くて、『体罰を受けたことがない』ってのを自慢にしてたなあ。
兄曰く、
『体罰を受けるような奴は無能』
なんだってさ。
つまり、私の兄に言わせると、親や教師から体罰を受けたことがあるのを『感謝してる』とか言ってる人は無能だってことだよね。
そうだね。兄は確かに両親から体罰らしい体罰を受けてた様子はなかったと思うけど、それでもあんな人になっちゃったのは、『痛みを知らない』からじゃなく、
『他者を人間として接する事を知らない』
からだってのが、自分で子供を育ててみて実感したよ。
兄だって子供の頃に怪我をしたりして泣いていたのを覚えてる。決して『痛みを知らない』わけじゃなかった。あくまで、他者が自分と同じく人間なんだということを、
『他者を人間として扱い接するというのはどういうことか』
を、両親から学んでなかったというのが確実にあるというのは、間違いないと思うね。
親が自分の子供にそれを教えず、その尻拭いを他所の人にやらせるというのは、親として大人として自慢できることなの?
<体罰できない教師を舐める子供>
なんて、そもそも親に問題があるんだって。
『人間を人間として扱う接するという意識を学ばせていない』
だけだから。そして学校はそんな親の不始末や手抜きの尻拭いするための機関じゃないから。
『クソガキは殴らなきゃ分からない』
とか言ってる当人が、
<他所様の子供を『クソガキ』とか言っちゃう、礼節を理解してない人間>
だから。とにかく、
『自分の思い通りにならない相手は、脅して殴って言うことを聞かせればいい』
なんてことを子供に学ばせれば、いくら外面を綺麗に整える方法を身に付けさせたって、見えないところで<自分にとって気に入らない相手><都合の悪い相手>を虐げるような人間になるだけじゃないの? 思い当たる節は本当にないの?
私にはありすぎて笑えてくるけどね。両親や兄だけじゃなく、私が通ってた学校でもそんな人は何人もいたよ。教師の前ではいい子のふりをして、でも、教師の目の届かないところでは、イジメをしまくってた人とかね。
ああ、そうだ。<体罰の欠陥>はまだあったね。
『外面を取り繕うのが巧くて自分の本性を見せない人には使えない』
っていうさ。
あはは。やっぱり結局、
『狡い人が得をする』
ってことじゃん。
外面を取り繕っていい人ぶるのが下手な人は体罰を受けて、外面を取り繕っていい人ぶるのが巧い人は体罰を回避できる。なんてさ。
私の兄も、学校じゃ外面を取り繕うのが巧くて教師にはウケが良くて、『体罰を受けたことがない』ってのを自慢にしてたなあ。
兄曰く、
『体罰を受けるような奴は無能』
なんだってさ。
つまり、私の兄に言わせると、親や教師から体罰を受けたことがあるのを『感謝してる』とか言ってる人は無能だってことだよね。
そうだね。兄は確かに両親から体罰らしい体罰を受けてた様子はなかったと思うけど、それでもあんな人になっちゃったのは、『痛みを知らない』からじゃなく、
『他者を人間として接する事を知らない』
からだってのが、自分で子供を育ててみて実感したよ。
兄だって子供の頃に怪我をしたりして泣いていたのを覚えてる。決して『痛みを知らない』わけじゃなかった。あくまで、他者が自分と同じく人間なんだということを、
『他者を人間として扱い接するというのはどういうことか』
を、両親から学んでなかったというのが確実にあるというのは、間違いないと思うね。
親が自分の子供にそれを教えず、その尻拭いを他所の人にやらせるというのは、親として大人として自慢できることなの?
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる