611 / 1,202
第二幕
『誰かに騙される』ってのは、結局『相手が自分にとって都合のいい振る舞いしかしない』って大前提で考えてるから騙されるんでしょ? 悪意で騙して
しおりを挟むいつの間にか黒い影もなくなって、ブラッド様の瞳はいつもの綺麗な赤に戻っていた。
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
「よかったですわ、、。それにしてもブラッド様はいつ見ても素敵ですわね、、。」
安心して抱きしめられているのも忘れ、彼の顔を見ながらポッと頬が染まり、思ったことがそのまま口に出てしまっていた。
「「・・・・・。」」
「「・・え??」」
「あの、えと、、すみません、また口に出てしまいました!!」
顔を真っ赤にして慌てて謝罪すると
フッ
「リシェ、君は本当に可愛いな」
「・・・。ほぇ??」
ブ、ブラッド様が笑った!??しかもとても優しい笑顔ですわ?!!!こんな至近距離で見てもいいんですの?!!
「なんだ??その顔は」
「え!!いえ、あの、、ブラッド様の好みのタイプとは似ても似つかないし、、そ、それに、、今思えばブラッド様にはお、、お、想い人が、、、。そ、そうですわ、、ブラッド様には想い人が、、ふっん、、ヒクッ」
想い人のことを思い出して今度は私の涙が止まらなくなってしまった。
「お、おい、何故泣いている!それに好みのタイプ??想い人とは誰のことだ??」
「え??そ、それは、、物静かでブラッド様を追いかけまわさずに、お喋りじゃなくて、小動物のような女性で、髪色は暖色系がタイプだと、、。」
「そのこと、、誰が君に教えたんだ??」
な、なんかまた怒っていらっしゃる??そ、それに、、ち、近いですわ?!!私の心臓は大丈夫かしら?!!
「その、、ショーント殿下が、、前に聞いたと、、。それを私がお願いして教えてもらって、、。」
チラッとブラッド様を見ると笑っていた。
でもさっき見せてくれた優しい笑顔とは違って、笑っているのに目が笑っていませんわ?!!
(あいつか。)
「君はいつの間に殿下と話していたんだ??私以外の男と話すなんてだめだろ?」
「は、はい!!気をつけますっ!!ハッ!!じゃなくて、あ、あの!!ち、、近いんですの!!先程から!!」
「え??」
私は先程からずっと全身真っ赤ですのよ!!
「し、、っ」
「し??」
「心臓がもちませんの!!」
私はプルプル震えて、せっかく止まったばかりなのにまた涙目になってしまいました。
「はぁ」
ブラッド様がため息を!!もしかして、また呆れられてしまったかしら、、。
「あの、ブラッ、、」
チュッ
え???今何が、、。おでこに何か触れたような、、。
「私を殺す気か??」
と言っていつものように私を睨んできました。
ま、、まさか!!
「わ、私のおでこにブラッド様の素敵な唇が触れたのですか?!!」
真っ赤だったのが、さらに真っ赤になって湯気が出てきそうです。
それに、、
「きょ、、」
「きょ??」
「今日も今日とてブラッド様が素敵すぎますわ、、。」
そう言って私はブラッド様の腕の中て気を失ってしまいました。
「リッ、リシェ?!!」
「ブラッド様はどれだけ私を好きにさせれば気がすむのかしら、、。はぁ本当に罪作りな男とはまさに、、彼のことを言うの、、だ、わ、、。」
気を失いながらも、こんなことを言っていたとはまったく知らないリシェルであった。
フッ
「それはこちらのセリフだ」
(はぁ、、ちゃんと話をしたかったんだが、これじゃ無理そうだな)
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)
京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。
だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。
と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。
しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。
地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。
筆者より。
なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。
なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
公主の嫁入り
マチバリ
キャラ文芸
宗国の公主である雪花は、後宮の最奥にある月花宮で息をひそめて生きていた。母の身分が低かったことを理由に他の妃たちから冷遇されていたからだ。
17歳になったある日、皇帝となった兄の命により龍の血を継ぐという道士の元へ降嫁する事が決まる。政略結婚の道具として役に立ちたいと願いつつも怯えていた雪花だったが、顔を合わせた道士の焔蓮は優しい人で……ぎこちなくも心を通わせ、夫婦となっていく二人の物語。
中華習作かつ色々ふんわりなファンタジー設定です。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

下っ端妃は逃げ出したい
都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー
庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。
そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。
しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる