上 下
611 / 1,095
第二幕

『誰かに騙される』ってのは、結局『相手が自分にとって都合のいい振る舞いしかしない』って大前提で考えてるから騙されるんでしょ? 悪意で騙して

しおりを挟む
『誰かに騙される』

ってのは、結局、

『相手が自分にとって都合のいい振る舞いしかしない』

って大前提で考えてるから騙されるんでしょ? 悪意で騙してくるのはもちろん騙す方が悪いけど、

『相手が悪意なくやったことが、結果的に自分にとって良くない結果をもたらした』

なんてことも別に珍しくないじゃん。例え周りに悪意を持った人がいなかったとしてもそういうことを想定しないってのはおかしいんじゃないの?

ましてや<悪意を持ってる人>が現に存在するならそれを想定するのも、

『現実を受け止める』

ってことだと思うけど? 

『人間から生まれるのは人間でしかないという現実を受け止められる』

ことは、そういう意味でもあるはずなんだけどな。

『人間から<人間じゃないもの>が生まれてくる』

なんてオカルトと言うか妄想と言うかを信じ込んでるのって、『現実を受け止めてない』よね?

人間から生まれてくるのは最初から人間なのに、

『躾けて人間にするんだ!』

なんてオカルトと言うか妄想と言うかを信じ込んでる方が間違いなくヤバいじゃん。

確かに、昔はいろんなことがよく分かってなかったからオカルトで補ってきたのかもしれないけど、今はもうその必要がないじゃん。人間は人間しか生まないってのが現実じゃん。いい加減にその現実と向き合ったらどうなの?

私は、

『私の目の前にいるのは、知識も経験もすべてこれからなただの人間だ』

って理解してたからこそ、子供達が私の思い通りに振る舞ってくれないことも受け止められたんだよ。知識も経験も何もかもまだないから大人と同じことができないだけなんだって分かってたしさ。

じゃあ、時間を掛けて丁寧に手本を示して学んでいってもらったらいいだけじゃん。たったそれだけの話だよ? 子育てなんて。

でもまあ、そうは言っても精神的に追い詰められたりすると、そんな余裕もなくなったりするのは事実だけどさ。

だけど、じゃあ、どうしてその余裕がなくなるの? <余裕がなくなる原因>って、なに?

私はダンナやさくらが支えてくれたから、完全に余裕がなくなるなんてことはなかった。

家の中には大人は二人しかいないのに、

『家事も育児も母親の仕事だ』

とか言って自分はぐうたらしてるだけなんて男性や、ただ自分の承認欲求を満たすためだけだったり依存したいだけだったりっていう<友達とは言えない友達>を選んだわけじゃなかったから、私は大変な時にも支えてもらえたんだよ。もちろん私もダンナのことは私にできる範囲で支えようと思うし、さくらが子供生んだ時にも力になったけどさ。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが

マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって? まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ? ※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。 ※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。

【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私

紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。 10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。 婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。 その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。 それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー? 【作者よりみなさまへ】 *誤字脱字多数あるかと思います。 *初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ *ゆるふわ設定です

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話

ラララキヲ
恋愛
 長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。  初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。  しかし寝室に居た妻は……  希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──  一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……── <【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました> ◇テンプレ浮気クソ男女。 ◇軽い触れ合い表現があるのでR15に ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇ご都合展開。矛盾は察して下さい… ◇なろうにも上げてます。 ※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)

処理中です...