私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
609 / 1,202
第二幕

『社会的に役に立たないのを生かしておくから社会が疲弊するんだ』みたいなことを言ってる人もいるけど、んん~? 具体的にそれを証明する根拠は一体

しおりを挟む
『社会的に役に立たないのを生かしておくから社会が疲弊するんだ』

みたいなことを言ってる人もいるけど、んん~? 具体的にそれを証明する根拠は一体どこにあるの? そういう人は人口の何割いて、そういう人を支えるためのコストはどれだけかかってて、それは社会保障費全体の何割にあたるのか、きっちりと提示してくれる? できるんでしょ? そこまで断定するんならさ。

それとも、『そんな気がする』ってだけ? そんなの典型的な<確証バイアス>ってやつだよね?

あとさあこれも以前言ったかもしれないけど、そういう人が暴れたりするのって、自分の接し方に問題があるからだと思わないの? 相手のせいにばっかりしてないで、自分を客観的に見たらどうなのさ? そういう人だって別に四六時中暴れてるわけじゃないでしょ? 根本的に生き物として常にそんな無駄なエネルギーを使ってられるような仕組みになってないはずだけどね。人間は。

その辺りどうなのさ?

暴れるということは、その人にとって、<暴れることで自分の身を守らなきゃいけない何か>があったということじゃないの? 自分を利口だと思うのなら、どうしてそういう事にまで考えがおよばないの? どうして自分の個人的な主観にだけ沿った部分で思考が停止しちゃうの? 赤ん坊が泣くのだって、ちっちゃい子が癇癪を起こすのだって、それぞれちゃんと理由があるんだよ? たとえ乳幼児くらいの知能しかないとしたって、別に乳幼児だって自分の身に危険が迫ったとなれば何らかの抵抗を試みようとするんじゃないの?

 それが身体的にはそれなりの能力がある人だったら、当然、自分の全力をもって抵抗を試みると思うんだけど?

体が大きくて力も強い乳幼児だと思えば、接し方も分かる人もいると思うんだけどね。

ともかく、普段はおとなしくしてる時もあるんなら、

『<おとなしくしていてはいけない何か>がそこにはあった』

ということでしょうが。

確かにさ、体だけは成長して見た目には可愛げがなくなったりしたら乳幼児みたいに可愛いと思えなくなるのかもしれないけど、でも、見た目でそうやって対応を変えるって言うんなら、見た目がイケてない自分が他者から蔑ろにされることも認めなきゃおかしいじゃん。自分は見た目がイケてなくてもちゃんと認めてほしいと考えるクセに、自分以外の誰かが見た目で価値を決められることには無頓着とか、本当に甘えてるよね。

そもそも、

『叩いて痛め付けて言うことを聞かせればいい』

なんて考え方が根本的に間違ってるんだってことにいい加減に気付いたらどうなの? それを基本にした接し方をしてる限りは、子供一人まともに人間として育てられるとは思わないけどね。

<自分より弱い相手にはイキれる者>

<自分以外の誰かを人間として扱わない者>

に育てることはできるかもだけどさ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

後宮の裏絵師〜しんねりの美術師〜

あきゅう
キャラ文芸
【女絵師×理系官吏が、後宮に隠された謎を解く!】  姫棋(キキ)は、小さな頃から絵師になることを夢みてきた。彼女は絵さえ描けるなら、たとえ後宮だろうと地獄だろうとどこへだって行くし、友人も恋人もいらないと、ずっとそう思って生きてきた。  だが人生とは、まったくもって何が起こるか分からないものである。  夏后国の後宮へ来たことで、姫棋の運命は百八十度変わってしまったのだった。

下っ端妃は逃げ出したい

都茉莉
キャラ文芸
新皇帝の即位、それは妃狩りの始まりーー 庶民がそれを逃れるすべなど、さっさと結婚してしまう以外なく、出遅れた少女は後宮で下っ端妃として過ごすことになる。 そんな鈍臭い妃の一人たる私は、偶然後宮から逃げ出す手がかりを発見する。その手がかりは府庫にあるらしいと知って、調べること数日。脱走用と思われる地図を発見した。 しかし、気が緩んだのか、年下の少女に見つかってしまう。そして、少女を見張るために共に過ごすことになったのだが、この少女、何か隠し事があるようで……

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

病弱な愛人の世話をしろと夫が言ってきたので逃げます

音爽(ネソウ)
恋愛
子が成せないまま結婚して5年後が過ぎた。 二人だけの人生でも良いと思い始めていた頃、夫が愛人を連れて帰ってきた……

処理中です...