私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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『私の作品は、メジャーにはなれない』別にそれで構わないよ。そりゃ、世間から評価されたら嬉しいだろうなっていうのは事実。それを、『世間から評価

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『私の作品は、メジャーにはなれない』

別にそれで構わないよ。そりゃ、世間から評価されたら嬉しいだろうなっていうのは事実。それを、

『世間から評価とかされても嬉しくない』

なんて言わないよ。それ言ったら嘘だし。でもね、人間ってのはそもそも矛盾を抱えてる生き物なんだよ。てか、生き物ってもの自体が矛盾そのものなのかな。

だってそうでしょ? 

『死ぬために生まれてくる』

のが生き物なんだよ? こんなひどい矛盾、ある?

だから、矛盾がなければむしろおかしいんだよ。人間ってものはさ。

『世間から評価されたら嬉しい。でも、世間から評価されるために自分の創作の在り方を捻じ曲げるのは我慢ならない』

そう考えてたってなにもおかしくないんだよ?

幸い、私は今の状態でも生活できてるから、これ以上を得るために自分の創作の芯をブレさせたくはないの。

で、私が書きたいものを書きまくって、その中から<商品>になりそうなものをさくらに選んでもらうってのが、私の在り方。

他の創作者さんがどうしてるかは関係ない。売れるために売れる要素をとにかく取り入れるっていう形だって、別に間違ったことをしてるわけじゃないと思うしね。実際、それで売れるなら<正解>じゃん。その創作者さんの在り方としては。

でも同時に、<売れる要素>ってのがこれまた曲者で、

『こうすれば絶対に売れる!!』

ってのはないんだよ。そんなものが本当にあるなら、誰も苦労はしない。ヒットを飛ばした創作者さんは、それからだってずっと続けてヒットを飛ばし続けられるはずじゃん。

なのにそんな事例はそれこそ数える程度しかないでしょ?

これだけの創作者と編集者がいてさ。

だけど、大ヒット一つ飛ばしてそれで一生食べるのに困らないだけ稼げれば、それこそ後は売れるとか売れないとか気にせずにとにかく自分の好き勝手に創作するっていうのも、夢があるよね。ちょっと憧れる。

とは言っても、私は割と好き勝手させてもらえてるから、ありがたいけどさ。

毎日毎日、自分の書きたいように書いて、そのうちのほとんどをさくらにボツにされて、でもとにかく自分の書きたいものを書く。

私は幸せ者だよ。

世間が何言ってたってどうでもいい。アンチが私を潰したがってたって、知ったことじゃない。

そうやって他人様を罵り嘲り蔑み貶すような振る舞いを自分の子供にさせてるような親に何の価値もないってのを、私に教えてくれたしね。

それを反面教師にできたから、むしろありがたいよ。

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