私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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私の創作のモチベーションは、結局、そこなんだよね。人間が人間として生きる以上は、それこそいろんなことが起こる。それをフィクションに落とし込ん

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私の創作のモチベーションは、結局、そこなんだよね。人間が人間として生きる以上は、それこそいろんなことが起こる。それをフィクションに落とし込んでいくことが、私にとっての創作なんだよ。

異世界を舞台にする時には、それこそ現実世界でやったら生々しすぎたりあっちこっちに角が立ちそうな話とかが多いかな。それを、

『こことは全く別の世界で起こってることだから』

って話にすんの。これだけでもかなり違うと思うよ。もっとも、そういうのってウケが悪いけどさ。一部に刺さる人がいても、基本的には万人受けはしないと思う。エンターテイメントにするには<嘘>を増やさなきゃいけない。だけど、それによって伝えたいこと表現したいことが疎かになっちゃ意味ないじゃん。

でも同時に、<商品>として見るならやっぱりそれなりに売れるものでなくちゃダメってのも事実なんだよね。商業用の創作はいつだってその綱引きをしてる。

『今のアニメは心情とかを説明し過ぎでウザい!!』

みたいなことを言ってるのもいるけど、

『心情を説明し過ぎでウザい』

なんてのは、百パーセント<個人の好み>でしかないんだよ。自分の好みこそが正解だとかいうのはいい加減にやめたらどうなの? 

『取り敢えず野球のナイター中継をやっておけば視聴率が取れた』

時代はもうとっくに終わったの。

<ウザいくらいにキャラの心情を説明するアニメ>

がヒットしたのなら、それが<現時点での正解>なんだよ。自分の<好み>が評価されないからって喚き散らしててても、そんなのただの<クレーマー>だからね?

何度も言うように、お客は神様じゃないし、誰か一人の好みに合わせてすべてのアニメが作られるなんてことは有り得ないの。自分で自分の好みに合う作品を探す努力をせずに、ただ口を開けてれば自分の好みの作品が与えられるなんて幻想は捨てた方が身のためだよ?

私は自分の子供達にそう教えてる。

今の世の中には、ありとあらゆる<創作物>が溢れてる。それこそいろんなのがね。その中から自分の好みの作品を探し出す努力をしないで好みに合わない作品にケチをつけてるなんてのは、ただの甘えだから。

『そんなの探してる時間あるか!?』

って、んん? 

<自分の好みに合わない作品を貶すために粘着する時間>

はあっても、

<自分の好みに合う作品を探す時間>

はないって? 私の子供達がそんなこと言ってたらお説教ものだよ。

自分の好みに合う作品がランキングの上位に上がってこないなら、それは単純に望まれてないからでしょ。

その現実を受け止めた方がいいよ。

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