私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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改めて言うけど、世の中には、子供の努力を片っ端から踏みにじっていく親ってのも現にいるんだよ。私の両親だって、あの人達が私の実の両親だって知れ

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改めて言うけど、世の中には、子供の努力を片っ端から踏みにじっていく親ってのも現にいるんだよ。私の両親だって、あの人達が私の実の両親だって知れたら、それはそれは私達の家庭にまで多大な影響あると思うよ?

せっかく子供が努力して幸せを築いたのにそれをぶち壊しに来るような親が<アタリ>だっての?

ねえ? 教えてよ? そういう親が<アタリ>なのかをさ?

自分が上手くいかないのを親の所為にして<親ガチャ>って言葉を使うようなタイプの人って、そもそも<親ガチャ>なんて言葉がなくたって自分以外の誰かの所為にしてたんでしょ? だったら今に始まったことじゃないじゃん。

しかもさ、

<自分が上手くいかないのを誰かの所為にする人>

って、親の中にもいるでしょ? 特に、

『子供が真似するから低俗な番組を放送するな!』

とか言う人ってそういうタイプじゃないの? 私の子供達はテレビでどんな低俗な番組見てたって、一時的に真似する時期はあってもいつまでも続けないけど?

それは私が、

『テレビの番組と現実は違う。フィクションと現実は違う』

って理解してもらう努力をしてるからだと思うんだけどな。

で、こうやって私が、

『自分は努力してます!』

とか言ったらキレるんでしょ? 

『同じことがで誰にでもできると思うな!!』

みたいな感じでさ。おかしいよね。自分ができないことについては『同じことがで誰にでもできると思うな!!』ってキレるのに、他人が自分と同じことができてなかったら、『努力が足りない』って言っちゃうの?

んん~? おかしいなあ~?

努力さえすれば誰にでも同じことができるなら、どうして私がしてることができない人がいるの? 私はただ、

『子供達をこの世に送り出したのは私とダンナの勝手』

『子供達から『自分達を生んでほしい』とお願いされたことはない』

『子供達に対して<育ててやった恩>なんてない。私とダンナの勝手でこの世に送り出したんだから育てるのなんて当たり前』

『子供達に自分の老後の面倒を見てもらおうとは思ってない』

『人間はどう頑張ったって<完璧>にはなれない。自分にできることの範囲内でやるしかないし、それによってもたらされる結果については現実として受け止めるしかない』

って考えてるだけだよ? だから<親ガチャ>なんて言葉が広まっても何とも思わないし、自分の子供に『<親ガチャ>に外れた!』って言われたってそれは自分の所為だと思えるんだよ? 努力したら誰でも同じことができるって言うのなら、どうして私と同じ考え方ができないの?

努力したらできるようになるんでしょ? 

ねえ?

ねえ?

なんでできないのか教えてよ?

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