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そう言えばさ、『親の所為にするな!』よく言われるじゃん? 『親の所為にしててそれで上手くいくとか思ってんのか!?』ってさ。でもそれ、<親>っ

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そう言えばさ、

『親の所為にするな!』

よく言われるじゃん? 

『親の所為にしててそれで上手くいくとか思ってんのか!?』

ってさ。でもそれ、<親>って主語を<夫>とか<妻>とかに入れ替えても通じるんじゃない?

だってさあ、親は<人間>なんだよ? 完璧でもなければ完全無欠でもないただの人間。間違うことだってあるし失敗することだってある。その親の所為にしちゃいけないなら、夫や妻の所為にするのも駄目だと思うけど?

ましてや、親は自分では選べないけど、夫や妻は自分で選んだんじゃん。少なくとも恋愛結婚ならさ。

自分で選んだわけでもない親の<やらかし>さえ責めちゃいけないって言うんなら、自分で選んだ相手なんてそれこそ責められないじゃん。

子供が親から叱られるどころか虐待される場合にだって、

『どうせ子供の方が親の言うことを聞かなかったからだろ? 自業自得!』

とか言うじゃん。その理屈が通用するなら、夫や妻がやらかすのなんて、それこそその原因は自分が作ってるってことじゃないの?

『やらかしの原因を作ったのは、妻や夫とは限らないだろ!?』

って? んん? じゃあ、親が子供に対してやらかす原因が子供にだけあるってなんで言えるのさ? 子供じゃなくて職場の人間関係とかご近所付き合いとか、今じゃそれこそネット上で煽られたとか、そういうストレスを子供に対してぶつけてる親がいないって、なんで言えるの? 

『親が子供に対してやらかすのは、すべて子供の所為』

って、いわゆる<悪魔の証明>でもするつもり? 私は別に、子供達が私に逆らったってだけの理由で声を荒げちゃったことなんてないよ? そういう時は、たいてい、仕事で煮詰まっちゃってた時とかで、他にストレスが掛かっててついってだけだし、子供が親の言いなりにならないなんてそもそも当たり前のことじゃん。

子供は親とは別の人間なんだからさ。

『親の所為にするな!』とか『親の所為にしててそれで上手くいくとか思ってんのか!?』なんて言う人は、自分の伴侶のやらかしについても伴侶だけの所為にするのはおかしいよねえ? 自分の伴侶がやらかすそもそもの原因を作ったのが自分にあるかもしれないのにさあ?

『親が子供に対してやらかす原因は子供自身が作った。子供の側の自業自得』

みたいな考え方するんだったら、<親>とか<子供>ってのを<夫>や<妻>って言葉に入れ替えたって通じるってのも受け入れなきゃおかしいよ? だって、子供は親に比べて人生経験が少なくて未熟なんだからそれこそ失敗することだってあるんだし、ましてや結婚できる年齢の<大人>が、自分が選んだはずの夫や妻に『やってられるか!』って思わせるようなことをやってたとしたら、それこそ自分に責任があるはずだしさ。

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