私が異世界物を書く理由

『金貰ってるから何言われたって仕方ない』ってのが通用してた時代って、なんだかんだ言ったって、『その一方で外の世界の常識からは守られてた』と

『金貰ってるから何言われたって仕方ない』

ってのが通用してた時代って、なんだかんだ言ったって、

『その一方で外の世界の常識からは守られてた』

というのがあった気がするんだよ。ほら、

『昔の役者や芸人はすごかった。突き抜けてた』

みたいに言われたりするじゃん？　それが許されてた代わりに、

『その世界を本当に好きでちゃんとお金を出してる人が厳しいことを言ってた』

ってことじゃないのかなあ。

だけど今では、別にお金を出してるわけでもない＜外の世界の人＞が好き勝手言ってる印象なんだけど？　そう、他人の尻馬に乗って＜叩きやすい相手＞を叩いてるだけじゃないの？　

いるじゃん、『自分はもうテレビなんて見てない』とか言いつつ、芸能人とかを馬鹿にしてるのとかさ。それ、完全に＜お客＞じゃないよね？

そんなことが当たり前になった時代に、『金貰ってるから何言われたって仕方ない』って、おかしいじゃん。お金払ってない人が好き勝手言ってたりするじゃん。『金貰ってるから』って理屈がもう成立してないじゃん。

なんで、＜お客＞でもない相手から好き勝手言われなきゃなんないの？　おかしいじゃん。

でさ、そうやってお客でもない相手からまで好き勝手言われるようになったんだから、＜お客の目＞だけ気にしてればよかった時代の常識はもう通用しないって考えた方がいいんじゃないの？　そうやって時代が変わったことについていけないと結局、

＜社会の常識も理解できない人間のコミュニティ＞

みたいに見られるようになるんじゃないの？　そうなるとさ、世間に向けて大々的に宣伝とかもできなくなりそうなんだけどな。＜お客じゃない人＞の目にまで留まるようになってさ。

それって好ましいことなの？

ネットが普及して誰でも情報発信が簡単にできるようになって、＜閉じた世界＞ってのが成立しにくくなってるのは、事実だよね？　それを楽しんでる人が、

『こんなに楽しかった～♡』

って発信したら、その世界には別に興味もない、お客でもない人の目に留まって、

『こいつらキモwwwww』

みたいな反応されたりしてるよね？　もうそういうの、止められなくなってきてるんじゃないの？

私としては、そういう他人の楽しみに対して冷やかしたり難癖付けたりってこと自体が＜恥ずかしいこと＞として認識されて、他人が楽しんでることを冷やかしたり難癖付けたりってのが当たり前じゃなくなっていってほしいとは思ってるんだよ。だから自分の子供達に対しても、他の誰かの趣味とか好みとか楽しみとかを冷やかしたり馬鹿にしたり難癖付けたりしないように、そんなことをしなくて済むようにって思ってるんだよね。