私が異世界物を書く理由

京衛武百十

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『入所者が問題行動を起こすのは、家族や職員の接し方に瑕疵があるからかもしれない』 そういう観点でも見ることができなきゃ、『タブーに切り込む』

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『入所者が問題行動を起こすのは、家族や職員の接し方に瑕疵があるからかもしれない』

そういう観点でも見ることができなきゃ、『タブーに切り込む』なんて、典型的な、

<絵に描いた餅>

だよ。

たださ、だからって、何の関係もない赤の他人が家族や職員を一方的に責めるってのも、無理筋な話だと思うけどな。

てか、そんなことされたら余計なストレス掛かるじゃん。ストレス掛かったら、ついついそれを誰かに転嫁せずにいられないのも人間ってもんじゃないの? ネットとかで他人を罵ったり嘲ったり貶したりするのは、自分のストレスを他の誰かに転嫁しようとしてるだけでしょ?

だったら、

『家族や職員を一方的に責めて過剰なストレス掛けたりしたら、それを誰かに転嫁せずにいられなくなる』

ってのが分からない? ただでさえ<人間としての常識も理解できない入所者>の相手をして疲弊してるってのに、その上にストレス掛けてどうすんのさ? 状況を悪化させるだけじゃん。

そうだね、

『悪い奴は叩けばいい。って信じ込んでる』

ってのも、それを正当なことだと考えてる人からすれば、

<踏み込まれたくないタブー>

でしょうね。何しろ、

『自分の<ストレス発散法>が否定されるかもしれない』

ってことだもんね。だけど、やっぱり、『タブーに切り込む』とか言うんなら、そういう部分にも切り込まなきゃ結局は茶番なんだよ。

私はさ、自分が<子を持つ親>だからこそ、

『親の愛情は無条件で尊い』

『子供は親に恩を感じるべき』

『子供は親の言うことにさえ従ってれば上手くいく』

『親は絶対に間違わない』

『親の言うことは常に正しい』

ってのを疑ったんだよ。

『それを<常識>だと思ってるから上手くいかないんじゃないの?』

って思ったんだ。

『子供を生んであげた』

じゃなく、

『自分の勝手で子供をこの世に送り出した』

って事実に向き合おうと思ったんだ。そしたらさ、気が楽になったよ。完璧でもない優秀でもない聖人君子でもない自分が<親>をすることに、不安も感じなくなった。

『ダメな人間でも親はやれる』

って実感できた。要は、

『自分の子供が他人に対して攻撃的じゃないようにすればいいだけじゃん』

だってのが分かったんだよ。凡人でもいい。ただ自分の目の前にある役目をコツコツと真面目に果たせる人間でありさえすれば、社会人としてまっとうに生きていけるんだから、無理に、自分の子供を、

<この社会において唯一無二の存在>

にしようとしなくていいってさ。

社会から見たらただの<凡人>であっても、親にとっては、家族にとっては、

<他の誰にも代えられない唯一無二の存在>

なんだからさ。

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