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それにしても、男性ってなんで<月経>をあんなに特別視するんだろうね? ただの生理現象じゃん。別に特別でも何でもない。その点、ダンナはまったく

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それにしても、男性ってなんで<月経>をあんなに特別視するんだろうね? ただの生理現象じゃん。別に特別でも何でもない。

その点、ダンナはまったくそんなことで動じないから、すっごく助かってる。私の留守中に娘が初潮を迎えたって余裕で対処してくれるだろうな。

さくらのダンナも気にしなくてさ、だからか、うちの長男もさくらのとこの長男も次男も、全然、気にしない。

月経に対して過剰反応するのってさ、あれでしょ? 学校のトイレで大をした子がいたらそれをからかう心理と同じでしょ? 最近はまあマシになったみたいだけど、昭和の頃はホント酷かったよね。女子はどのみち個室だから関係ないとしても、男子がトイレの個室に入ったら上から水をかけられたりすることもあったらしいじゃん。

はあ? 昭和の親はそんなことを許してたの?

しかも、女子が月経だったりしたらからかうのもいたよね? ホント、頭おかしいと思う。

私は、自分の息子がそんなことしてたら許さないよ。ま、私の息子の場合はその心配もないけどさ。

そもそも、『他人をからかう』って感性が基本的にないんだよ。他人を傷付けて平然としてられる感性がないんだ。他人を傷付ける振る舞いを正当化する感性がないから、やらない。

単純な話だよ。

他人をからかって傷付けて笑いものにして、しかもそれを正当化するって? どんな神経してたらそんなことができんのさ?

それどころか、自分がそうやって他人をからかって傷付けて笑いものにするのを正当化したいから、<ストレス耐性>とか<精神の強さ>とかを持ち出すんでしょ? 

『その程度で傷付く方が悪い』

って言いたいから。はあ、やだやだ、典型的な、

<加害者の理屈>

だよね。発想がさ、完全に<犯罪者のそれ>なんだよ。そして、

『他人に厳しく自分に甘い』

自分が間違ったことをしてるのを認めたくないから『他人の所為』にする。『相手が悪い』って言う。自分の間違いを認める勇気も心の強さもまるでない。まるっきりの<腰抜け>だし<卑怯者>だよね?

『昭和の方がおおらかだった』?

はあ? ホントにおおらかだったら、学校のトイレで大をしてるとか、女の子が月経だとか、そんな小さなどうでもいいことでいちいち過剰反応するわけないじゃん。

そういうのはね、『おおらか』じゃないんだよ。

『神経質なくせに他人の痛みに対しては無神経でデリカシーがない』

って言うの。

私のダンナやさくらのダンナみたいに、たかが月経程度のことでオタオタしない、鷹揚な態度でいられるのが『おおらか』って言うんだよ。

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