私が異世界物を書く理由

京衛武百十

文字の大きさ
上 下
430 / 1,196

精神力が強ければ、そもそも『イジメられない』じゃなくて『イジメない』んだよ。精神が弱いからイジメなんてくだらないものに頼らなくちゃいけなく

しおりを挟む
再度言うけど、精神力が強ければ、そもそも『イジメられない』じゃなくて『イジメない』んだよ。精神が弱いからイジメなんてくだらないものに頼らなくちゃいけなくなる。

他人をイジメることでしか自分を守れないからね。

とまあ、いかにもな精神論っぽく語ったけど、これは要するに、精神論大好きな人向けの言い方かな。私個人は、この言い方じゃピンとこないけどさ。

私自身の言い方にするなら、

『現実と向き合うことができれば、そもそも他人をイジメようなんて思わない。現実と向き合えないから、他人をイジメることで自我を守ろうなんていう<逃避>に走るだけだ』

って感じ。だってそうじゃん。イジメなんてことが平然とできる人間が何をやらかすか、そういう人間は都合が悪くなると何をするか、考えてみたら分かるじゃん。そして、そんな人間を誰が本気で信頼する? 都合が悪くなると誰かに責任を押し付けて逃げるような人間だよ? しかも、うまくいったら今度は自分の手柄のように自画自賛する。

手柄は自分のもの。失敗は自分以外の誰かの所為。他人を傷付けて痛めつけて平気でいられるような人間性の輩なんて、髪の毛の先ほども信用できないよ。いつ、自分にその矛先を向けてくるかも分からないしさ。ましてや結婚相手になんて論外。

『イジメられる方が悪い』

なんてことを平然と言えるようなのも、同じだよ。現実と向き合うこともできないような輩の肩を持つなんてさ。

本気で、

『他人をイジメられるような人間性の方が幸せになれる』

と思うのなら勝手にしててくれて構わないけど、私はそんな人とは関わり合いになりたくもないね。

何かあるごとに『他人の所為』にして攻撃性を剥き出してくるんだよ? しかも、『他人の所為』にしてるから反省もしない。なんでそんなのとまともに関わらなきゃいけないの?

仕事で関わることがあるとしても、完全に仕事だけの関わり合いだと割り切って、プライベートでは一切関わらないようにするよ。

プライベートで関わる意味がない。他人を平気で傷付けられるようなのなんて、それこそ何されるか分からないし。

『イジメられる方が悪い』

『他人をイジメられるような人間性の方が幸せになれる』

そう考える人間同士でよろしくやっててくれたらいいよ。私はそういうの、少しも羨ましくない。

だけどさ、そんな人間性の夫とか妻とかって、自分を労ってくれる? 気遣ってくれる? ちょっと気に入らないことをしただけで、と言うか、その人の都合に合わせないだけで、

『こっちの都合に合わせないお前が悪い』

とか言ってくるんだよ? 

そんなのとの結婚生活とか、普通にゾッとするよ。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます(Ver.02)

京衛武百十
ファンタジー
俺の名は錬是(れんぜ)。開拓や開発に適した惑星を探す惑星ハンターだ。 だが、宇宙船の故障である未開の惑星に不時着。宇宙船の頭脳体でもあるメイトギアのエレクシアYM10と共にサバイバル生活をすることになった。 と言っても、メイトギアのエレクシアYM10がいれば身の回りの世話は完璧にしてくれるし食料だってエレクシアが確保してくれるしで、存外、快適な生活をしてる。 しかもこの惑星、どうやらかつて人間がいたらしく、その成れの果てなのか何なのか、やけに人間っぽいクリーチャーが多数生息してたんだ。 地球人以外の知的生命体、しかも人類らしいものがいた惑星となれば歴史に残る大発見なんだが、いかんせん帰る当てもない俺は、そこのクリーチャー達と仲良くなることで残りの人生を楽しむことにしたのだった。     筆者より。 なろうで連載中の「未開の惑星に不時着したけど帰れそうにないので人外ハーレムを目指してみます」に若干の手直しを加えたVer.02として連載します。 なお、連載も長くなりましたが、第五章の「幸せ」までで錬是を主人公とした物語自体はいったん完結しています。それ以降は<錬是視点の別の物語>と捉えていただいても間違いではないでしょう。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります

京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。 なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。 今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。 しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。 今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。 とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

髪を切った俺が芸能界デビューした結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 妹の策略で『読者モデル』の表紙を飾った主人公が、昔諦めた夢を叶えるため、髪を切って芸能界で頑張るお話。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ひきこもり瑞祥妃は黒龍帝の寵愛を受ける

緋村燐
キャラ文芸
天に御座す黄龍帝が創りし中つ国には、白、黒、赤、青の四龍が治める国がある。 中でも特に広く豊かな大地を持つ龍湖国は、白黒対の龍が治める国だ。 龍帝と婚姻し地上に恵みをもたらす瑞祥の娘として生まれた李紅玉は、その力を抑えるためまじないを掛けた状態で入宮する。 だが事情を知らぬ白龍帝は呪われていると言い紅玉を下級妃とした。 それから二年が経ちまじないが消えたが、すっかり白龍帝の皇后になる気を無くしてしまった紅玉は他の方法で使命を果たそうと行動を起こす。 そう、この国には白龍帝の対となる黒龍帝もいるのだ。 黒龍帝の皇后となるため、位を上げるよう奮闘する中で紅玉は自身にまじないを掛けた道士の名を聞く。 道士と龍帝、瑞祥の娘の因果が絡み合う!

こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

処理中です...